【非接触への気の合わせ方】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回までは、接触した状態での気の合わせについて述べましたが、今回は打撃系などの非接触での気の合わせについて述べたいと思います。


打撃系は間合いの読みが大切

 

合気道では、特に打撃系の技の対策の一番最初にあげられるポイントとしては、相手との間合い(距離)を広くとることです。

距離は一間(畳縦一畳分)です。要するに約2メートルぐらいの距離を最初の間合いとします。

ですから、無暗に相手に近づかないことが大切です。この間合いは、空手などしている人にとってはかなり空きすぎているように思われるでしょうが、相手が移動を始めてから、十分反応できる距離というのが2メートルなのです。

この距離だと、相手が例え武器を隠していても何とか逃れることができます。

そういった備えも合気道の稽古の中に実は含まれているわけです。

そして、相手が一気に攻撃を畳みかけようとしてきたとき、合気道では入り身といって、相手の死角に飛び込んでいく技法があります。

これが上手くいくと相手の後ろに簡単に回り込むことができます。


最外殻の気の合わせと外殻の気の合わせ

打撃に対する合わせは、外殻の気や最外殻の気を使います。

最外殻の気は意志と共に動き、相手にぶつけた場合には心理的な圧力を生む気です。

この気に合わせるという場合、一定の圧力をキープします。

このため、相手が前に出れば横にまわり、相手が下がれば前に出るというように相手との距離感を変えずに相手と相対することで、気の繋がりを作ります。

そうすることで、相手がしようとすることがこちらに伝わりやすくなります。

さらに、相手に対して、こちらが変化が殆どないような見せ方をすることで、相手と自分の間にできた気の空間の支配ができるようになります。

これは、ある駅で自分の乗っている電車が止まっているところに、隣の線路に別の電車が止まり、その電車が自分の電車より先に発車したとき、まるで自分の電車が急に動き出したように見える現象を引き起こすと言えば、空間の支配という意味がわかると思います。

相手と自分の位置関係が変わらず、見た目周りの空間が動いているように見せることで、空間自体が動いていると脳と錯覚します。

この錯覚を誘導することで、相手の体勢を崩すことができます。

また、最外殻の気は、指向性が強く、正面には敏感ですが、少しずれると鈍感となり、鈍感な範囲に沿って移動することで、簡単に相手の内に入れます。

これが入り身の原理ですが、入り身では、外殻の気の合わせといって、相手の外殻の気と自分の外殻の気を調和させるような意識で入り込むことで相手のコントロールがやりやすくなります。

 


 

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