みなさん、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうか当ブログをよろしくお願いします。
さて、皆さんはお元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です。
さて、今回は新年ということで、言霊について書きたいと思います。
このブログでわかること
古い合氣道では言霊(ことだま)を大切にします。こういうと迷信?と反発する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、言葉を大切にするというのは武道の上達に非常に関係があります。この言葉の効用を知ると言霊の大切さがわかるだけでなく、武道や芸事の習得に限らずあらゆる人間生活を豊かにするうえで非常に大切なことが理解できます。
目次
●人生をダメに呪いの言葉
●人生を良くする祝いの言葉
●誰でも呪いは受けている
●脳科学と呪いの言葉
人生をダメにする呪いの言葉
私たち人間は日常生活において多大に言葉の影響を受けています。しかもその言葉の影響は心の奥底、潜在意識レベルで私たちに大きな作用を及ぼしています。
実は、僕は1月3日に一人で立禅をしていましたところ、ふと自分がかなり深いレベルで言葉の影響を受けていることを感じたのです。それは何かといいますと、常に僕の心の中に「僕は人の何倍も努力しないと普通の人並みについていけない」という呪いのような思いが潜在意識にあるということに気が付いたのです。
僕は母親にとても感謝しています。この世に産んでいただいた母親に対してを悪くいうようで気が進みませんがお話ししたいと思います。
僕の母親は「謙譲の美徳」が最高だという信念を持った人した。その結果、母親は人に対して僕を紹介する場合、僕の悪いところばかりを述べるのです。「この子は体も弱いし、運動もドンくさいし、頭も良くないので困っているの」というのです。それでも周りの人が「それでもみー君(僕のニックネーム)はいつもおとなしくコツコツと一生懸命やるのはすごい」と褒めると、「いやいや、コツコツやるだけで、全然大したことがないの。何とか皆についていける程度ぐらいなの」と母親は僕を落とすのです。このように、僕の目の前で自分の息子を落とすことが最高の美徳と思っていたようです。
そういう僕はというと、子供のころから青年期にかけてとてもとても体が弱く、また学業など頑張る割にはあまり報われないという人生を歩むこととなりました。ですから、僕の子供のころは悲惨でした。コツコツとやる割には勉強ができる訳ではなく、スポーツはからっきしで、何もこれといった得意なことがないので何をするのも自信がなく、ドラえもんののび太君のようでした。
僕のように極端でなくとも、周りから何気なく言われる言葉が潜在意識に沁みついて人生に大きな影響を与えていることは、少なからず誰もにあるものです。
と言っても、どの親もそうでしょうが、僕の母親も僕がこんな不憫な人生を歩まそうという意図は全くありませんでした。僕のことを常に気にかけ、僕の幸せを常に願っている母親でした。でも、僕に与えた言葉の力の方がずっとずっと大きかったのです。まさしく言葉の呪いだったのです。
人生を良くする祝いの言葉
今、思い起こしてみると、言葉のかけ方で人生を良い方に一変することもあります。僕は体が弱かったのですが、人のならないような病気で中二の時は学校を何か月も休むような大病もしました。その結果、あまり得意でなかった勉強もクラスで最下位を取るほどひどくなったのです。そして高校も最底辺の高校しか行けない成績しか取れませんでした。
と言っても毎日毎日一生懸命勉強したのですが、全く成績が上がらず、当時の担任の先生も僕のために時間を割いて教えてくれたのですが全くダメでした。特に中二の谷口先生には本当にお世話になりました。今思い出すたびに感謝の気持ちであふれてきます。
余りにもひどいので、中3の夏に家庭教師を雇うことになりました。今木先生という先生です。ほぼ毎日家庭教師に来てくれて2週間ほどしたある日、「この子はとても頭が良いのに、何故こんな成績しかとれないのか不思議だ。必ず成績が良くなるはずだ」といったのです。すると夏休みを挟んで本の1か月で僕の成績が急上昇したのです。それで最底辺高校しか行けない成績から、急に当時では一番難しい高校がちょうど入れるレベルまで跳ね上がったのです。とはいっても田舎の高校ですから大したことはないのですが…結局、成績は一番の高校に入れるレベルでしたが、自信が持てず結局二番の偏差値の高校に入りました。
それからもう一つですが、僕は運動神経が非常に鈍いです。でも32歳の時に極真カラテを学んだ時に、合氣道をやった素養もあったのでしょう、黒岡師範から「橋本は才能がある。20歳のときに出会っていたら、身長もあるから日本でも有数の選手にしてやれたのに」と言っていただいたのです。
その結果、僕は初めての試験で、飛び帯といって10級(オレンジ帯)の試験を受けたとき8級(青帯)に3階級昇進したのです。運動神経が万能な人なら当然と言ってもいいでしょうが、僕のように運動オンチが3階級昇進というのはあり得ません。
この様に、偶然言われた言葉が人の能力を極端に上にあげるものもあるのです。それこそ呪いの反対の言葉もあるわけです。まさしく「祝いの言葉」と言える言葉です。
誰でも呪いは受けている
僕のような経験をされた方もたくさんおられると思います。僕たちは、呪いの言葉によってかなり影響を実は受けているのです。
僕たちは実は無限の可能性があります。皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、ノミの法則あるいはコップのノミという話があります。
ノミのジャンプ力は非常に強力で身長の100倍~150倍の高さを飛べるそうです。ですから体長2,3ミリのノミだと30センチぐらい飛べるのです。ところがこのノミを高さ10センチのコップに入れて蓋をすると、ノミたちは10センチしか飛べないノミになるちおうのです。
僕たちは様々な点でこのノミと同じようになっていませんか? 僕たちはもっともっと可能性があると思うのです。それは周りから与えられた呪いの言葉によって潜在意識に沁みついています。呪いの言葉はいくら否定しても永遠に呪いが発動したままです。それを取り除くのが祝いの言葉です。自分の可能性を信じ呪いを一つ一つ取り除く必要があるのです。
ですから、「やっても無駄」「無理」など否定的な言葉はできるだけ慎まないといけません。やはり肯定的な言葉「必ずできる」「嬉しい」「楽しい」「感謝」「愛している」などの言葉を多用して自分の潜在意識の呪いから解放していく必要があると思います。本当に言葉は大切だとつくづく感じます。
脳科学と呪いの言葉
呪いの言葉は口にするだけでなく、心の中で呟いていることもあります。自分自身に言っていること、他人に言っていること、他人に言われたことを何も考えず取り入れたり、すべてに自分は影響をうけています。
実は、脳科学の方でもそのことを明らかにしています。ですから科学的にもかなり解明されているのです。例えば、脳神経外科医の林成之先生の「脳に悪い7つの習慣」という本があります。この著者はオリンピックの競泳日本代表チームに招かれ多大な影響を与えておられます。自分自身へ、他人へ、他人から自分へなど、言葉の影響を考えさせられる内容ですので、 この本にのっている脳に悪い7つの習慣をあげておきます。
①「興味がない」と物事を避けること
②「嫌だ」「疲れた」とグチをいうこと
③言われたことをコツコツやること
④常に効率を考えること
⑤やりたくないのに我慢して勉強すること
⑥スポーツや絵に興味がないこと
⑦めったに人をほめないこと
以上です。どれも、自分自身へ、自分から他人へ、他人から自分への言葉がけのヒントになるものばかりだと思います。
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