【合わせと意識】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回は合わせは誰もが達人レベルでやっているという話をしました。ところが、合気道での合わせが全く上手くいかないのはどういう訳かという問題点が残ります。

その一つとして相手にこちらのしようとすることが読まれているからだという話をしましたが、そのことについてもう少し詳しく述べていきたいと思います。


動作はプログラミングされたもの

「合わせ」を行うためには、僕たちが自分で獲得してきた動作の見直しをする必要があります。すなわち今まで獲得した動作というのはプログラミングされたもので、それにないものは再度プログラムをする必要があるということです。

僕たちが生まれて、自然に身についた動作は、多かれ少なかれ周りの影響を受けて身についています。

赤ちゃんが二足歩行するのは、家族が二足歩行をして歩いているから、それを見て赤ちゃんは二足歩行を学びます。

僕たちは親や兄弟の動きを学ぶことで動作を獲得しているということは、彼らが経験したことのない動きを勝手に獲得できないということになります。

そこで、合わせの問題ですが、こういった学習の結果、合気道修行者にとって「合わせ」というのが非常に困難に感じるようになっているのです。

前回もお話ししましたが、僕たちは、相手が自分を崩そうと動いたとき絶妙なバランスで、相手の力に逆らえるように動きます。

その結果力が強すぎて倒れるということがありません。ただ、相手の力が自分の力よりも上回っている場合、無理やりねじ伏せられることはあります。


意識の違いが大切

合気道で上級者の技を受けると、非常に不思議な感覚を覚えます。それは、無理やりねじ伏せられた場合には感じられない不思議さです。

力でねじ伏せられた時は、何ともいえない相手への敵意がわいてきますが、合わせられた場合は、「どうして?」という感じで、倒されてしまいます。

この違いが大切です。この違いを相手に感じさせるためには、今まで身に付けたプログラムの書き換えが必要です。

そのため、相手の知らない技術を覚え、自分の中に落とし込む必要があります。

その前に、「相手の土俵で闘わない」という前提が必要になり、相手と力勝負をしないという強い決意で臨まなければいけません。

そして「相手の土俵で闘わない」ために、自分の意識革命が必要になります。こういうと「精神論か?」と思われるかもしれませんが、そうではなく、フォーカスする点が違うから相手とぶつからないのです。

当会の技術を学んだ空手家の人で、この意識革命を武道革命と言われた方がいらっしゃいますが、この意識の違いが大切なのです。


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