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健康護身術を指導している橋本実です。

【合気道の本質とは?!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道を学んでいると、いろんな疑問が出てくると思います。

その中で一番気になるのが「気の正体」じゃないでしょうか?

そして僕の師匠も「合気道の本質は気」と言われていました。

今日は、合気道の本質である気について話したいと思います。

 


井口師範

 

向かって左が二代目吉祥丸道主、右が井口師範

 

井口師範は、元警察官で、柔道、空手、剣道、銃剣道など様々な武道に精通していて、特に柔道は、県の代表選手になるぐらいの腕で、かなり自信があったそうです。

その井口師範は、合気道開祖・植芝盛平翁先生が、県警の柔道場に合気道の紹介にこられたとき、こんな爺に負けるわけがないと挑んで、まったく歯が立たず、以降、合気道一筋に稽古をした人です。

井口師範は合気道体得後、警察官故にさまざまなトラブルの中に身を置くことになり、いろいろな武勇伝があります。

県警の柔道の猛者たちですら手に負えない、酔っ払った現役の十両の力士を一人で交番に連行したり、刃物を持った暴力団と戦ったり、現役プロレスラーと戦ったりといったものです。

実は僕の父親も警察官で、合気道の凄い達人が和歌山にいるというのを知っていました。

 


技は枝葉、本質は気にある

 

 

井口師範の元に訪れて一番驚いたのは「技は枝葉」という言葉でした。

要するに、投げ技や固め技は結果であって、合気道の本質ではないということでした。

「合気道は本質が大事で、本質は相手を導くこと。後はおまけや。だから技のような枝葉に目をやらんと、幹である本質を磨くことや。合気道の本質は気やから、気を鍛えなあかん」とおっしゃったことがあります。

ところが、僕は本質である気というのが全く分からず、井口師範にいろいろな質問をよくしていました。

その結果、おぼろげながら気ということに関していろいろとわかってきたことがあります。

それは、気とは何かという科学的な答えを探すことではなく、気の性質をどう使うかということです。

例えば、冷蔵庫の仕組みを具体的に知っていて、冷蔵庫ーを設計できるという人は、専門家以外に殆どいまません。

ところが、そんな科学的根拠などしらなくても、一般の主婦は、そういったエンジニア以上に冷蔵庫を使いこなしています。

僕は実は理屈屋なので、「気とは何か?」といろいろと調べまくりました。

その結果は、人それぞれいうことが違うということでした。

それにより、気とは何かという追及をしても意味がないと気づき、武道をするものは気の性質を知りそれを使うだけでいいと結論に至りました。

 


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【片手取り 誘導歩法と丹田歩法を使う】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

片手取りの技は、正面打ちなどの当て身系の技に比べ、接触時間が非常に長いため、様々な訓練ができます。

そのためには、まずは基本的な捌きを覚える必要があります。

その上で、物理学、生理学、心理学の原理を用いた秘伝を使って、相手を導きます。

今回は、前回の体の転換法に引き続き、誘導歩法と丹田歩法を使った捌き方について書いていきます。


誘導歩法

 

誘導歩法は、基本的には、体に起こる運動エネルギーを相手に分からないように伝える体捌き法です。

重心の移動による運動エネルギーに体軸を中心とする角運動量がこのステップで複雑に絡み合い、受けの判断を狂わせ、気が付けば受けは崩されている状況になります。

【やり方】
取りは、相手に手首をとらせたら(①)、手首を動かさず、相手に任せきって、後ろ脚を前に一歩踏み出し(②)、運動エネルギーを作ります。

次に自分の運動エネルギーを利用して、体軸を中心として、回転運動を起こし、さらに後ろになった足を後方斜め後ろに円運動を描きながら移動させます(③)。

すると、受けに運動エネルギーと角運動量が伝わり、体が崩れるので、その動きに乗って手首を動かします。

それにより相手は大きく崩れます。

実際は、この捌き方は、相手の内側に入るため、相手が掴んでいない手で攻撃の準備をしていたら、手首を持った瞬間に打撃してくる恐れがありますので、とっさに当て身がだせる心構えが必要で、自分が移動するときは、相手のあごに当て身を入れます。

 

 


