【合気道では気は感じるもの】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は「気を感じる」ということについて述べたいと思います。


視覚と感覚どちらが早いか?!

 

視覚と感覚を比較した場合、情報量は明らかに視覚情報の方が感覚情報より遥かに多いのは言うまでもありません。

情報量が多いということは、一度にたくさんの情報を得られるという点で、物事の理解では、視覚情報に勝るものはありません。

ところが、人間の認知は、過去の経験と知識によって行われるため、情報量が多いほど、処理に時間がかかります。

処理に時間がかかるということは、反応に遅れがでるということに繋がります。

ここで、実験をしてみたいと思います。この実験ではパートナーが必要です。

パートナーに掌を上向けてもらい、掌の真ん中にあなたの指を乗せます(下図参照)

【実験1】
準備ができたら、あなたは相手の掌を凝視して、相手の掌がいつ移動しても追従できるように心準備します。

そして、パートナーには、「用意! スタート!」で、好きなように手を動かしてもらいます。

あなたは、相手の動きに合わせてついていきます。

すると、どうでしょうか? パートナーが右に動かすふりをして、左に動かすなどすると、どうしてもあなたはついていけず相手の手から離れてしまいます。

 

【実験2】
次は、目をつぶって、同じことを行います。相手が動いたと思ったら、相手の動きについていきます。

するとどうでしょう? 目をつぶって行った方が相手の手の移動に追従できるのがわかると思います。

 

【実験3】

さらに、目をつぶって、同じことを行うのですが、あなたはできる限り指先に意識を持っていき、相手の気の変化を感じようと意識して、実験を行います。

実験2で既に一部の人の中には相手の気を感じて、完全に相手に追従できた人もいるでしょうが、今回は殆どの人が相手の動きに追従できたのではないでしょうか?

 


見るより感じる方が反応が早い

このように、反応するという点においては、目で見る方が圧倒的に不利であるということがわかります。

さらに、気を感じようと意識すると、より鮮明に相手の動きが分かるようになります。

相手の気を感じると、より相手の動きが分かるようになるという結果から、相手の動きを感じるには相手の気を感じれば良いということが分かったと思います。

しかし、護身を考えたとき、感覚を重視するあまり目をつぶってしまうのはかなり危険だというのは誰でもわかることです。

そこで、合気道ではどうするかというと、「目で感じてしまえばいいじゃないか」ということになるわけです。

そして、井口師範からご指導いただいた古い合気道の秘伝にはその方法が存在しています。

 


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