気を感じる

当会では、「理」を重視し、あまり「気」ということを生徒さんたちには説明しません。あまりオカルト的な方面に進むと道を誤ってしまう恐れがあるからです。

ところで、私は、井口師範の皮膚感覚の技術と空間感覚の技術を併用して稽古をしていると、手から何かエネルギーが出ているのを感じることがよくあります。この感じは、私独自のものだと思っていましたら、そうではないようです。

先日、合気道修行者の方の個人稽古を行いました。この方は「気」なんてまやかしかインチキと思っておられましたが、突然、「気」を感じ、非常に驚かれました。

この方に、皮膚感覚の稽古を行った後、空間感覚の稽古を行い、その後、皮膚の感覚を敏感にするための稽古を行いました。それはつぎのようなやり方でした。

この方に、右手と左手を離して向かい合わせて、掌に意識を集めさせました。
「私の掌の温度が感じますか?」
と、手と手の間の空間に掌を突っ込んだところ、
「暖かさもかんじますが、何かフワフワしたものを感じます」
と、合気道修行者は言いいました。
私が掌を抜いて、
「今度は、自分の熱を感じてください」
と、言うと
「何ですか? この感覚。手から何かが出てきます。こんな感覚、今までに感じたことがありません。一体何なのですか? この感覚は?」
と、言いました。
「それが『気』です」
と、私は答えました。そして、ついでに「気」を使った治療法の初伝を伝えておきました。尚、「気」を使った治療は、効果が出る人と出ない人がいるので、万人向けではないのですが、「気」を感じる人には非常に有効ですので、この方も役に立つときがあるかもしれません。

井口師範の伝えた方法を忠実にやっていると、このように、「気」を信じない方でも、「気」が出てしまいます。

井口師範は、私の「気とはどんなものですか?」と言う質問に
「感じようと思って感じるのは不自然、自然に感じてしまう。それがいい。それまでは僕の言うことをしっかりやっておればいい」
と、言っておりました。
私は、どこかで、「気」というのは「自己暗示の一種で、無いものを脳が作り出して感じているのではないか」という思いがどこかにありました。というのは、私は、気功法をやっており、気功法では、意識して「気」を感じるものでしたので、このように、「『気』を自然に感じる」という事実に今回大変驚き、やっぱり井口師範は凄いと思いました。