【「気」は特別なものではない!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道では、「天地自然の気に合わせる」とか「相手の気に合わせる」とかよく言います。

ところが、気ということが良く分からないのに、日本人なら何故か分かるような気になってしまいます。

いくら分かる気になっても、実際はわからないのだから、出来るはずがありません。

そこで、僕が「合わせ」について、様々な分類をする理由を今回は僕の「気」に関するスタンスで説明したいと思います。

 


日常、気は誰でも使っている!

 

合気道で使う気を一言で説明するのは非常に難しいことですが、実をいうと人間は常に気を使って生活しています。

例えば、今まで一度もやったことのない動作を初めて行うと誰でも上手くいかないと思います。

しかし、そのことが一度身につくと、そんなに意識を集中しなくてもほぼ無意識でそういった動作ができます。

それが気を使っているということです。

例えば、自転車を乗ることは誰でも簡単にやってしまいますね。

それは日本が世界でも数少ない数パーセントのお金持ちの国なので簡単に自転車を購入できるからで、海外には自転車に乗ったことのない人は沢山います。

そんな人に例えば自転車の乗り方を言葉だけで説明できるでしょうか?

頭の中に感覚がありありと思い描けますが、言葉で説明をすると、実際にはしないことを説明します。

例えば、「右に曲がるときはハンドルを右に回せばよい」とかです。

実際は、重心を右に倒しているだけで、ハンドルを回そうなどしてはいません。

というよりは、実のところ、重心を右に倒しているという意識すらないのです。

右に曲がるときは、単に気を右に向けているだけです。

気を向けると、体が反応して、勝手に重心の位置を変えているわけで、自転車ですら気でコントロールしています。

 


精神世界と物理世界をつなぐのが気

 

このように気というのは、超能力者や達人が使う特殊なものではなく、誰でも日ごろから使っているものです。

もし、気ということばで自転車の運転技術を説明するとすると、

「気を前に出して自転車をこげば倒れません。右に曲がりたいときはそちらの方に気を向けると右に曲がります。しかし、大切な点は、例えば右に直角になっている曲がり角では、いきなり右に気を向けても、自転車は曲がりません。直角の道であっても、円を描くように気を向けないと危険です。何故なら自転車はすぐに直角にはまがらないからです。」

というような説明になるのではないでしょうか?

このように説明すると自転車が「気」を使って運転されていることがわかると思います。

ですから、精神世界と物理世界をつなぐものという僕の主張が理解していただけると思います。


 

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