骨格の使い方を覚える(肩甲骨)

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、私の合氣道の師匠・井口師範は合氣道習得の段階として形の段階・体 の段階 ・気 の段階 ・ 意 の段階 ・神 の段階 があると話してくださいました。

現在当ブログでは、その中の体の段階について述べいます。当会では体の段階を骨の技術、皮膚の技術、皮膚感覚の技術、空間感覚の技術の4種類に分けて説明していますが、前回はそれぞれの合わせの技術について述べましたが、今回は骨格の利用の方法(骨の技術)について説明していきたいと思います。

このブログでわかること

井口合氣道で学ぶ合わせの中で特に骨格を如何に使うかを知ることが大切です。骨の技術にも合わせが存在しますが、まずは骨格の使い方を知ることです。今回は特に上半身の骨格の中でも重要な部位・肩甲骨について解説していていきます。その特性を知ることで、 今までできなかった 上級者の動きとの違いが理解できるようになり、自分の動きが改善できます。

目次

骨格を知る必要性
技のポイントは肩甲骨にある
相手に情報が伝わる筋肉

骨格を知る必要性

当会の骨の技術というのは、人体の骨格を知ることで次の2点を確実に理解することです。
 ①自分の骨格をより強く使う
 ②相手の骨格上の弱点を効率的に利用する

まずは①ですが、自分自身の骨格を如何にすれば物理的により強く活用できるかということです。簡単な例でいえば、当てが押してきたときに相手の力に対して自分の足の位置が十字になるような立ち方だと非常に弱いが、相手の力の方向に足が並んでいると対抗しやすくなるというように強い骨格の使い方を知るということです。

②ですが、今度は逆に相手を投げたり固めたりするために、相手をまずは崩す必要があるのですが、どうすれば崩すことができるか、どうすれば相手を停止させることができるかという知識です。

以上の知識があることで初めて相手を投げたり固めたりすることができるわけです。

技のポイントは肩甲骨にある

合氣道の技をかける際に重要なのは、如何にバランスが取れているかということですが、それには強く骨格を利用するということが大切です。

特に合氣道においては手を使う技が殆どですが、特に女性の場合だと男性に比べて腕力が劣るのは当然です。ですから単に筋力勝負になると力の弱い人が負けてしまいます。ところが筋肉を使うにしても骨格を如何に使うかを知っていると非常に有利になります。

特に手を使う技術を中心に行う合氣道ではその付け根部分に当たる肩甲骨の知識が非常に大切になってきます。肩甲骨は腕の動きをよりスムーズにできるようにするための骨でもあるからです。

例えば上に腕を上げる際、ある角度より肩甲骨下部が外側に開きます。あるいは手を水平に後方に開いていくとある角度から肩甲骨は背骨側に移動始めます。

このように腕の動きと肩甲骨は密接な関係があるのですが、肩甲骨の位置によって腕の力をメカニカル的に強くしり、弱くしたりとするのです。

最近、肩甲骨を自在に動かすことで運動エネルギーを増大して伝えるという武道や格闘術が出ていますが、ここでは肩甲骨の位置による

また、肩甲骨は体幹の運動エネルギーを伝えるときの中継、車で言えばクラッチの役割もする部分で、特に当身などの打撃技の場合にためで用いることもあるが、打ち込んだ瞬間では最も強い位置を取るようにします。

相手に情報が伝わる筋肉

合氣道の技で最も大切なポイントは、「相手に情報を与えない」です。その為にはどのよう骨格の動き、要するに「それにかかわる筋肉の緊張が相手に情報を与える」かという事実を知る必要があります。

特に相手と接触している場合は相手はこちらがこれから行おうとする情報が筋肉の緊張によって漏れてしまいやすくなります。

その代表として、以前にもお伝えしましたが、上腕二頭筋と三角筋が挙げられます (座り技呼吸法では何故力が入るのか)

さらに、肩甲骨を後方に引っ張る菱形筋というのもそうです。厄介なことにこの筋肉は腕の位置によって反射的に作用するから余計にコントロールが難しいのです。そのため技によっては菱形筋を用いない腕の使い方を覚える必要があります。

         菱形筋

さらに、腕を動かそうとする際にタメを作る場合どうしても菱形筋で一旦肩甲骨を後方に引くという動作が入ってしまいます。これにより微妙に肩が動くので、相手に攻撃をするという意思表示をしたのと同じことになってしまいます。勘の良い相手だとその動きを察知し簡単に対処してしまいます。

また、一般の人がタメを使おうとすると一旦肩甲骨が後方に引かれますので、実は肩の微妙な動きは観察眼のある人だと十分に情報が洩れるものです。

後で述べますが実は合氣道の技において肩甲骨の位置が非常に大切なのです。この筋肉の影響が出る技として、小手返し投げや入り身投げがあります。これらの技を行う際は菱形筋がタイミングを読まれる原因となります。

肩甲骨の使い方

肩甲骨には2つの使い方があります。
①力学的に強く用いる場合
②体幹からの運動エネルギーを伝えるクラッチ的役割

そのため技に応じてどちらを使うかということをよく認識して意識的に使う必要があります。

まずは①の力学的に強く用いる場合についてお話したいと思います。中国拳法では含胸抜背(がんきょうばっぱい)という言葉がありますが、これは左右の肩甲骨を広げ胸を腕で包み込むような形をとることです。いわゆる巻き肩にするということです。

これは合氣道の技においても力を前方に出す場合は同じ状態を取ります。例えば、片手持ちで行う体の転換という動きがありますが、肩甲骨を前方にずらすのと腕に力が入らずに相手を誘導することができるようになるでしょう。胸を張って行うと見た目を綺麗に見えますが巻き肩気味に行うのが正しいといえます。

特に、胸を張っているのが良い姿勢と思われている方に座り技呼吸法で腕や肩に力が入ることが多いのですが、肩甲骨を前方に移動し肩を落とすことに注意すると体幹の力が手先に伝わるのがわかると思います。

次に②の体幹からの運動エネルギーを伝えるためのクラッチとして使う場合についてですが、これは相手は当身を打つ場合や、人を投げる場合にも使います。これは以前にお話しした陽の技法というものです。

陽の技法では身体と腕を肩甲骨で切り離して置き、まず身体を動かし運動エネルギーを生み出した後、遅れて肩甲骨を動かすことでクラッチの役目を果たさせ、運動エネルギーが最大になった時点で腕に接続することで突然大きな力が加わった状況にします。

この時のコツとしては、体で波を起こし、その波が遅れて肩甲骨をはじめとして腕全体に伝わるという意識をもつと技の効きが大きく変化します。このように肩甲骨を同のように操作するのかを知っていると技の利き方を十分発揮できるようになるのです。

◆   ◆   ◆

今回は自己の骨格の使い方というテーマでお話ししました。特に肩甲骨の使い方が非常に大切ですので、その特徴をお話しました。次回は相手の骨格の考え方についてお話します。

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