皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、読者の質問から出発して、前回は第三の方向性について述べましたが、力を使うという部分が明らかにしていなかったので、合気道での力の考え方を書いていきたいと思います。
一霊四魂三元八力とは
先ず最初に、合気道では、よく力を否定し、気ですべてを行うと解釈されることが多いですが、合気道では力には8種類あり、その力を適材適所で使います。
ですから、力に対抗するため力を抜くといのもありますが、それだけではないということです。
具体的な話をすると、合気道の大切な考えとして、一霊四魂三元八力という思想があります。これは、古神道の本田親徳の思想に基づく考えです。
人というのは、霊(ひ)を止めるということから霊止(ひと)と呼ばれているということで、人には霊と肉体があると考えるわけです。
僕は精神世界と物理世界という表現をしていますが、霊(精神)と体(肉体)という2つの構成要素を合気道でも考えます。
そして一霊四魂は霊(精神)を、三元八力は体(肉体)を表しています。
精神面の一霊四魂についてはるあまり詳しく述べると話がややこしくなるので、以下は体であり物理面である三元八力について説明したいと思います。
三元八力というのは、三元である流体、柔体、剛体(固体)をより八つの力、動、静、引、弛、凝、解、分、合が生じるということです。
この様に合気道では力を否定するのではなく、さまざまな力を肯定し、状況によって使い分けられるのが正しいと説くのです。
大切なの気の流れがあること
元々は合気道では力の否定というのはしていないというのが分かったと思います。
また、井口師範は「気の流れ」を重視しました。体の使い方で気が流れているかどうかを重視しました。
井口師範は「技を行う時、気が流れているのを感じなければならい」とよく言われていました。
要するに、気という停止したエネルギーが技の質を決めるのではなく、気の流れがあることが大切ということです。
では、気の流れと力の肯定とどういった関係があるかということですが、技を使う時の問題は、止まった力を使っているか、変化する力を使っているかということだと言えば分かると思います。
変化する力というのは流れる力のことで、一点に固定されない力のことです。
大体、力比べになるというのは、互いに一点に力が固定されているときに起こります。
当然、一点に固定された力の場合、筋力が上の人が勝つにきまっています。
ですから、力の使い方をどうするかということが合気道の修行者の考えになる必要があるのです。
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