私は、とても運がいい。それは、本当の達人・井口雅博師範に仕えることができたからです。
でも、これは、本当につい最近まで、分からなかったことです。さらに、「超一流には、超一流の答えがある」ということも、つい最近になって気づいたことです。それは「超一流にしか、答えがない」とも言えます。
お恥ずかしい話ですが、私はつい最近まで、井口師範の偉大さがわからず、井口師範に教えられたことは、どこの道場でもやっていることだと思っていました。ところが、SNSで知り合った合気道修行者の方々にお話しすると、かなり特殊であるということがわかりました。
さらに、ある時、中国拳法の本当の達人の方に、技を学ぶ機会を得ることができました。その際、その方が教える技術が非常に、井口師範の秘伝に近いものなので非常におどろき、井口師範の秘伝についてお話ししましたところ、井口師範の秘伝は本物であり、国内の中国拳法修行者の多くが教えられれいないほど、高度な秘伝だったということがわかりました。
ちなみに、これは非常に特別なケースで、ある特別なルートで、その達人の方のマンツーマンで技の指導を受ける機会を頂いたのですが、中国拳法社会の常識であれば、百万円積んでも、マンツーマンでの指導を受けられないほどの方です。ですから、その方を紹介してほしいといわれましても、一切ノーコメントとさせていただきます。ただ、東京にお住まいの日本人ということだけ述べておきます。
話は元に戻りますが、井口師範の秘伝は、国内の一般の中国拳法修業者の方でさえのどから手が出るほど知りたい技術であるとのことで、井口師範は紛れもなく達人であったということがわかるとその達人の方から言われました。
前置きはこれぐらいにして本題に入りたいと思いますが、実は、合気道の有段者の人の護身術の指導していて、十年以上も合気道をやっているのに「基本的な技が効かない」のはどうしてかと思います。といいましても、さすがに黒帯ですので、完全に決まるとやはり効きます。じゃあ、効くじゃないかと思われますが、完全に決まるまでは、非常に隙だらけなのです。
これでは致命的な問題があります。護身に使用する場合、相手はじっと決まるまで待ってはくれませんので、勘のいい相手だと逃げられてしまいます。
そのため、それに気付いている多くの修行者の中には、かなり焦って素早く技を掛けようとする人もいます。しかし、勢いあまって、相手の関節を痛めるというケースが合気道ではかなり多いと聞きいております。しかも、黒帯の人が白帯の人の肩を外したりするというのをよく聞きます。
黒帯の意地があるのでしょうが、武術のド素人の肩を外しても、他の格闘技を半年している人には全く効きません。これは、私自身ジークンドーという総合格闘技をやっていたからこそ感じる点です。何故ならジークンドーでは、様々なサブミッション(関節技)を習います。週一回の稽古で半年ほど稽古すれば、上記のように勢いだけでやっている合気道の技では、多分一切受け付けないでしょう。
という私も、井口師範に学ぶ前に入会していた道場のことを思い出すと、全く同様で、ダメダメでした。例えば二教ですが、私は、「手首を曲げて、ただ捩じればいい」と考えていました。さらに、技を効かすには、「自分の手が相手を乗り越えるようにして相手の丹田に向かって押す」と考えていました。
これは、勝手に私が思ったのではなく、そう指導されたからそう思っていたのです。ところが井口師範に指導を受けますと、ポイントは2点を意識するだけでした。ヒントは、テコの原理で、支点・力点・作用点を考えるだけの問題です。聞いて初めて納得できることですが、超一流の教える技術は、実に理に適っています。
このように超一流に学ぶと、すべてに答えがあるのです。ただ、井口師範は、野球選手でいえば長嶋茂雄氏のようなタイプです。松井秀喜さんのような天才だと、長嶋茂雄氏の発言がわかるようですが、才能のない私が理解するにはかなり時間を要しました。
井口師範は、「そんなもの単に枝葉にしかすぎない」と言っておられましたが、それでも、他の師範が、そんな点に目もつけないで、本に書いてあるようなごく普通のやり方を説明しますので、井口師範がいわれる枝葉と言われる技でさえ、井口師範のような超一流の人は、そこまで考えるのかと、感動したものでした。
中国のことわざに「3年かけても良師をさがせ」とありますが、本当に大切だと思います。やはり、学ぶのは超一流に学ぶべきだと思いました。
ところで、私は、将来を見越して、年金が本当にもらえるかどうかわからない昨今、会社を辞めた時点で生活に困らないよう、インターネットビジネスを学ぼうと考えています。そのため、井口師範のような超一流の先生を探すところから始めようと思っています。