- 皆さんお元気ですか ? 僕はめちゃくちゃ元気です。
さて、前回は古い合気道の 神道の儀式について述べましたが、 合気道で神道の儀式をやっても、実際面の効用が無ければ意味がありませんので、それについて書いていきます。
今回は天の鳥船の行の効用です。
天の鳥船の行とは
天の鳥船の行は、古神道家・川面凡児が仙人・蓮池貞澄から 伝授された古神道の 行法です。
ところが、合気道で行う天の鳥船の行のやり方は、実際の川面凡児のやり方と少し違っているようです。
というのは私がある人から聞いたやり方が、合気道のそれとはまったく違ったやり方だったからです。
とは言っても、古神道の伝統を受け継ぐ人によって天の鳥船の行のやり方が異なるので、どれが正しいとは言えないところもありますが、「師の誤りは弟子が直さないと!」と、翁先生のやり方をやめて、違うやり方を採用する弟子まで現れています。
しかし、井口師範が生きておられたら「翁先生が一番正しい!」というでしょう。
武道として非常に理に合っているので、僕は開祖は意味があってその形で伝えたとと思っています。
天の鳥船は気の伝達の稽古
井口師範は「天の鳥船の行は気の伝達の稽古。合気道で最も大切な気の流れを感じるために絶対に欠かしてはならない」とおっしゃいました。
井口師範によると、気の流れは次の図のように始め丹田にあり、丹田から気が両肩に移動し、さらに腕を流れて前方の拳に移動します。
更に引き動作で、拳にあった気の塊は、また丹田に引き寄せられます。
この繰り返しが天の鳥船の行です。
当会では、運動エネルギーを相手に伝える技術を陽の技法といっていますが、天の鳥船の行はこの運動エネルギーを伝える感覚を養うのに非常に一人稽古になります。
そして当会では天の鳥船の行のやり方が正しくできているかを調べるために、人に後方から手首をしっかり握り、天の鳥船の行の動作を妨げてもらいます。
その状態で、前方に手を投げだす動作をしたとき、手首を持った人が手が前に行くのと同時に前方に移動するかどうかを見ます。
もし、その場で動きが止められたなら、気の流れを感じてできていない証拠で、上手く行けば、気の流れを掴んでいるとします。
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