「気とは?!」その3

前の記事では「気は誰でも使っている」が、合気道では「気を扱う技術を稽古する」と話しました。

この記事では、井口師範が指導した実際に合気道ではどのように「気」を扱うかという点を書いていきます。

井口師範の合気道では、以下の点を意識するように教えられました。
 ●自身の気の使い方
 ●相手の気の使い方

相手が必要な武道では、相手を無視して存在できませんし、自分を無視して存在できません。当然ですが、どちらの側面も必要になります。

自身の気の使い方では、は肉体上における感覚を重視し、構造的に身体を強く使う技術です。また、相手の気の使い方というのは、相手の意識をコントロールする技術になります。

ですから、自身の気の使い方で、身体が安定していて力(気)が流れる感覚を自分の中に持ち、相手の気の使い方では、相手を観察することで相手の意識(気)がどこにあるかを判断して相手よりもより相手の気を理解することで相手を導くということを稽古するわけです。

こういった意識が合気道の稽古には必要と師匠は常日ごろから言われておりました。

次回は、今回の内容をもう少し踏み込んで書いていきたいと思います。