【合気道の科学 集中力を鍛える6】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

武道やスポーツ、ダンスなどで「集中」すると凄いパフォーマンスが発揮されますね。武道では集中のためのトレーニングも行います。武道における「集中」は日ごろの形稽古の中で養われるようになっていますが、それにもやり方があります。

さて、今回は前回の続き、第3段階「相手との動きと調和する段階」です。

第三段階で、初めて相手の動きと調和を取ることを学びます。大切なポイントは3つあります。一つはは相手との物理的距離の取り方、二つ目は各動作でのタイミングの取り方、三つ目は「先」の取り方です。

【ステップ1】
まずは、各タイミングにおける相手との最適な物理的距離を覚えます。

合気道では、実際に戦う場合、当て身を入れれますので、ここでの稽古は、できるだけ当て身を入れること考えて、位置を決めることに心がけましょう。

(このステップでは、できれば指導者に当て身の入れられるタイミングについて詳しく聞いておく必要があります)

【ステップ2】
相手を自分が先導して技を掛けていくように心がけ、技がスムーズに流れるようになるまで稽古します。

【ステップ3】
流れるような感じがつかめたら、次は、できるだけ瞬きをなくし、眼球も殆ど動かさずに、前一点だけを見つめて、技の全体の流れの調和を取れるように再現します。

【ステップ4】
この段階では、形稽古をする相手が決まった時点から、相手の一挙手一投足に気を配り、意識を放さないようにします。

要は、構えで始めではなく、相手が攻撃のために構えに入る前よりもずっと前から相手に合わせて動くという意識を持ちます。この段階では、とにかく相手から意識を離さないことが大切です。

具体的には、相手と稽古初めの礼をしたときから、終わりの礼をするまで、相手から意識を放さず、集中していることが大切です。

次回は、第四段階「複数の技で集中力を維持する段階」の話をしたいと思います。

 

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