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健康護身術を指導している橋本実です。

【合気道的身体の使い方】その2 腰

皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!

今回は、前回の続きで、腰についての基本を話したいと思います。

前回、合気道は「気」で気を用いる場合、姿勢が大切と前回お話ししました。そのポイントは、背中と腰にあります。前回は背中は、丸め、胸を凹ます必要があると説明しました。今回は、腰についてです。

結論から先に言うと、腰を入れるということについてお話します。

 


一般的に「腰を入れる」のは?

スポーツのコーチがよく言う言葉に、「もっと腰をいれろ!」という言葉があります。

一般的に腰を入れろと言われると、腰椎を反らせ、胸を張ることが多いのではないでしょうか?
これが西洋的な良い姿勢と言われている姿勢の考え方です。

医学的には、骨盤を前傾させ、腰椎3番目を中に入れて腰を反らせ、背骨を綺麗なアーチにし、上下からくるエネルギーを、背骨のアーチのバネで吸収できるようにするということになるのでしょう。

下図は力の流れを示している図ですが、骨盤を前傾させた力と、腰椎3番を入れると、力が腰椎3番に集中するのが分かると思います。さらに手でモノを押したりすると、背骨を伝って、やはり腰椎3番に力が集まります。

この様な腰の使い方は、飛んだり、跳ねたりする上下のエネルギーを上手く分散出来ますが、前後のの方向に力を送る場合、腰痛に大きな負担がかかり、特に腰椎3番に力が集中するため、腰を痛める恐れが大きくなります。

打撃系格闘技で、腰を痛めている人は西洋医学的な良い姿勢の人が多いように感じます。

 


合気道の「腰を入れる」とは!

合気道では、「気」を扱いますので、地面から流れてくる「気」を一度お腹に引き込み、それを丹田から放出するというのが、師匠から教わった腰の入れ方です。

医学的には、骨盤を後傾させ、背骨をまっすぐ立てるようにします。

こうすることで、地面から流れてくる力を臀筋を使って丹田に引き込むようにすることで、地面で自分を支えている力を利用することができるようになります。

こうすることで、前方に力を出す時、力を背骨全体に分散し、足全体の力を利用することができるため、西洋的な良い姿勢に比べると、腰の負担はかなり軽減されます。

師匠は、地面から足を使って「気」を頂く姿勢だと言われていましたが、丹田歩行などする際に注意しないといけないポイントです。

 

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【合気道的身体の使い方】その1 背中

皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!

今回は、合気道的身体の使い方についての基本を話したいと思います。

合気道は「気」の武術と言われています。一般に「気」という宇宙に遍満するエネルギーを自在に操る武道とされています。

「気」を使うのだったら、姿勢など関係がないと思うのが普通でしょう。ところが、合気道では人間の身体に「気」を通すための身体の使い方があるのです。

早い話が、「気」が流れるように、正しい姿勢が必要だというのです。

今回はその正しい姿勢の作るポイントの話です。


気を流す姿勢とは?!

 

気を流す姿勢の基本は、丹田を意識して、重心を安定させ、重みを下に持ってきます。

ところがこれだけでは、気を流す姿勢とは言えません。本の準備段階です。

さらに、師匠によれば、2つのポイントを押さえる必要があるということです。

一つは背中、もう一つは腰です。今回は背中について詳しく述べていきたいと思います。

 


胸を張った姿勢

非常に自信に満ちたように見える胸を張った姿勢は、堂々としていて、立っている姿は如何にも強そうに見えます。

ところが、実は、このように堂々としている人の手を後ろ下方に引っ張ると、簡単に倒れてしまいます。

何故なら、胸を張るということは背中の筋肉をしめている訳で、意識が背中に行っているから、後方に引っ張られると、背中の筋肉の締めを余計助長するため、バランスを崩しやすいのです。

この姿勢は見た目は堂々として見えますが、合気道では不向きといえます。

 


合気道での正しい姿勢

 

合気道では、肩を前に出し、胸を凹ませ、背中を丸くします。これは西洋の科学では、巻き肩と言って姿勢では非常によくない癖だといわれますが、こちらの方が合気道的には正しい姿勢なのです。この姿勢でないと気が流れないのです。

