【体の段階】合わせとは!後編

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、私の師匠・井口師範から教わった合気道では5つの段階を通って学ぶということをお話しました。それらは形の段階・体 の段階 ・気 の段階 ・ 意 の段階 ・神 の段階 です。

現在このブログでは体の段階について述べており、体の段階ではその前提として「相手に読まれない」ということでしたが、そのポイントの一つが目の使い方、前回から述べているのが二つ目の相手との接触点の使い方(合わせ)についてです。

今回は前回に引き続いて相手との接触点の扱いについてさらに深掘りをしていきたいと思います。前回は接触点はぶつからずに相手に合わすこととお話しましたが、今回はさらに具体的に述べていきます。

このブログで分かること

1.合気道での気の使い方を稽古する前に必要なこと
2.「脱力」「合わせる」「ぶつからない」などの意味と理由
3.実際の合わせるためのポイント

目次

・気を学ぶ前に学ぶこと!
・相手とぶつかる理由!
・合わせるとは?!
・上手く合わせられない理由!
・合わせを使ってもぶつかる時は?!
・それでもぶつかりが出る場合は?!

気を学ぶ前に学ぶこと!

合気道では一足飛びに気のことを考える修行者が多いとおもいますが、気の段階の前に先ず体の段階を通る必要があります。まずはその理由から述べていきたいと思います。

体の段階というのは、相手の体と自分の体、相手の動きと自分の動きなどの関係を理解する段階です。この段階を飛ばして気の段階に行く方で中々上達しない人の多くは気を自分だけの範囲での使用で終わってしまうからです。

合気道の技というのは相手と自分の2人の化合物なのです。相手というものを考えず気だけを考えてしまうと自分も相手も気が出ているので、結局相手に読まれてしまい技が思うよに効かないということになるわけです。

気を考える場合は相手にどのように気が入るかを知る必要があるのですが、その基礎を作るのが体の段階です。自分がどう動くと相手がどう動くか、相手を崩すにはどう考えるかなど工夫してそれが身について初めて気の段階に移ることで自分の気と相手の気を合わすことができそこで初めて技が効くということになります。

飽くまでも合気道の技は相手と自分を合わせるということが目的ですので、物理レベルで合わせる、すなわち物理である身体で如何に相手と合わせられるかが体の段階の目標な訳です。

相手とぶつかる理由

ではもう少し具体的に話を進めていきましょう。物理レベルで合わせるとはどういうことかという点についてお話します。

その例として、片手持ち回転投げの最初の捌きを考えてみましょう。下図はご片手持ち回転投げの一般的な捌きを示しています(この後にこの女性は相手の腕を上げ相手の側面に入る訳ですが本気でつかまれたときこの捌きまでが出来ない方が多いのでここでは割愛します)。この女性のように捌きをしようとした場合、相手が本気で捕まえていると②までいけない修行者が割といるのではないでしょうか? では何故上手くいけないのでしょうか? その理由をこれから述べていきたいと思います。

先ず相手とぶつかりを生じる理由を述べておきます。ぶつかりが生じる理由は己の無意識レベルで反応が起こっているからなのです。下の図は手首を掴まれたときのそれぞれの力の出方を現わしています。

手首を取に来ている人は赤の矢印の力を働かせます。すると無意識に手首を取られた人は紫の矢印の方に力を働かせてしまうのです。

この動作がわずかにでも起こると、結果としてわずかなぶつかりの初期段階が形成されます。すると手首を取られている人がこの時点でどこに手を移動しようとしても相手に逆らわれてしまうのです。

ではダラーンとして完全に脱力してみたらどうでしょう。確かにぶつかりはなくなりますが、そうすると相手の意のままになってしまいます。では一瞬完全に脱力してから動かしてみたらどうでしょう。動かそうとした瞬間に相手に読まれ動きが止められてしまうのではないでしょうか?

合わせるとは?!

動けば止められ、力を抜けば相手の意のままにされる。ではどうすれば良いのかというと、そこで合わせるという技術が出てくるのです。合わせるというのは単に腑抜けのように自分の力を抜くというものではありません。

相手の力を読みそれに乗って相手を不利な状態に持っていくことをいいます。ですから導くと表現する人もいます。実は合気道では脱力というのはこの合わせることを意味している言葉でもあるのです。それを図に示すと次のようになります

なお導くというと間違えて引っ張ると思っている方がいらっしゃいますが、あくまでも相手に持たれている接点で感じている感覚が変化してはいけません。変化があると必ず相手はこちらの動きを読んでしまいます。接点に変化がないように相手の動きに合わせて導くのです。そうすると脱力感が自分の中に現れます。

さらに「相手が押して来ない場合はどうするのか?」という質問が来るかもしれません。そのヒントは事項にありますのでご覧ください。ヒントは円運動で導くことです。

上手く合わせられない理由!

ところが上記のように相手の力を導くように行っても実際は上手くいきません。それは何故でしょうか?

それは相手の体の構造を無視しているからです。人間はご存じのように関節でできています。ですから、関節の可動範囲と違う動きをした時点でぶつかりができるのです。それが相手とぶつかる2つ目の理由です。

ですから相手の力に乗って合わせるためには、相手の関節がどのように動くかを理解しておく必要があります。そして下図のように相手の可動範囲を円軌道を描くように導いてあげる必要があるのです。特に大切な点は飽くまでも円軌道というのは相手の関節の固定点を基準に円軌道を描くということで、自分が勝手に円軌道を描くのではないという点に注意してください。相手が移動しているときは導く己の動きは円には決してなりません。

合わせを使ってもぶつかる時は?!

以上の要点に注意していざ技をかけてみるとやはり相手の力とぶつかる人がいます。それは心理的な円の方向と実際の円の方向とが異なるからです。

相手に技をかけたいという気持ちが相手とぶつかるという現象を生んでいます。『相手を倒そう』という気持ちによって自分の力が相手側に向いてしまい相手とぶつかるという現象を起こすのです(下図参照:相手の力(青)と自分が向かおうとする方向(赤)の力がぶつかるため)

ところが関節の固定点からすると実はもっと外に円運動をする必要があるのです。そして上手く円運動が起こると、それに連動して腕だけではなく他の部位も動いてしまいます。これは生理学的な現象ですので、相手は気づかない間にバランスが狂っていて力が入りにくい状態となっています。それにより相手を導くことができるようになるのです(下図:導かれた相手は実際の位置よりずれる)

それでもぶつかりが出る場合は?!

以上が力の要らない技ができる理由です。 なお今回の記事を読んでもなおぶつかりが生じる場合の多くは持たれた手首を見ていることが多いです。いくら体で相手への情報を遮断していても目で知らせていては意味がありません。決して接点は見てはいけません。

さらには、目を意識してもそれでもなおぶつかる人がいます。その原因は何かというと相手の力と合わせていないためです。多くは手首でぶつかりが生じています。それは数十グラムのぶつかりでも問題となります。ぶつかりが出た時点でこちらの変動は相手が読めるものとなるからです。それを注意してください。そこでもう一度「体の段階での大前提」の注意事項をあげておきます。

・目付け
・接点
  柔らかく当たらない
  相手の力に合わせて導く
  接点は相手の関節の固定点を中心に円運動

次回はもう少し体の段階について深掘りしていきます。ここまでお読みいただいた読者の方本当にありがとうございました。 もし記事がお役に立てたと思われたらぜひ下記のブログ村への投票をお願いします。

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