皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合気道ではよく「気に合わせろ!」と指導されますが、「気に合わせる」って、何でしょう?
というより、そもそも「気」とは何かということをあまり疑問に感じない人が多いと思います。
というか合気道では「気とは何か?」という質問はどちらかというとタブーで「気は気だろう!」と言われるのが落ちです。
せいぜい「気とは宇宙を支配するエネルギーとか、宇宙のエネルギーでどんなことも可能にするもの」とか説明されるぐらいで、かなり抽象的です。
そこで改めて「気とは何か?」と考えていきたいと思います。
その前に、まずは「気」というものについて、色々な考え方があるので、それらを紹介していきたいと思います。
先ずはタオイズムからです。
タオイズムの気
先ずは、WHOでも認められている東洋医学の気の理論の元になっているタオイズムから見ていきましょう。
タオイズムとは老荘思想のことですが、それについて書くととんでもないぐらいの記事の数となりますので、超簡単に気に関するところをタオイズムに沿って説明します。
タオイズムでは、宇宙の根源として道(タオ)が存在していて、その相対面である徳が現れて、それにより有と無が生じ、そこから神(しん)、気(き)、精(せい)が生じ、万物が生じたとしています。
神を簡単に説明すると、法というか、法則や指向性や原理といった言葉に相当するのではないかと思います。
気は物質を構成する以前のもので、精とは物質となった際のエネルギーにあたるものと考えていただけるといいのではないでしょうか。
気は神によってコントロール
人体にもこの神・気・精があり、人体には、経絡という気の流れがあり、人体のあらゆる現象は経絡の気の流れによるもので、病気は経絡の気の流れの異常から起こるものとされています。
気功やタオイズムでは、最も体(物質)に近いエネルギーである精を練って気に変え(練精化気)、さらに気を練って神に昇華させ(練気化神)、それにより新しい身体を得て不老不死になるというのが仙人とされています。
そうすると、世界にある気を自在にコントロールできるようになるということです。
ここから、漫画「ドラゴンボール」に代表されるような、日本人が一般に考える「気」が万能のエネルギーという発想が生まれたわけです。
そうなると、人から気を奪うとかいう人も現れます。
しかし、「気」を万能のエネルギーにするのはそれを扱う「神」によるもので、神が練れていなければ、奪った気を自在にあやつることはできません。
ちなみに、気功や仙道で多くの気を集めるのは、多くの気をコントロールできるようになるためで、神を練る(練神還虚)ということが本当は目標なのです。
もしよければ、下記のボタンをクリックして、ブログ村への投票をお願いします。
にほんブログ村
また、上の「コメントをどうぞ」をクリックして、いいね!してもらえるととても嬉しいです!