そこで、実験的に今度は、胸を凹ませ、背中を丸めた姿勢のまま手を後方下方向に引っ張り落として見ましょう。

腕に十分気が流れる正しい位置なるよう背中が丸まっていたら、いくら後下方に引き落とされたも十分に耐えることができます。

これは、生理学的に見ても当然で、胸を凹ませ、背中を丸めることで、胸筋をいつでも使える準備ができているわけです。

そのため、後下方に引っ張られても、胸筋を十分に活かし、バランスを奪われずに済むわけです。

ちなみに、この背中を丸めるというのは、中国武術では基本中の基本とされていることです。太極拳では「含胸抜背(がんきょうばっぱい)」の姿勢といいます。

合気道も同様なことをしますが、この胸を凹ませ、背を丸めることが秘伝となっているのです。合気道の達人になで肩が多いのはそのためです。

 

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【緊張と脱力】

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

今回は、合気道に大切なこと、緊張と脱力についてお話ししたいと思います。これは合気道だけではなく、武道・格闘技をはじめとして様々なスポーツにも関係のあることです。

合気道では、よく「脱力」とか「力を抜く」ということを問題にしますが、言い方を変えると「リラックス」というと分かりやすいと思います。

日本語では緊張することを「肩に力が入る」という表現を古来かしてきました。実はこの言葉は科学的に身体を研究すればするほど、なるほど身体を知り尽くした人の表現だなぁと感じます。

 


「肩に力が入る」メカニズム

 

 

「肩に力が入る」という表現ですが、まさにその通りなのですが、その状態になるのに、肩の三角筋という筋肉が関連しています。

その三角筋が緊張すると、それに連動して次は、背中の真ん中にある脊柱起立筋群が緊張します。また、三角筋の緊張で、肩回りの筋肉も緊張を起こします。

 

脊柱起立筋群の緊張が起こると、上半身が自由に動かせなくなります。その結果、意識すればするほど、体の様々な筋肉が緊張し始めます。

 

このように肩、特に三角筋が緊張するのは武道をやっているものにとって致命的です。

 


リラックス

 

 

人はリラックスした場合、どうかというと、まず、三角筋の力が抜けていて、さらに菱形筋群の力もぬけています。さらに脊柱起立筋群の筋肉も緩んでいます。脊柱起立筋が緩んでいると体の自由度が増します。

その結果、身体はすぐに反応できる体となります。

人は、力が入っていると、まず力を抜いてから、力を入れるという動作が必要になっています。

それは、人の身体は屈筋と伸筋の2つで成り立っているため、どちらの筋肉も同時に働くと、自分自身を破壊してしまう恐れがあるためです。

ですから、体が緩んだ状態からスタートすると十分なパフォーマンスが発揮できるわけです。

そのためリラックスして、不必要な筋肉の緊張を解く必要があるのです。

実は合気道の場合の力を抜くというのはこういうことで、筋肉を一切使わないということではありません。

不必要な力を抜くことで身体のパフォーマンスを上げるということです。

だから、ただだらりと力を抜いただけでは、力の強い相手の力は受け止めることができません。

そのため合気道では、身体の緊張を感じる三角筋や菱形筋、脊柱起立筋などをできるだけ緊張させずに、緊張感の伴わない他の筋肉で上腕骨をしっかりと受け止めます。

このような筋肉の使い方により体幹の力を伝えられるようになります。この一連の筋肉の動きを生み出すため、呼吸力養成法(呼吸法)があるのです。

さらに、インナーマッスルを支えるために、腹圧を使い、内面からの張りで体幹を支えると、さらに強力になります。

これで女性でも、男性に対抗できる力が発揮できるわけです。

 

 

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【合気道は筋肉を用いないというのは根拠がない!】

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

合気道では、よく「力を抜け」と指導者は注意します。その理由は、「合気道は気を用いて、筋肉を用いないから」ということを言われます。

僕はこの説明がよけい進歩を遅らせていると考えています。筋肉の力を抜くことばかりに意識がいき、技ができなくなると僕は危惧しています。

というのは、合気会の多くの道場では、取り(技の掛け手)がしっかりと相手を投げなくても、受け(技の受けて)がわざわざ勝手に倒れてくれたりするため、そういった説明が通るのじゃないかと思います。

しかし、筋肉を用いないという点はまったく科学的根拠がありません。それを今回明らかにしたいと思います。

 

 


テレビ番組での実例

 

