皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、今回のテーマは「相手の土俵で闘わない」です。合気道ではどうとらえるかを話したいと思います。
二足歩行は不安定
合気道での最も基本となる前提は「二足歩行は不安定」です。
人は普通に二足で立っていられますが、別に不安定と感じる人は殆どいないと思います。
立っていて不安定さを感じる場合、その人が何らかの疾患を持っていると思われます。
この安定はどこが作り出しているかというと、小脳が常にバランスをとってまっすぐに立っていられるようにしているためで、無意識にバランスをとっているから、まったく不安定感を感じないのです。
ところが、人間と同じ人形を作ったらどうでしょうか?
ただ立たせるだけでも非常に不安定です。体重が60キロの人形が立っているだけだと、多分指一本分の力があれば簡単にたおすことができるでしょう。
このように考えると、二足で立つというのは非常に不安定なのです。
ですから、絶えず人間は無意識にバランスを取り続けているわけです。
バランス点は一か所
さて、人間は実は常にバランスを取り続けているということがわかると、ではそのバランスはどうなっているのかと考える必要があります。
ところで、コロンブスの卵ってご存知だと思います。
コロンブスを批判した人に対してコロンブスは卵を立ててみるように言って、誰もそんなことできるはずがないと言ったのに対して、コロンブスが卵の先を割って立てたという話が有名です。
ところが、実は卵は先を割らなくても、立てられるのです。バランスのよい唯一の場所を探せば、誰でも立つのです。
このようにバランスの良い唯一の一点で立っているのが人間であるのです。
それは、外部からの情報と身体の傾きなどを知る内的な機能と組み合わせて行っています。ですから、人が押して来たら、その力に対してすぐに対抗して、バランスを取ります。
ところが、その力が分からなかったらどうでしょう?
人は対抗できなくなります。それが実は相手の土俵で闘わないということなのですが、人間は生まれてこの方ずっと力に対抗してバランスをとる癖がついています。
そのため、相手を倒そうとすると、自分は安定して相手のバランスを崩そうとしますが、これでは相手に読まれてしまうのです。
要は相手を倒す場合、相手を支えにして自分が安定して相手だけを倒そうとすると、相手はそれに対抗するわけです。
ですから、相手を支えにせず、こちらの情報を相手に出さない方法を研究することで簡単に倒せるようになります。
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