【気とは?!】その1

私は、誰でもできる護身術というものを提唱しておりますが、この護身術は「気」を利用する方法も教えます。

しかし当会で教える「気」というのは一般にいわれるような習得が難しい「気」ではありません。実際使えるもので、かなり科学的に踏み込んだ「気」の扱い方を教えています。

といっても、この「気」の使い方が分かると、遠当ての術といわれるように離れたところから「気」を当てるということも可能になります。でも誤解していただきたくないのは、一般に言われている「気」とは少しちがいます。その具体的な方法については秘伝でいえませんので、ヒントになることを伝えていければと思います。

「気」というと、一般的には、宇宙の神秘エネルギーとか言われることが多く、「気」をマスターした人は、空を飛んだり、不老不死を実現したり、人を飛ばしたり、投げたりと自由自在になれると考えられています。また気を集めればドラゴンボールのかめはめ波のようなこともできるともいう人もいます。

ところが、合気道を創始した気の達人・植芝盛平翁先生も、映像見る限りやはり老人であり不老不死を実現したようには見えません。また、実際に空を飛んでいる生きた人を見たこともありません。やっぱり、実際は上記のようなものとはかなり違いがあるのではないのかと私は考え、以前にも書いたエピソードですが、私の師匠である井口師範に以前に「気とはなんですか?」とたずねたことがあります。

そのとき、「木剣で後ろから打ってきなさい」と言われ、後ろから木剣を打っていくと、突然私は空中を舞い、受け身を取って地面に着地しました。

「これが気や! わかったか!」
と、井口師範はおっしゃいました。

当時は、井口師範が気を使って私を投げ飛ばしたと考えました。
しかし、それなら後ろから攻撃させる意図が私にはわかりませんでした。

ではここで質問します。
ここまでお読みの方は井口師範が何を言われたかったのかお分かりになるでしょうか?

ここに合気道における「気」の考え方のヒントがあります。また、それが分かると、素人でも、映像で気を使って投げたりしている人たちが何故そういうことができるのかがわかりますし、偽物と本物の区別もつくと思います。かなり秘伝なので具体的には公のブログでは踏み込めませんが、非常に科学的な理由が井口師範の秘伝にあります。
この続きは明日お話しします

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