「気とは?!」その6 自身の気を扱う3 丹田2

丹田には3つあり、合気道の技では、3つの丹田を協調させて使うと書きましたが、実際、各丹田にはどんな機能をもつのかわからないと、3つの丹田を協調させて使うということがわかりません。

そこで、今回は合気道において各丹田はどんな機能を持つのかを説明したいと思います。しかし、丹田の機能は今回説明するだけのものではありませんが、分かりやすくするため、知らない人へということで説明をしたいと思います。

【下丹田】
下丹田は最も大切といわれる丹田で臍下丹田といわれるものです。合気道では下丹田を足のコントロールするのに使われ、身体のバランスをコントロールします。その結果、下丹田を意識することで体全体の気が流れるようになります。言い方を変えると、身体のバランスが如何に大切かということです。ですから、この臍下丹田が一番重要ということです。

【中丹田】
中丹田は胸にあります。両手が協調して働くようにできるポイントです。左右の手が、最善の状況で協調して働くためにはこの中丹田の意識が必要になります。そして、中丹田に意念を流すと、何故か不思議な現象がでます。自分の前面に気の壁のようなものが出現し、相手への気の圧が強くなります。

【上丹田】
上丹田は眉間の奥にあります。上丹田は、相手の動きの兆し(気差し)を読むため、視覚、聴覚を十分に働かせる際にに使います。そのため、特殊な目の使い方(目付)をする必要があります。「明鏡止水」の境地とはこの上丹田に関係があります。

この3つの丹田を同時に意識することは初心者には不可能ですので、下丹田を意識して使えるようにし、次は中丹田をつかえるようにし、最後は上丹田をつかえるようするというように段階的な稽古が必要です。

以上3つの丹田を使えるようになると、様々な技術が使えるようになるので覚えておくといいと思います