丹田歩法

丹田歩法は、基本的には、後ろ脚で地面から力を借り、丹田を押し出すように歩く歩法です。

これに、折れない腕の技術を使って、丹田と自分の手を結んで、強い状態を作っておき、足から丹田、丹田から腕と力を伝えます。

【やり方】
相手に手首を取らせたら(①)、前になっている足を相手の外側斜め前方に向けて丹田歩行します(②、③)。

ここで大切なポイントは相手の力の入るポイントを外すということです。特に受けが力の強い男性で、取りが女性である場合、確実に逆らわれてしまいます。

そのため、相手の肩を中心として、腕を円を描くように導く必要があります。

このときよくやる失敗は、相手の腕を上げようとすることです。

それにより力のぶつかりが出、相手に逆らわれてしまいます。

飽くまでも相手の肩を中心とした円運動を起こさせるということが大切です。

 

 


以上で、3系統5種類の捌き方を説明しましたが、合気道ではこれは飽くまで基本的な動きであるので、まずこれらの捌き方から技にどのようにつなげるかを稽古し、その後、これに物理学的、生理学的、心理学的な秘伝を適用し、組み合わせることで無限に近い捌きを実現します。

 

 

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【片手取り、体の転換法による捌き方】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は、片手取りの際の体の転換法ついて書いていきます。

体の転換は基本的には2種類ありますが、技として、導く方向性から3種類の転換法をご紹介します。

 


外転換法の下方への導き

 

体の転換法の外転換は、合気道独自の体の捌き方で、多くの一般の合気道道場でも毎回の稽古で取り入れています。

しかし、これは難度が高く、相手の掌に自分の手首が貼りつける技術がないと、実際に暴漢に手を取られたときに、この体の転換法などやると、簡単に逆らわれてたり、手を離されたりしますから非常に危険です。

少林寺拳法開祖・宗道臣師は、合気道のこの捌きを見て、不自然と感じたようで、その著書・光文社刊『秘伝・少林寺拳法」にその旨を書いています。

このように武道の専門家が見てもかなり不可解に見えるこの技法は、非常に難しいといえますが、これができると様々な応用ができるので稽古方法としては非常に大切と私は考えます。

基本的なやり方としては、相手に手首を取らせたら、すぐに相手の外側側面に入り相手を崩します。

このときのコツとしては、手首を出す際に、体の側面から出さず、丹田から出すことで、自分の肩が内側に入ることで、相手の側面に回り込むさいに、肩が邪魔せずにスムーズに入ることができます。

 


外転換で上方への導き

 

外転換で相手を上方に導くやり方は、基本的には前項の外転換の下方の導きと同じです。

ただ、外転換の下方の導きのように右手の次は左手、左手の次は右手というように、繰り返しの稽古には向きません。

何故なら、上方に導かれ崩れた受けの体は、すぐに安定を取り戻せないためです。


内転換を使う

合気道では通常は左手を出す際、左足を進めますが、この内転換を行う場合は足運びは反対になります。

相手が右手でこちらの左手を掴んだら、右足を踏み出し、相手の手を相手のお腹側に押し出します。

この内転換を成功させるためには、相手の肩を中心として相手の腕を円を描くように、相手の腕を導きながら、相手の腕がある程度加速出来た時点で、その運動エネルギーを伝えて相手の体を崩すようにするとよいでしょう。


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【捌きにつかう3つの基本原理】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、片手取りシリーズの第三弾は、片手取りの捌きについて述べたいと思います。

合気道の技をかける際に、手首を取らせたら次に行う足運びといいますか、捌きのやり方が大切になります。

受けに片手首をつかまれたとき、相手を崩して技に入る必要がありますが、このときに行う捌き方には、基本的には3系統があります。それぞれ以下では紹介していきたいと思います。


【体の転換法】

【体の転換法】
3系統の一つとして体の転換法を用いる方法があげられます。

体の転換法は、合気道の修行者なら誰もが知っているであろう合気道独自の捌き方です。

下の写真は合気道開祖・植芝盛平翁先生が体の転換法を行っているところを写したものです。

ところが、体の転換法というのは、実は3種類あります。

①体の転換法の外転換で、下方への導く方法
②体の転換法の外転換で、上方への導く方法
③体の転換法の内転換を使う方法

 


