合気道の当て身は原理が違う

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です

さて、今回は合気道で使う打撃技である当て身ついて書いてみたいと思います。


合気道の当て身は原理が違う

僕は、以前に他の武道の人に合気道の打撃は話にならないということをたびたび言われました。

それで、合気道の当て身を実際にやってみると、大抵は驚かれます。

その理由は2つあって、一つは、基本的に考え方が違うため、初めて受ける当て身に驚かれるのと、見た目ショボいのにあたると思った以上に打撃力があるためです。

原理が違うという点では、パンチの出し方に、陽の当て身、陰の当て身、核の気の当て身と3種類あり、陽の当て身でも4種類のやり方があります。

これらは力の出し方が違うのですが、今回は陽の当て身の基本の一式の形だけを例にとって話してみましてもかなり技術が違うのがわかります。

合気道の陽の当て身の一式の形でのパンチは、どちらかというと体当たりに違い打撃法です。

第一式陽の当て身

そのため、使う軸も違います。

通常は、武道では、打撃攻撃をする場合、頭の天辺から地面に向かう正中線を軸として扱うと聞いています。

そのため、空手やボクシングでは正中線を中心に捻りを加えて打撃を加速します。また、パンチの突き出す方向も正中線です。

ところが合気道の場合は、正中線以外に、正中線に平行に左右に2本の軸を想定します。左右の軸の位置は乳頭の位置にあります。

そして、合気道では、正面突きを行う際も、右拳で突く場合は、正中線の右側の軸を使います。要するに、乳頭のラインに拳を突き出すわけです。

これは、合気道では半身で移動し、パンチには回転軸を使わないため、前方方向に運動する運動エネルギーをパンチに乗せて、まっすぐ打ち出すためです。

そすることでより大きな体当たり効果を実現することができるためです。

実験的に半身になって壁を押してみると分かります。まずは正中線に向くようにパンチを突き出して壁を押して見ます。

次の、右拳なら右半身になって、乳頭の延長線上に拳が来るように壁を押します。

この2つを比べた場合、正中線の延長上に拳をもってくるより、右乳頭上に拳を伸ばした方が、体がしっくりときます。

身体がしっくりくるというのは、骨格構造上、強い角度であるからです。

ですから、合気道の当て身というのは、体当たりを利用した打撃で、空手などの捻りにより生み出す打撃と違うのです。

そのため、合気道の正面突きの当て身では、体の傾斜を使って前進したり、上半身と下半身を一体化させるため、骨盤を後傾にしたりします。

ところが、合気道ではこのやり方を詳しく指導しない道場が多いと聞いていますが、やはり当て身も稽古をする必要があると僕は考えています。


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「合気道の当て身は原理が違う」への2件のフィードバック

  1. いつも拝見させて頂いています。
    とても勉強になります。ありがとうございます。

    私は空手合気道両方の経験者です。
    空手の突きも「捻らない」「溜めない」「二軸」と言われております。一部に腰の捻りで突くなどと言われるかたもまだおられるかとはおもいますが、ここ15年ほど前から、空手も理論的(科学的?)に説明されるようになってきていると感じます。
    余計なコメント失礼しました。

    今後もブログ楽しみにしています。

    1. コメントありがとうございます。

      それは面白いですね。僕は極真カラテをやったのですが、二十数年前なので、かなり古い知識なのでしょうね。

      確かに少林寺拳法も東大を中心に科学的に解明しようとする動きがもう30年ぐらい前からやっていますし、空手もそうなんでしょうね。

      それから、沖縄の古武道でも、私のところの技術と術理的に非常に似通った動きをする本部御殿手というのがありますから、空手にも当然そういった要素も秘伝としてあるのではないかとは思っていました。

      今インターネットのお陰で、そういった情報が一気に手にはいるので、研究もかなり進んでいるのでしょうね。

      今年の後半には、合気道の当て身をまとめた本を電子出版で執筆しようと考えていますので、どんどんと意見など書き込んでいただくと非常にありがたく思います。

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