【合気道の姿勢について】

皆さんこんにちは!
お元気ですか? 僕は相変わらず元気です。

以前の話ですが、会社の女の子が誰かに「猫背を治したい!」って言っていたので、「俺も!」っていったら、そこに3人いたのですが、3人がハモって「どこがや!」っと突っ込まれました。僕は周りから見るとかなり姿勢が良く見えるようです。

でも、僕の姿勢は、正直にいうと西洋医学的にみるといい姿勢ではありません。西洋医学では骨盤が前傾し、尻が持ち上がっていて、胸が張っていて、首が弧を描いているのが理想的な姿勢ですが、その真逆をやっています。

というのは、僕の姿勢は、骨盤が後傾し、背骨のS字はあまりなく、肩が内に若干巻き込んでいます。首には殆ど弧を描かずまっすぐに天に首が伸びています。首について言えば、天に向かったストレートネックという非常に特殊な形になっています。さらに腹式呼吸をすると下っ腹が異様に飛び出します。これは、当会でいうところの「骨の技術」を追求した結果の姿勢です。

実は、合気道では身体を物理的に強い骨格の状態を作ります。この状態にすると、身体に「気が通る」という感覚が出ます。気が通った身体というわけです。

これは合気道独自のものかというとそうではありません。中国拳法では、当たり前の姿勢です。例えば、太極拳では、含胸抜背、虚領頂勁、収臀堤肛、尾閭中正という厳しい注意事項があります。

私の体でいうと、肩が内に巻き込んでいるのが含胸抜背、首が天にまっすぐ伸びているのが虚領頂勁、背骨のS字が無いのが収臀堤肛、骨盤が骨盤が後傾しているのが尾閭中正に当たります。

そして、よく姿勢がきれいだと言われるのは、僕の首のラインに原因があると思います。天に向かっているストレートネックは、頭が天に伸びるよう、まるで頭の天辺に見えない糸が付いているようなラインをとり、肩を前に巻き込んでいるためかなりのなで肩になっているため、首が非常に長く見えるのです。

このお陰で、僕の実年齢は10歳から場合によったら20歳若く見られます。また、この姿勢のお陰でかなり健康でいられるのだと思います。

というのは、僕が合気道を本格的に修業する前の10代、20代のころはとても体が悪く、ちょっと立っているだけで貧血を起こしました。ただ、支えもなく立つのでしたら最大30分ぐらいが限界で、15分で目の前が、だんだんと白くなってくるような状態でした。

当然スポーツもできず、病院やら漢方やらヨガをはじめとするいろいろな健康法やら試しましたがどれもダメでした。ところが、合気道の師匠から教わったこの方法をすることで、身体がみるみるかわり、僕のその苦しみが解消したのじゃなかと思っています。

今では、とても元気になり、今57歳ですが、若いときと比べると、5倍は元気だと断言できます。健康になったとき「ああ、普通の人の体ってこんなに軽かったんだ! 僕は根性がなかったんじゃない」って思ったぐらい体が弱かったのです。

そこで、皆さんに、この身体を作る秘伝技法を紹介したいと思っています。次回、その具体的な身体改造法を述べますので楽しみにしておいてください。

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