【誘導歩法】

2つ目としては、当会で誘導歩法と呼んでいる捌きの仕方です。

これは運動エネルギーと回転運動による角運動量を相手に伝える歩き方です。

このように言うと非常に難しく聞こえると思いますが、下図を見ていただくと、やり方は非常にシンプルであることがわかります。


誘導歩法

ただし、この歩法で大切なのは、相手に取られている手側の力を如何に抜いておくかという点が相手を導く成功のキーとなりますので十分注意が必要です。

井口師範は、片手取りの技ではよくこの誘導歩法を使われていました。


【丹田歩法】

 

丹田歩法は、地面から得られた力を丹田に伝える歩き方です。

これは、後ろ脚で前方に蹴る力を推進力に変えて歩きます。

ここでは、丹田歩行を行うための稽古の形で説明します。

まず、右足を上げ、地面に着地する少し手前(1~2㎝手前)で足を滑らせるように前に押しやり、後ろ脚で前方に推進力を与えます。

右足かかとが地面につくと、継足と言って後ろの蹴りだした左足を右足の近くに引き寄せます。

同様に左足でも行い、左右繰り返していきます。

実際は、片手取りの場合、丹田と取られた手を気で結び、丹田の力を手に伝え、相手を導きます。

 

以上が5種類の体のさばきかたですが、実は、当会の技術では、骨の技術、皮膚の技術、皮膚感覚の技術、空間感覚の技術などの秘伝をいれたりするので、5種類といえども、実際は何十種類にもなります。

井口師範は、「合気道の技は一期一会、毎回が異なる。それは体が勝手に一番適切な動きを選んで行うから。それが自然というもんや」とおっしゃいました。


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【片手取りのメンタル】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回は片手取りの取らせ方ということで、手首の角度が大切で、相手に取らさせないといけないという話しをしました。

今回は、さらに片手取りで相手に取らさせるためのメンタル面の大切さについて述べたいと思います。

 


取りは先を取る意識が必要

 

 

合気道では、最初の構えは畳一枚を隔てた距離、およそ2mから始まっています。

技は2人一組になって形稽古で行い、一方が取り、もう一方が受けと役割を分担して技を行います。

ちなみに取りとは技をかける側で、受けは技をかけられる側です。

合気道の稽古の場合、相手の攻撃を捌くところから始めますから、受けは決められた攻撃パータンで相手に仕掛けに行き、取りはその攻撃パターンを受けて技をかけるます。

そこで、問題になるのが、取りはどうしても気持ちが受け身に回ってしまうことです。

それで武道としての稽古にはなりません。武道ではやはり相手よりも先を取る必要があります。

要するに形の主導権を自分が握るのです。

そのため、取りは、片手取りの場合は相手全体を視野に入れつつ、隙を作らずいつでも当て身で攻撃できるという意識を保ちつつ、取らせたい手を前に出して、相手に近づいて行きます。

 


受けも心構えが大切

 

僕は、井口師範に師事する前に、大阪で少し合気道をやっていたわけですが、片手取りの稽古を井口師範のもとで行ったとき、いきなり叱られた覚えがあります。

一つは前回、お話ししたように、相手に取りやすいよう手首を曲げて入ること、もう一つはもっと根源的な間違いでした。

それは、余りにも無防備に相手の手首を取りに行っていたという間違いです。

普通のドアを開けるのに、誰でも、何も考えずにドアのノブを掴みに行きますが、その感覚で、相手の手首をつかんでいるところを師匠からお叱りをうけたのです。

実戦において、そんな隙だらけで相手に近づくバカはいません。

僕は、このとき受けの役割の大切さを思い知らされたのです。

ですから、受けも隙を作らず、取りが差し出す前の手を押さえるように手首をつかみます。

そうしないと取りから当て身などの攻撃が来るかもしれないのです。

合気道の場合、相手をノックアウトするという発想がないので、相手にとって自分が遠くなるように、一番近くにある手首を抑えに行くという発想なのです。

この発想は、実際に護身術として使う場合、非常に大切になります。また、正面打ち、横面打ち、正面突きに対して迎えに行くという発想にもつながりますので隙を作らない掴み方は十分研究する必要があります。

 


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【片手取りの取らせ方】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は少し技術的な事を話そうと思います。

合気道では、今回から少し片手取りの技に関して述べたいと思います。

ちなみに、片手取りの技というのは相手が自分の手首を持ちにきたときにどういった技をかけるかということで、合気道の技の名称の付けた多として、片手取りあるいは片手持ちという名称を冠して、具体的な技の名称がきます。

例えば片手取りでの入り身投げなら、片手取り入り身投げと呼びます。

 


持たれたら遅い、持たせないといけない!

