皮膚の技術と皮膚感覚の技術の境界線

当会の皮膚の技術と皮膚感覚の技術に関して、現会員の方も、それぞれの技術の違いにしっくりと来ていないのではないかと思います。理由は後で述べますが、それぞれの技術の境界線を引くというのは実は不可能なのです。そこで、その目安だけを今回示したいと思います。

今月、関東の方2名に井口師範の秘伝を伝授しましたが、皮膚の技術と皮膚感覚の技術の違いを思うように説明できなかったように思います。

ですから、初めての方が、皮膚の技術だけでも、かなり革命的な考えであるので、その上位技術の皮膚感覚の技術との違いなると、非常に混乱されるようです。

といいますのは、それぞれの範囲を考えたとき、何処までが皮膚の技術でどこまでが皮膚感覚の技術かというと、私自身、実のところ非常に曖昧でどこまでとはいえないところがあります。でも、皮膚の技術と皮膚感覚の技術を一緒にすることはできない理由があります。

端的にいうと、皮膚の技術というのは、生理学上の問題を扱う技術で、皮膚感覚の技術は、生理学と心理学を使った技術といえます。また、私の中の分類としては、皮膚の技術の上位技術が皮膚感覚の技術です。

当会の秘伝であるそれぞれの技術も、飽くまで技術を超えるものではありませんので、それぞれ技術を知っていれば、その対策もできます。

しかし、相手が皮膚の技術を知っている場合、皮膚の技術の対策をしてきても、皮膚感覚の技術を適応すると思わず技に掛かってしまいます。そういう意味で、皮膚の技術と皮膚感覚の技術というのはやはり違いがあるものなのです。

そこで、当会の技術の分類をはっきりと示すと次のようになります。
①骨の技術(骨格の強弱と物理学を利用する技術)
②皮膚の技術(生理学を利用する技術。但し骨の技術と併用)
③皮膚感覚の技術(生理学と心理学を利用する技術)
④空間感覚の技術(心理学を利用する技術)
見ていただくと、はっきり技術が分かれているように思われるかもしれませんが、上記の②と③や、③と④になると、その境界ははっきりしていないのです。

何故なら、上位技術である皮膚感覚の技術を知っている人は、皮膚の技術を行っているつもりでも、無意識に心理誘導を行ってしまうことがあり、当人は皮膚の技術だけで行っているつもりでも、そうなっていない場合もあるからです。

また、相手が皮膚の技術しか知らない場合、非常に暗示にかかりやすい状況になり、皮膚の技術をやりながら、皮膚感覚の技術の効果が出たりすることもあるからです。

こういった問題があるため、多くの方を悩ますのだと思うのですが、その境界線をはっきりとどこで引くかという定義は、現段階では考えていません。上記の大まかな定義を参考に、修行者の自分なりの基準を作っていただければと思っています。

iQiPlus

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください