皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合気道に用いるNLP心理学の考えとしてフレームについて最近は話しを進めていますが、今日はもう少し深いところまで話していきたいと思います。
フレームは情報収集の窓口
人は五感を通じて情報を脳に伝えているわけですが、この情報というのは実は非常に種種雑多な膨大な要素を含んでいます。
例えば、何もない真っ白な部屋の中であなたと他人が二人いるとします。すると、あなたの目の前に立っている人を見たとき、その人に含まれる情報だけでも非常に多くの情報があることがわかるでしょう。
その人は、あなたの知り合いかそうでないか?
性別は?
いくつぐらいの年齢か?
身長は?
太っているか? 痩せているか?
髪の毛の長さは?
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服装は?
と外観だけを上げてもきりがありません。このように、たった一人の人が目の前に立つだけでも、非常に多くの情報があるわけです。
ですから、単に観察するだけであるなら、どんどんと観察していけばいいのですが、人と人が会っているという状況には必ず意味付けがあります。
例えば、そこはカウンセリングルームであなたはカウンセリングに来たクライアントなら、目の前の人はカウンセラーです。ですから何もない白い部屋にいるという意味がでてきます。
それであなたは、何か相談をするという意図があってそこにいるわけです。
このように、状況を判断するというのことで、あなたはカウンセラーを見ていて、いつも相談している人なら、その人に関して、どのような人で、以前どんな方法で相談に乗ってもらったかとどんどんと状況を絞っていくと、自分の状況がわかってきますね。
このとき、その場では意味のない情報、例えば顔にあるホクロの数が何個でどこにあるかなんて全く意識もしないのです。それどころか、実は認識すらしていないのです。
このようにフレームとは物事を判断するための情報を取捨選択する情報収集の窓口ともいえるわけです。
期待というパターンの利用
状況判断によってフレームが決まると、次にパターンが選択されます。目の前の相手に対してあなたの取るべき行動が決まってくるわけです。
しかもその行動は、あなたの中にあるパターンで行われます。如何にそのときに自分の頭で考えて、行動をとっているつもりでも、実はあなたの中にあるパターンを使っているのです。ですからあなたの中にないパターンでは行動ができません。
それはともかくとして、フレームができ、パターンが選択されると、そのパターンで人は行動するということです。
これが合気道で利用できる点になってきます。
例えば、自分が相手に近づこうとモーションを起こします。すると相手は、相手の中にあるパターンを思い起こします。
ところが、例えば殴ろうとして、モーションを起こして相手に近づいたところで、あなたが動画を一時停止するように急に止まったとしたら相手はどう反応するでしょうか?
実は、相手は一瞬何もできず、こちらが一時停止を解除するか、『あれ、おかしい』と理解するまで、こちらと同じように止まってしまいます。
さらに、何事もなく、そのまま相手に攻撃を加えると、相手は途中で止まったことさえ記憶から消えてしまっています。
これは、相手の中に、攻撃はこう来るというパターンがあり、相手の頭の中にある攻撃されるときのフレームは、「途中で意味もなく止まる」というものがないのです。
そのため、脳ではフレームにより無意味な動作を排除して、認知することすらしないのです。
このような仕組みを使って、合気道では入り身など行い、目の前から消えたというような感覚を起こさせたりします。
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