 

一般的に、合気道では形稽古を行います。

合気道の稽古の流れとして、最初に師範が模範演武を見せ、その後、その技を思い出して各ペアで技の稽古をします。

ところが、多くの模範演武では、「相手に手首を持たれたら……」と説明することが多いと思いますが、実際、相手と戦闘になったときボーっとしていて、手首を持たれたっていう場面は感がられません。

どの武道や格闘技においても、「先を取る」という考えが非常に大切です。

ですから、合気道も武道である以上、持たれたらという発想では、相手に先を取られることになります。

上の写真を見てもわかるように、合気道の開祖・植芝盛平翁先生が片手取りの技をかけようとしているところですが、持たれる前から、相手に手を出しています。

そして、隙を見せずに、この状態で近づいて来られると、前に差し出した手を押さえざるを得ない状況になるため、手を掴んでしまいます。

これが相手に持たせるということです。

 


手首を持たせるためには?

 

 

僕が合気道初心者だったころ、合気道入門者とペアになったことがあります。

指導者が眼前で片手取り四方投げの演武を行ったあと、その人と稽古したのですが、僕が差しだして手の指先を握られてしまいました。

僕はその時は、その人に「手首を持ってくださいね」と言ったのですが、何度かやる間、やはり時々指先を握ります。

その時は初めての人を相手にするのは面倒くさいなぁと思っていましたが、井口師範とお会いしてから、すぐに僕は指摘されたのが手の出し方だったのです。

僕は何も考えず、手首を若干反るようにして手を出していたのです。

それに気づいた井口師範は、「手首は持たせるもの。それじゃあ、手首を持ちたくならない」と言われ、手首を曲げて相手に差し出すようにご指導いただきました。

確かに、開祖の上の写真でも手首を曲げて差し出しています。

 


 

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【合気道の動きの原理】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は合気道の動きの原理についてお話ししていこうと思います。

といっても、もう既に本ブログで当て身の行い方で、陽の技法と陰の技法を扱っているのでご存知の人もいるでしょう。

これらの技法は、当て身だけでなく、技の随所で使える原理なのです。

そこで、今回はその説明をしたいと思いますが、陰の技法については、非日常的な動きのため脳がついてこないため、かなり特殊な訓練で陰の動きになれる必要があるため、今回は陽の技法について説明します。

 


運動エネルギーを使え

 

実は、陽の技法というものは合気道の用語にはありません。それは僕が勝手に命名したものだからです。

この陽の技法に関しては、井口師範のご指導では、「まず気の流れを起こし、そして気の流れ相手に伝える」とおっしゃいました。

そして、僕はあるとき、この気の流れというものが、実は運動エネルギーとして相手に伝わっているということを発見しました。

具体的にいいますと、まず自分の身体が動き、運動エネルギーを作り、それからできた運動エネルギーを相手に伝えることであるということが分かったのです。

例えば、日本人の成人男性の平均体重はおよそ70キロと言われています。

70キロの鉄といえば、直径60センチ、幅10センチの鉄の円盤に相当しますが、もしこの鉄の塊が飛んできたら、それを受け止めようとする人は誰もいないでしょう。

ところが何故か人が動いてもあまり気になりません。

しかし、客観的に考えると人が動くということは、それだけのエネルギーを持っているということです。

合気道の初心者ほど、相手を投げる際に、動きを止め、足を踏ん張って投げようとしますが、これだと運動エネルギーが全く使えないということが分かると思います。

 


船漕ぎ運動は非常に大切

 

 

