合気道修行者個人稽古4

5月27日火曜日 午前10時から1時間、第4回目の個人指導を行いました。

たった1時間のために、遠いところから来られるだけあって、とても熱心です。頭がさがる思いです。今回もまた、質問から始まりました。

この方は、実際に合気道の稽古の際に、前回の練習した技を掛けようとしたそうですが、上手くいかなかったので、復習のためこのブログを見たそうですが、「上手くいかない理由分からなかった」とのことです。

実は、わからない点というのは、感覚なのです。以前、とあるSNSで知り合った合気道修行者にメールで相当詳しい説明をしたことがあります。でも、結局伝わりませんでした。その結果、片道6時間掛けて和歌山まで来られたことがあります。そこで初めて手をとってわかっていただきました。ですから、文章だけでは、感覚が伝わらないのです。そして映像でもやはり、感覚は伝わりません。

そして、合気道においてその感覚には、タイミングが含まれます。だから師より伝わったものがないと分かるものではありません。今回はそれを中心に稽古を行いました。

さらに、今回は、超サービスで、空間感覚の精度を上げる秘伝の稽古をしました。ちょっとしたことですが、この稽古で起こる現象は理科で学んだ知識をひっくり返すもので、常識人であるこの方もずいぶんと驚いたようです。これにより、今後、この方の空間感覚の技術は飛躍的に進歩すると思います。

それから、ついでですが、空間感覚の技術は、この方の昇段試験には間に合わないと思っていましたが、私の勘違いで昇段試験は7月末で、まだ2ヶ月あると分かりました。ですから、この期間があれば、何とか剣取りで、正面打ち・横面打ちでのランダムな攻撃にも対処できるようになりそうです

余談ですが、上で紹介したSNSで知り合った方は自衛官だったのですが、家に戻ってから、稽古して、この空間感覚の技術を習得し、ついには同僚が近くから打つエアガンを100パーセントよけられるようになったそうです。その上で、本物のピストルの弾をよける自信が持てるようになったと報告してくださいました。

ちなみに私は、本物の銃の弾をよけることは絶対に無理だとここに付け加えておきます。なぜなら、私は銃をうったことはおろか、本物の銃すら見たことがないのですが、その自衛官の人は、練習で常に銃を打っているので、その特性を良く知っているからできるのです。ですから、護身術として使いたいと思われる合気道修行者には、当身や武器の使用法をよく知っておいていただきたいと思うのです。