2004年に放映された『脳力探険クイズ! ホムクル』というテレビ番組で、空手の達人・宇城憲治氏が現役ボディービルダーの男を相手に空中腕相撲を披露しました。

ちなみに、宇城氏は気を使った武道の達人ということで有名な武道家です。

筋力の測定を行った際、ボディービルダーは宇城氏の約1.5倍の筋力が測定されています。

そして、空中腕相撲を行った際に、宇城氏に筋電図を測るために、筋肉にセンサーを付け体全体の筋肉がどうのように働いているかを測定していました。

そのとき、宇城氏は全身の筋肉を上手く使っているというのが測定結果からわかっています。

このように、筋肉を用いないというのは何の根拠もない話であるということが分かります。

 


スポーツ科学

「筋肉が緊張している感覚が悪い」というのはスポーツをしている人なら誰でも知っています。

特定の筋肉が異常に緊張しているとき、スポーツでは十分なパフォーマンスが発揮できないからです。

しかし、スポーツ科学では、決して筋肉を使わないとはいいません。寧ろ、パフォーマンスを上げるため筋トレを推奨します。

また、スポーツ科学では、リラックスをすることで、筋肉のパフォーマンスを上げる研究がなされています。

合気道とスポーツは違うということを言われる人が多いです。「我々は気という高尚なものを扱っていて、スポーツなどとは程度が違う」という感意識を持っているためではないでしょうか?

でも、合気道の身体の使い方がスポーツの身体の使い方よりも優れているという根拠はどこにもありません。

ただ、「気」を使うことがレベルが高いという意識だけです。

でも、その高尚であるはずの「気」自体を研究している人はかなり少ないように思います。

 


気は身体を効率的に使うときの感覚

 

師匠である井口師範は、「世の中には、生まれつきとんでもない怪力をもった人間がいる。そんなモノを相手にしたときに当て身(打撃技)が必要だ。だから、呼吸力は鍛えないといけないが、当て身も稽古しておく必要がある」といいました。

要するに、異常に強い筋力をもった人には、合気道の投げ技や固め技が効かないということです。

また師匠は、気が流れる位置があるという説明で骨格の位置の決め方というのを教えてくださいました。ある位置をたもたないと気が流れないということでした。

これと同様に、中国武術にも姿勢に関しては、なんでそこまでというほど注意事項があります。

気の流れを感じるためには身体のポジションというのがあるということから、身体を効率的に使ったときにでる感覚が気と考えた方がいいのではないでしょうか。

また、ボディービルダーのような筋肉を目標にするのではないが、中国武術では硬気功や武術気功では、筋に気を通すとか、体に気を通すとかいって、積極的に筋肉を力を強化すること稽古をおこなっています。

僕は、合気道でも筋肉を使っていると考えますし、身体を使うことについては、合気道も他の武道もスポーツも、この物理空間で行っている限り筋肉を使う必要があると思っています。

そういった点を考え如何に効率よく筋肉を使うかを考える必要があるのではないでしょうか。

次回はそういった考えのもと、力のいらない技術の元になる考え方、緊張と脱力について述べたいと思います。

 

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「気」の科学

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

今日は、「気」について科学的にな視点で考えることについて述べたいと思います。

師匠は、常に「気」ということばを使って合気道の技を説明されていました。

その「気」で説明されたものは、前に言われたことと後で言われたことが相反するようなことも存在していました。

当初は非常に混乱し、意味がわかりませんでした。達人のいうことは難解極まりないと思いました。

でも、師匠は達人であり、間違ったことを言うはずがありません。

そこで、ぼくは、全て正しいという考えの元、僕は師匠から教わった「気」というのを科学的に整理することにしました。

すると、霧が晴れたように師匠の秘伝がはっきりとわかりだしました。

そして、相反するようなことばも、全て正しいということがわかり、それ以降、師匠からおそわった合気道は、ボクシングや拳法のスパーリングでも十分に利用することができました

そこで、僕はとらえた「気」の考えとはどんなものか話していきたいと思います。

 


一般にいわれる「気」とは!?

