【選択肢の多さが決め手】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回は形稽古には情報遮断の技術が必要だと書き、目が非常に大切だという話をしましたが、実際に技を行っていると、目だけではなく、他からも情報がドンドン漏れているのが分かります。

今回は目以外の情報遮断について話したいと思います。


一期一会

僕の師匠・井口雅博師範は「技は一期一会」とよく言われていました。

また、次のような話もされました。

「形といっても、精密機械がやるように毎回毎回同じ動作を繰り返してとったら、誰でもどのタイミングでどうするかわかるものや。技は毎回違うもの。相手が変われば角度も変わる。例え相手が同じであっても、毎回、微妙に違う。だからこっちはもっと変化せなあかんのや」

まあ、早い話が、同じタイミングで同じリズムで同じ動作をすれば、いくら目で情報を隠蔽していても、一度かかった相手は、次にどのタイミングでこちらがどうするか分かってしまいます。

ですから、いつでタイミングやリズムが変えられるようになっておく必要があります。

また、技を掛ける角度なども変える必要も出てきます。

このように、相手が読めない状況を如何に作り出すかというのが、形稽古の大切さです。

ですから、徹底的に情報の遮断ためには、様々な要素を考慮していく必要がある訳です。


選択肢が多ければ多いほどよい

さらに、タイミングやリズムを変えても、相手のやることが自分の知っている技術であれば、すぐに対応することができます。

そんな場合を考えると、一つの形、一つの技に対しても、複数のやり方がでるようにしておく必要があります。

例えば、目的地が決まっても行き方は無限にある訳です。直線距離だけが正しいとは限りませんので、さまざまなルートを知っていると非常に都合がいいのは分かると思います。

当会の分類でも、物理的技法、生理学的技法、心理学的技法と大きく分けても3つの技法があり、物理的技法でも、相手の骨格を利用するもの、運動エネルギーを利用するものと数え上げるときりがないぐらいです。

このように日ごろから一つの技であっても、色々な技法を使えるようにしておく必要があります。

そして、2つや3つのコンビネーションなどができるとなお増えます。そう考えると、一つの形や技でも、無限のやり方が考えられます。

このように考えると合気道の形稽古というのは如何に難しいか分かりますが、合気道をしている人が陥るのが一つのパターンに嵌るということです。

僕も含め皆さんも、日ごろから、様々なパターンを稽古して、一つのパターンに嵌らないよう努力が必要です。


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