手首取りの技の意義について8

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!
さて、手首取りの技の意義について今回で8回目となりました。

手首取りの技の意義を述べているうちに、「気」の話になり、手首取りの技を行う際には「最外殻の気」を動かさないのが大切という話になりました。ちょっと本題の手首取りから合気道全体の技術へと話が離れますが、非常に大切なポイントなのでその点を詰めてみたいと思います。

だが、実際に「最外殻の気」を動かさないというのがどうすれば可能かということです。ところが、正直に話しますと、その具体的な方法は合気道の存亡に関わるぐらい大切なことなので、極秘伝ということになっています。

私はこの秘伝のお陰で、運動オンチ、片目が見えないという2つのハンディキャップがあるにも関わらず、50歳を超えて、20代前半のプロボクサー、空手の師範や少林寺拳法の師範とスパーリングで十分に闘えた経験があります。別にこれを自慢しているわけではなく、そういった秘伝技術を知ると誰でもが使えるということを言いたいのです。

これぐらい「最外殻の気」を動かさないというのは効果的です。他の武道にはない特殊技術ですので秘伝になっていても仕方がないというのは分かっていただけると思います。何故なら、他の多くの武道や格闘技では、「最外殻の気」を強化し、虚々実々の「気」のやり取りで相手を翻弄する方法を取るのに比べ、合気道は「最外殻の気」の挙動を一切なくし明鏡止水の境地で相手と相対する方法をとっているためです。

しかし、それでは一般の合気道修行者には全くなす術がないということでは余りにも酷い話なので、ヒントになることを述べさせていただこうと思います。

実は、その「最外殻の気」を動かさない訓練に最適なのが「当て身」の稽古です。「当て身」の稽古は最近の合気道では殆どしないと聞いています。それどころか、「正面打ちの技」はやるが、正しい「正面打ち」の説明を一度も聞いたことが無いという合気道の修行者がかなりいるように思います。

でも、実際に武道として使おうと思うと、「正面打ち」に対処するには、熟練した「正面打ち」を受ける稽古が必要があります。ですので当会は、正面打ち、横面打ちなどから、色々なパンチでの「当て身」の稽古を行っています。

ですから、読者の方は先ず、効果的な「当て身」の出し方を研究し、どうすれば強烈な「当て身」を出せるかを実践していただくことをお勧めします。その上で「最外殻の気」を動かさない稽古をするとよいでしょう。

次回はもう少しだけ具体的に「最外殻の気」を動かさない稽古方法について述べたいと思います。

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