 

 

一般的によく言われる「気」の概念は次のようなことじゃないでしょうか。

~~~~~~~~~~~~

「気」というのは、宇宙に偏在する未知のエネルギーで、訓練された人間が自在にコントロールすることができ、どんなことでも可能にするエネルギー

~~~~~~~~~~~~

しかも、このエネルギーであるはずの「気」は、物理的計測ができないとされています。しかし、様々な物理現象を引き起こすものであるともされています。

極端にいうと「気」とは、
武器として使用するときはどんなものでも破壊し、薬として使用するとあらゆる病気を治し、不老不死まで実現可能で、あらゆる物理現象に介在するかと思えば、あらゆる物理現象を無視できる、科学的解明が不可能なエネルギーといえます。

 


ヒントは発勁打法の科学的解明

 

「気」について非常に面白い研究がありました。

中国武術には「気」を用いて打撃技を打ち出す発勁という技法があり、その発勁打法を科学的に測定した実験があります。

それは、中国武術研究家・故 松田隆智師が、1987年3月12日に中部大学の要請に応じて、協力して、発勁打法の測定を行った実験です。

発勁打法で打ち出したパンチは、規格外の威力を示しましたが、その威力を裏付ける科学的な原理が解明されました。

発勁打法で打ち出したパンチは、衝撃力の最大値は、大学生の空手部の通常のパンチの半分のよりもかなり下回ってい92キロだったのです。

ところが、その持続時間が通常のパンチにはないほど異常に長いことが判明しました。

要するに、衝撃力は小さいが、持続時間が長いため最終的に威力につながるエネルギーは数倍となるわけです。

最終的に物体に加えるエネルギーが膨大になるため、規格外の威力を示すということが分かりました。

こういったパンチで人を打てば、体にめり込み内臓を傷つけ、死に至らしめるのは間違いないでしょう。

そして中国拳法の様々な注意点を守って日々鍛錬すると、完全に統一した力が生み出せるということがわかりました。

要するに松田師の驚異的な威力は、完全に正しいやり方ができる松田師の職人技ともいえる技術力のなせる業だということだったのです。

この実験結果のデータの中には「気」の存在を説明する余地がなかったわけです。

こういった実験は中国の科学気功法でもかなり研究されていて、病気を治す気功法では遠赤外線が測定されたりしています。

 


「気」をどう扱うか?!

 

このように科学的に気を捉えようとすると非常に物理的に合理的に説明できるものであるということがわかりました。

ということは、「気」とは、人間が「気」があると感じるだけで、自分の身体をコントロールできるノウハウではないかと僕は考えました。

そこで、「気」ということばをつかわずノウハウを抽出できるのではと僕は考え、物理学、生理学、心理学を駆使して師匠の秘伝を研究したのでした。

その結果、二十年以上もかかる合気道のノウハウを数か月で指導できることが分かりました。

 

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【科学的ということ】

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

気の武道と呼ばれる合気道は、あまりにも神秘化されていて、科学的な解釈をすると、「分かった気になって何を言う」というような反応をされることがよくあります。

しかし、人間は物理法則の世界でやはり生きているので、どうしても物理法則に束縛されているという事実があるということです。

今回は、いくら神秘的な武道としての合気道でも、科学的解釈も必要であるという話しをしたいと思います。


「気」は万能という主張

 

 

確かに、「気」は万能の宇宙エネルギーとすると、非常に夢があって素敵だと思います。

ところで、以前、とあるSNSに入っているときに「氣が出れば、筋肉は必要ない」とまでおっしゃる人がいました。

その人の主張は次のようなことでした。
「気とは万能の宇宙エネルギー」
「体に気が通ると、100階のビルから落ちても無傷」
「人は気が入れば空を自由に飛ぶこともできる」

早い話が漫画・ドラゴンボールで描かれている「気」は、実際に可能だという主張です。

確かにドラゴンボールでは、そういうことになっていますが、実際にそれができる人間を見たことがあるかというと誰も直接みたことがないのが現状じゃないでしょうか?

