皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、今日から合気道でのわかりやすい「気」の考え方について話していきたいと思います。
気と気の現象面
武道では「気」を使って技を説明されることがあります。
武道の動作を気で説明されると、何だか分かった気になってしまいます。
ところが、実際にやってみると、そう上手くいきません。
その理由は、気と気で起こる現象とを同じものとして考えるからです。
実は、気と気で起こる現象にははっきりとした違いがあります。
僕は合気道の師匠からは「気」のみで技を学びましたが、感覚的で非常に分かりにくかった覚えがあります。
ところが、修行をしている中、師匠の「気」の技には、現象面として、次の 4つのカテゴリーに分けられることがわかりました
- 物理的な作用をする技
- 生理学的な作用をする技
- 心理学的な作用をする技
- 不可解な技(超能力)
合気道の気は自然と一つ
「合気道は自然でなければならない。自然と一体になり、自然を味方につけないといけない」と、師匠はおっしゃいました。
物理は自然を数学を用いて研究した学問です。つまり、物理の法則を無視した気の技は合気道では不自然ということになります。
要するに、気の技の作用面を研究すると、物理の法則だけでなく、生理学的反応や心理学的反応なども巧みに利用していることが分かります。
さらには、師匠の高度な技には超能力的な部分も存在しています。しかし、この超能力に関する点に関しては、才能や環境がかなり関係があり、誰でもが使えるものではありません。
僕の師匠・井口師範は戦争経験者で、特に井口師範所属の和歌山の部隊は、全国の部隊の中でも特に激戦地で戦った部隊として有名ですので、そこから生還したという事実からも、そういった超能力的な感性が鍛えられていたとしても不思議ではありません。
一般的に、気というとこの超能力的な方面ばかりが強調されます。そこで、合気道修行者の中には、宗教や宗教の行を行う人がいます。
しかし、いくら修行をしても、才能がないとなかなか開花することは難しいと思います。なぜなら、宗教一つとってみても、それを専門に訓練している人でも、そういった能力を持った人はほんの一握りだけだからです。
このことは、超能力は如実に才能に左右されることを示しています。
武道を行うなら、まずは、誰でもアプローチできる現象面から行うほうが時間を有効に活用できるというものです。
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