【合わせと三原則】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

前回は、骨格の合わせが非常に大切という話をしましたが、合わせというのには何種類もあるのですが、今回は骨格の合わせも含めて、合わせを行う上で大切な考えを述べたいと思います。


合気道の合わせとは

 

合気道の形稽古というのは、武道の形を二人の人がペアになって、技の受け手(受け)と技の掛けて(取り)という役割を決めて、交互に役割を入れ替えながら稽古します。

基本的には、まず受けが攻撃をしかけ、取りがそれに対処して、決められた極め技かけるという形です。

 

例えば、片手取り回転投げという技があります。

これは、相手に片手首を掴まれる場合を想定した投げ技ですが、受け取りの片手首を掴んだとき、技の掛け手である取り受けをコントロールして回転投げという技につなげるものです。

 

ところが、形稽古なので、受けは初めから取りの出方が分かっているので、簡単に妨害することができるはずだと思われます。

しかし、合気道では、その状況で技を掛けられることを目指して稽古するのです。

それには、合気道独自の合わせ(気の合わせ)の技術が必要あります。

しかし、この習得はかなり難しく、秘伝を教わり、かなり稽古する必要があります。


対立しない、逃げない、受け入れる

 

では、実際に合わせはどのように行うかということですが、合気道の場合、合わせを行うための原則として、対立しない、逃げない、受け入れるという3原則があります。

ところが、まず一つ目の対立しないというのが、非常に難しく、例えば、手首を持たれただけでも、わずかに力が入ってしまいます。

この最初のぶつかりはしかたないものですが、その後ついその力に引きづられて力が入ってしまうのが問題です。

これが対立です。

対立が産まれた時点で、自分がこれから何をするかという情報が相手に伝わり、相手は簡単に技の妨害ができます。

ですから、対立しないというのが非常に大切です。

さらに、逃げないというのは、言い方を変えると放棄しないと言えると思います。

合気道修行者は、力を抜けとよくいわれますが、単なる腑抜けになったら簡単に制圧されます。

最後に、受け入れるということですが、相手がどのように力を入れてきているか観察するということです。

観察するといっても、目だけでなく、体全体で感じるようにします。

すると相手の力の流れが体感として分るようになります。

そこで、初めて、緩めます。

緩めると言っても相手の力の流れに乗って緩めるのです。これが合気道でいう力を抜くということです。

そうすうると、相手と自分の間で流れができます。その流れに乗って相手を導くのです。これを合わせといます。

ですから、合わせでは、ぶつかりを感じたら、対立せず、逃げず、受け入れることが非常に大切な訳です。

 

 


 

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