一歩譲って、仮にそのような人がいるとしても、そういうことが全員が全員できるのかという点を考えると、そういう主張には無理があるように思います。

もし、万人が万人できるのであれば、多くの人が空を飛んでいるはずですが、そのような人はどこにも見当たりません。

やはり、現実問題として、出来ること、出来ないことをはっきりとしていないと、努力が無駄になり、かなり遠回りをすると僕は考えています。

例えば、気をだして空を飛ぶ練習をするよりも、もっと合理的な方法を考えた方がよいと思っているのです。

 


科学的視点を持った経緯

 

僕の師匠である井口師範は「気」によって合気道の技や秘伝を説明してくださいました。

ところが、井口師範のお言葉は、すべて「気」で説明される中、どうしても不合理な点があり、言われていることに矛盾点が沢山でてきました。

場合によっては、『師範が今しがたおっしゃった言葉と今の言葉って全く真逆じゃないのか?』と思われることもありました。

例えば、「気を出したら相手に悟られる」と言ったあと、すぐに「しっかり気を出さんとあかん」というように、相反する言葉で指導されましたので、聞いている方は一体どっちなんだと混乱します。

でも、僕は、井口師範は達人であると信じて疑いませんでしたから、これには何か深い意味があると感じ、分からないことをメモして、常にどういうことを言われているのかと考えていました。

その結果、一口に気といっても、何種類もあるということに気づき、井口師範の言葉から、人体の気の構造に気づきました。

人体の気の構造というのは、人体の内部にある根源の気、人体の表面にある気、人体を取り囲む気の三層からなっているということです。

そしてそれぞれの気の性質を利用すると合気道の技がかなり有効になるということが分かりました。

 


気の科学的分類

 

この三層を、心理的な影響を受ける気、生理的な影響を受ける気、物理的な影響を受ける気と言い換えることができます。

これに気づいて、僕は井口師範の秘伝を分類することで、井口師範の秘伝を分かりやすく整理することにしたのです。

そして、ある女性に指導をしてみて、秘伝を直接伝えるのではなく、整理分析した形で伝える方が、より短時間で技ができるという実体験で確信しまた。

というのが僕が10年かかった技術を彼女は3カ月でマスターしてしまったのですから。

このように、物理学、生理学、心理学など科学的に分析して解釈することで、達人の技術の再現が、ある程度可能になります。

師匠も、合気道は自然の理を表したものだから、自然の法則が一番大切と言っておられました。

自然の法則というと、物理学も自然を科学的に観察し、分析した学問です。

客観的に物事を観察し誰もが再現可能にするのが科学ですから、当然といえば当然です。

こういう意味で、僕は神秘を神秘としてだけに囚われず、科学的な目も入れていく必要があると考えます。

 

 

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【転機の予感】

僕は、世界一のサクセスコーチ・アンソニー=ロビンズに関心があり、昨年、日本のアンソニーロビンズの第一人者であるクリス岡崎氏主宰のセミナーを東京で受けました。

億専グレード1~3、スピードコーチング、自信アップ道場、たくなる道場などです。それを受けてから良い事も悪い事も併せて自分の人生が急に動き出しました。

以下の映像はアンソニー・ロビンズのスピーチの様子です。

話はもどりますが、今回のゴールデンウィークには遠いところから3人の個人指導希望者が来られました。また、少し前には、兵庫県からも来られましたので、立て続けに4人来られたことになっています。

また、この14日にも予約が入っています。その中でも5月2日にこられた方は前回のブログでもかきましたがかなり実力がある方でした。また、まだ未確定ですが、6月に入り次第、スケジュールを組んで学びにきたいという元空手をされていた方もいらっしゃいます。

昨年までは、遠方から来られる方は年間一人か二人でしたが、こう立て続けにこられるということに驚いています。

今回特に刺激を受けたのは関東からこられた大気拳という拳法をされている方です。私より年上でありながら、明確な目標を持ち、数年後の達人を目指されている点は本当に素晴らしいと感銘をうけました。

前回も書きましたが、その方は私がアマゾンキンドルで出版した本「力の弱い人でもできる唯一の護身術」を読まれ連絡されてこられました。

しかも、私の本の中から、隠している部分を読み取って、更に深い意味を感じ取ってわざわざ確認のために関東から和歌山まで来られるたのです。

そして、個人稽古の時間は2時間でしたが、鋭い洞察力で、かなり言いたくないところまで引き出されてしまいました。

そして、「合気道の術理は、合気道よりもむしろ拳法の闘いに使う方が応用範囲が広い」と言われました。最後には、夏までにもう一度くるということで、その時の分の教授料まで置いていかれました。

ただ、秘伝は孫のために隠しておくということをおっしゃられたので、一安心ではありますが、他の武道修行者に対して今後どうするかということを視野にいれ、自分の道筋を決める必要があると今回感じました。