合気道では、稽古の始まりに準備運動を行う際に、合気道開祖植芝盛平翁先生がいらっしゃった古い合気道では、天の鳥船の行と振り魂という神道の儀式が含まれていました。

心身を浄化する禊ぎの行として非常に大切だとして、稽古の始まりに行っていたものです。

しかし、実はこの天の鳥船、要は船漕ぎ運動と呼ばれる動作は、当会のいう陽の動きを鍛錬するものでもあったのです。

そういった意識があるかないかで、この船漕ぎ運動の仕方も若干変わってきます。

もしあなたが陽の動作を意識して船漕ぎ運動をやっていたら、船漕ぎ運動をする際に例え誰かに手首を握られていても、簡単に船漕ぎ運動ができるはずです。

こういう意識をもって船漕ぎ運動を行うと技にも利いてきます。

合気道では、「相手を動かそうと思えば、まず自分が動くこと」です。

 

 

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【科学(サイエンス)と武道】

みなさん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

科学(サイエンス)と武道というと、相反したもののように感じ、「理屈で武道はできない」という人が多いと思います。

しかし、科学は、つまるところある現象を客観的にとらえ、誰がやっても同じ条件であれば再現性がでる法則を見つけ出して伝えていくものではないでしょうか。

何事にも才能というものはあります。

その才能がないということで、絶望を感じ、諦めて辞めてしまった人は結構多いのではないでしょうか。

しかし、才能が全くないという壁を易々と乗り越え、自分の限界を打ち破ることができたら本当に素敵だとは思いませんか?

そこに科学の素晴らしさがあると僕は思うのです。

 


科学は可能性の扉を開く

 

 

僕は小さな団体ではありますが、護身術道場ということで武道団体を立ち上げています。

しかし、僕の少年時代、青年時代は、見た目からも非常に病弱そうだったので、恐喝や暴行を受けることがよくあり、武道とは真逆の人生を歩んでいました。

合気道を本格的に始めたのも二十代後半なうえ、運動オンチな僕は、普通に皆と同じようにやっていたら、全くついていけないのは目に見えていました。

それで、僕は徹底的に本を読み研究をしました。

それが科学的思考の始まりで、科学的な思考に基づいて再現性を重視し様々な取り組みをする中で、全く才能のない僕でも、普通に健康になり、ついには自分の武道団体すら持つにいたったのです。

 


科学をカラテ活かす

 

実は、僕は33歳の時に空手を学んでいます。

といっても、所属は2年ほどで、稽古は月に3回ほどというかなりいい加減な生徒でした。

というのは仕事もやり、合気道は週2回通っており、家族もあったため、そんなに多くの時間を空手に回す余裕がなかったためです。

しかし、稽古に行けない分自主トレは毎日していました。

それも、ビデオや本など買い込み、徹底的に科学的に分析して研究をしつつ、毎日の稽古に取り組んでいました。

そして、春に空手を始め、年末ごろの道場の懇親会が開かれたときに、和歌山支部の黒岡師範(元新極真カラテ)に、突然声をかけていただきました。

「橋本、お前と二十歳のころであっていたら、お前を全日本まで連れて行ってやらたのに」

僕は、体育は2しかとったことがなく、しかも、二十歳のころは病弱で、運動オンチもいいところでしたのでありえないことでしたが、才能があると言ってくださったのです。

これは自慢ではなく、無い才能でもある程度は科学で埋めることができるということを言いたいのです。

良い手本を見つけ、その動きがどうなっているかを科学的に調べることで、改善することができる訳です。

 

 


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【片手取りが重要な理由】

皆さん、かなり暑い日が続いていますが、お元気ですか?
僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道といえば、手首を取られて技を掛けるというシーンが代表的なものでしょう。

しかし、女性や子どもが男性に手首をつかまれ、連れ去られそうになるということは考えられますが、男性がトラブルに巻き込まれた場合、手首を掴まれるということは非常に稀ではないでしょうか?

しかも手首をつかまれて技をかけるというシチュエーションは非常に珍しいケースと思います。

では何故、合気道では実戦ではありえない手首取りの技をかなり稽古するのでしょうか?

その点に今回は触れたいと思います。

 


片手取りだけでもざっと10種!

