皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、護身を考えたときの稽古のスタンスについて丁度質問が来ましたので、今回それを述べてみたいと思います。
要するに、合気道系の稽古では「力を抜いて、リラックスして稽古を行う」というスタンスの道場が多いが、護身の場面を想定すると、そうそうリラックスした状態になるのは難しいだろうから、力を使った技術の稽古も必要じゃないか?ということです。
合気道の形稽古も千差万別!
当会は合気道の技術を中心に護身術を組み立てて稽古しておりますので、基本は合気道です。
合気道は、技の掛け手(取り)と技の受け手(受け)の二人がペアになって形稽古をします。
そこで、問題になるのが、決められた形を行うのですから、受けは相手の技を予め知っているので簡単に邪魔ができるのでは?ということです。
全国で最も多くの合気道の道場で採用されている解決方法は、受けが取りの技にかかってあげるという方法じゃないでしょうか?
技の流れを覚えることで、スムーズな技の流れが形成され、自然と技が掛かるようになるという発想です。
しかし、実際はというと、この稽古だけでは、本気で力を入れられた相手には全くかからないという場面に遭遇します。
そこで、少し進んだ道場では、稽古を流体稽古、個体稽古と分けて、流体稽古では技の流れを覚え、個体稽古では思い切り逆らってもらってそれに技をかけるという稽古を行います。
また、自由な攻撃をしてもらって技をかける自由稽古をする道場もあります。
さらには、試合を導入し、日ごろは試合のための稽古を行う流派もあります。
このように全国の合気道の道場も、さまざまな試みを行っています。
第三の方向性!
僕は師匠である井口師範は形稽古自体が試合のようなものとおっしゃっておられました。
要するに、相手がこちらの技を知っているのが前提で、相手がそれを阻止しようとしても、技をかけることができる必要があるということなのです。
そういった考えを持ったとき、別の発想がうまれます。そこで、次の技術が必要だというのが分かるのではないでしょうか。
・相手に自分の情報を読ませない
・相手の気を逸らせる
・相手の力を入れさせない
相手は、どのタイミングでどう技をかけてくるかというこちらの情報が読めなければ逆らえません。
相手がどんなに力を持っていても、当て身などで気を逸らされると逆らうタイミングを逸してしまいます。
人は常に相手の力を読んでその力に対抗しようとしますので、それを読み誤らせると相手は力が入れられません。
井口師範はこの3つの観点を技術とした秘伝を伝えて下さり、その上で、呼吸力という物理的に強力な力を養うように言われました。
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