また、実は、僕はマッサージ系セラピストをやっているのですが、仕事の関係上で手先を酷使し、常に痺れがある状況なので、体を鍛えるのが難しいと思っていました。

以前は兵庫県の合気道家で体幹の強い人がこられましたが、今回はそれ以上の体幹の持ち主がこられました。しかも今回の方は私よりも年上ですから、どうやら天は自分に言い訳をさせないためにこういった人とめぐり会わせたのでしょう。

今後は、自分の身体の言い訳をせず、自分自身も体幹を鍛えなおさないといけないと感じました。これから僕自身も変化していこうと決意しました。

 

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【合気道は当て身7分、投げ3分】

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

近年の合気道において殆ど当て身を稽古しません。
しかし、植芝盛平翁先生は、「合気道は当て身7分、投げ3分」とおっしゃいました。
今回は、合気道の当て身が如何に大切かという話しをしたいと思います。

さて、実は今日、個人指導の依頼があり、朝10時より指導を行いました。

この方も関東の方で、中国で意拳という中国武術を修業した澤井健一師が開かれた大気拳をされている人でした。

若いころから柔道、空手を行っていて、今は大気拳をおこなっていて、数年後の達人を目指しているとのことでした。

その理由は、現在2歳の孫が大きくなったときに、自分の技をその孫に伝えるためだそうです。

この話を聞いたとき、昔に読んだ漫画で、拳法の達人のおじいちゃんに拳法をおそわった「拳児」という漫画を思いおこさせるようで、ワクワクしました。

 

私もコーチングの勉強をいましていますが、人間の人生の目的は、学び、成長し、人に伝えることと教わっているため、非常にこの方に感銘を受けました。

この方が私のところに来られた経緯は、実は私がアマゾンで出したキンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術」を読まれて、分からない点を追求するためでした。

 

 

ちなみに、私の本は合気道をされている人が読むと、書評は「非常に良い」と「非常に悪い」というように極端に分かれるようです。一方、組手やスパーリングのある他の武道をしている人からはかなり好意的にとられています。

話がそれましたが、組手やスパーリングで合気道の術理(技術)の応用というのはどうするかという説明の際に、少し組みましたが、この方の体幹の強さは本当に異常なほど強く、立ち技のスパーリング体勢で、一度は皮膚の技術で倒しましたが、術理を知った後では投げることができませんでした。

ここまで強い体幹を感じたのは、実は、私の少ない経験の上では、私の師匠の井口師範とジークンドーの代表の中村頼永師ぐらいでした。

ちなみに、術理を知らないときにはマウントポジションをとってもらっても、体幹の強いこの人を倒すこともできました。

 

このことからもわかるように、体幹が強くても、知らない技術には対抗できないということです。

一方、術理を少しでも分かっていると、体幹を鍛えている人には効かないことです。

とはいえ、この方は現在は拳法が主体なので、当会の技術でパンチが受けらることが、如何に危険か容易にご理解いただいけました。

何故、危険かというと、井口師範から伝わった当会の技術をつかってパンチが受けられると、次の攻撃が簡単に出せなくなり、容易に相手に体をさらしてしまうため、打撃系格闘技では、ガンガンと打撃攻撃(当て身)を食らうからです。

それはかなりの致命的というのが分かると思います。

ちなみにこういう受け方を知らないと、合気道で良く見せる正面突きの技小手返しとかいう正面突き系の技は、拳法家には通じません。

このように、合気道においても、当て身(打撃技)は、体幹の強い人に対抗するためには、投げるだけでは十分ではないことです。

やはり、打撃技である当て身を入れて、虚を作る必要があります。

また、相手からの攻撃がないというのが分かっている敵には、合気道の投げの技は通じないというのもわかっていないといけません。

何故なら、攻撃技が無い場合、気持ちが受けにまわり、先をとることができません。

武道では相手を捕えるためには「先を取る」といって相手の気先を押さえる必要があるのです。

そういった意味からも、攻撃技を覚えておく必要があります。

合気道の投げが上手くいくのは、相手が知らない場合だけですが、情報社会の現在、他の武道をしている人は一通り合気道の投げ技を研究したりしていることが多いというのも覚えておかないいけません。

もし、合気道修行者で護身を考えるのなら、鍛えた強い相手にでも通じる当て身を覚える必要があります。

当て身7分、投げ3分、是非当て身の稽古を行うようにしてほしいと思います。

 