 

例えば、片手取り一教という形がありますが、これに対して当会では、相手のバランスを奪うように導き一教(腕押さえ)に入ります。

一教というのは結果で、そこに導くのが大切というのが井口師範の教えでした。

この導くという方法(ルート)に関して僕が知っているだけでもざっと10種類は頭に浮かびます。

例えば、体捌きを利用する場合でも4通り、相手の力の方向を利用する方法、相手の生理現象を利用する方法で3通り、相手の気(意識)を利用する方法(で1通りあります。

この様に片手取りに対する技でも、様々な技術があるわけです。

 


意味が無いようで非常に重要な訳

 

 

片手取りのような手首をつかまれるという状況における稽古のメリットとしては、接触時間が長いという点にあります。

打撃系の技術だと、打撃を捕らえられない初心者になると、どうしても接触時間が短くなりがちですが、手首取りのような形だと初心者でも接触時間が非常に長いちうのが特徴です。

ですから、非常に複雑な技術を習得するのにとても都合がいいのです。

確かに接触時間が長いという点では、相手にこちらの動きが読まれ、力がぶつかりやすいという点がデメリットとして挙げられます。

でも逆にいうと、相手にこちらの動きが読まれない技術、力がぶつからない技術を習得できているかどうか、一目でわかるので、これに関しても非常に都合がいいのです。

ところで、片手取り対策の技術は前項でも説明した通り、非常に種類が多いのでどれも中途半端になりがちです。

そこで、まずどの技術を目指すかという問題意識をはっきりさせ、技術習得に取り組まないといけません。

さっき、上手くいかなかったから、別の技を使うというようではなかなか技術が進歩しないのす。

今はこの稽古をしていると自分に言い聞かせ、テーマを一つにして、相手が読めない、力がぶつからないという状況を生み出せるよう稽古する必要があります。

こういったことから、片手取りの技の大切さがわかると思います。

 


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【合気道では、目的は枝葉! 本質は別!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、昨日は、合気道の形稽古において、絶対的な正解の形などないというお話しをしました。

『そう言われると、形稽古をどういう風にとらえてやればいいのか』という疑問が出てきたのではないでしょうか?

僕も当初はそうでしたが、技を覚えるためには、形稽古をしないといけないが、正解という形はないといわれると、非常に混乱してしまいました。

そこで、井口師範は
「曰く、要は、技の本質をららえることや」とおっしゃいました。

今回は、その点にフォーカスしてお話ししていきたいと思います。

 


技の本質

 

僕の師匠でもあった井口師範は
「投げ技や固め技は枝葉、本質を分かって稽古せなあかん」
とよく言われました。

例えば、片手取り一教という形があります。

片手取り一教は、受けの人に片手首をつかまれた状態から、取りの人が腕押さえ(一教)という技をかけるものですから、当然目的は一教をかけることです。

ところが井口師範は、一教自体を枝葉であり、本質ではないと言われました。

そして「本質は、その道中にある」といわれ、「大切なのは一教に導くこと」だと言われました。

井口師範が言われる本質は、一教や四方投げなどの投げ技や固め技といった目に見えるものではなく、その道中、要するにそこまで至るルートだったのです。

 


引き出しは多いほどよい

 

 

「形稽古の本質は道中にあり」ということがわかりましたが、では具体的にどういうことかが分からないと本質に合った稽古ができません。

例えば、山の頂上に登る場合を想定しますと、頂上に至る方法は何通りもあります。

そして山に詳しければ詳しいほど様々なルートを知っています。

一つのルートだけを覚え、そのルートだけを使って頂上に行くばかりなら、もしそのルートががけ崩れで無くなっていたら頂上に行けなくなるわけです。

武道では、そのような状況では死を意味します。ルートが無くなれば、それでおしまいです。

ですから、例えば片手取りの技を考えたとき、このやり方が正しく、他の方法は間違いと決めるのは非常に危険だということです。

片手取りに対する技、正面打ちに対する技、横面打ちに対する技、正面突きに対する技、……、いろいろな対処方法を覚えておく必要があるのです。

要するに、自分から引き出せる技は多いほどよいといえます。

結果に向かうルートは何通りもあるけれど、言えることはどのルートも結果に直結しているということです。

逆にいうと、結果に直結しないルートは本質ではないといえます。

確かに技を決める小技というのもありますが、まずは本質を求めるのが僕を含め合気道修行者にとって大切なことです。

 


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