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【武道と科学的根拠】

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

さて、実は昨日、個人指導の依頼が2つあり午前と午後の個人指導を行いました。今回、個人指導をして、武道でもやはり科学的根拠が必要だと再認識しました。

個人情報の関係上詳しくは言えませんが、一人目の方は中国地方で合気道を指導去れている人で、もう一人の方は関東からこられた方です。

ちなみに、中国地方で合気道を指導されている方は、「合気道の指導をするのにどうすればわかりやすくなるか?」という点で、わざわざ和歌山にある私の道場まで訪ねてくださいました。

その方も、一般的な合気道の指導を長年受け、そこそこの実力が認められ、指導責任者として任されているとのことです。

しかし、指導をする際に、一般的な合気道の指導法ではなかなか思うように力を引き延ばせないというのが悩みだそうでした。

一般的な合気道の指導法というのは、会員が集まる中、師匠が受けの上手い弟子と演武を行い、それを会員の人たちが見て、その後、その演武を思い出して、二人一組になってその形を稽古するというのが一般です。

そして、親切な師範の場合、全体の様子をみて、全体的に問題になっている箇所を、再度師範が弟子と演武を行い、そこで問題点の解説をする。

これが、一般的な指導方法です。多分、他の武道も多かれ少なかれ、似たような指導を行うのですが、合気道には試合がないため、自分が今どれぐらいの実力であるのか計れないところがあるため、自分の実力の誤認の多い武道といわれています。

もう少し分かりやすくいうと、「言われたようにちゃんとしている」つもりになってしまうことです。

そこで、客観的に技を指摘するヒントを求めて当会の個人指導を受けられたとのことです。

特に合気道では、「氣」という概念一つで技を表現する場合が多いのですが、目に見えないものを基準にするのはやっている本人自身、そのつもりになっているだけのことが多いと思います。

「氣」という不可解なものを扱う武道で、科学的な思考を否定する人が多いですが、やはり「氣」の武道であっても、物理世界での動作を伴うものであるから、科学的根拠も大切です。

私の師匠は「理にかなった動きができて初めて、気の流れが生じる」といわれていましたが、理とは科学的にも理にかなっているということです。

 

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【護身術の基本】14 知識の重要性について

皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!

さて、今日は知識の重要性について述べたいと思います。
護身術もそうだと思うのですが、「知識がないと使えない」ということです。

私のこの「護身術の基本」シリーズを読んで見られても、多分、多くの人は「そんなの当たり前じゃん!」と思っていると思います。

でも、読んで当たり前と思うことと、自分から咄嗟に、ここに書いてあることが思い浮かぶこととは雲泥の差があります。

コロンブスの逸話でコロンブスの卵というのがあります。

ご存知の方も多いと思いますが、一見簡単に見えることでも、最初に気づいて行うのは難しいということの例えです。

アメリカ大陸の発見はだれでもできることだと批判する人々に対して、卵を立てることができるかを試めせました。

そして、誰もできないのを確認してから、卵の尻をつぶして立ててみせました。

「そんなことなら誰でもできる」という批判に対して、「誰かがやって見せた後ならば、誰でも出来る」というコロンブスの逸話から来た言葉です。

 

実は、私はアマゾン・キンドルの電子出版で、井口師範の3つの秘伝を一般の人に分かりやすく書いて公開しました。「力の弱い人でもできる唯一の護身術」という本です。

お陰様で、書評では、かなり多くの方から好評をいただいていますが、一方、批判票もあります。「どこにも秘伝なんかない。中途半端な本だ!」と書いた人もいます。

この人は、公開した秘伝に対して「そんなの当たり前じゃん」と思ったのだと思います。でも、その「当たり前じゃん」が大切です。

 

このように、当たり前すぎる記事を書くのは、知識を手に入れてほしからです。頭の片隅でもその知識があれば、助かる命もあると思うからです。

ですから、これからも「当たり前じゃん」という記事を書いていこうと思っています。

最後に、ちなみに、卵は実は立つらしいです。重心が分かってしっかりバランスがとれる場所をさがせたならば、実は立てることができるそうです。ただ、その時間がかなりかかるということです。

時間があって暇している人がいるなら、ちょっと試してみてはどうでしょうか?

 

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