【気をチャンクダウンする】

皆さん、お元気ですか? 僕は相変わらずメチャクチャ元気です。

さて、前回、チャンクアップ、チャンクダウンの話をしましたが、「気」というのは、宇宙エネルギーであって、はっきりとしていると思われている人がいるようで、何故チャンクダウンする必要があるのかという疑問を持たれた人がいたようです。

そこで、もう少し具体的な話をしていこうと思います。


そもそも宇宙エネルギーって何?

気を理解するのに「万能の宇宙エネルギー」と説明する人がいます。

万能だから、人を殺すのも、病気を治すのも自在だという主張です。

人を殺すには宇宙エネルギーを瞬間に大量にぶつけ、病気を治すのは、柔らかく放出するということだそうです。

もともと、宇宙エネルギーは人体を構成しているので、宇宙エネルギーが不足すると病気になるので補充をしてやれば元へ戻るそうです。

しかし、大量にぶつけてやると相手はケガをしたり、死んだりする。

確かに、それはまるで、水とよく似ていて、水は体に必要で、水分を取らないと死んでしまう。でも、高圧の水だと、堅いモノでも切ることができる。だから、上記の説明は非常に合理的に思います。

ところが、物理的な影響がでるハズのその宇宙エネルギーが観測できないのです。

というのは、気のパンチという中国拳法の発勁打法というのがありますが、中部大学の実験の結果、物理学を超えた力ではないことは証明されています。


気は抽象度が髙いだけ!

僕も、以前は気さえ操れれば、不老不死も夢ではなく、空を飛ぶことも、様々な事象を引き起こすことも可能であると信じていました。

しかし、気というものを研究していると、世界中で捉え方が違うモノであるということが分かりました。

物理のエネルギーとして気が存在するなら、振舞いの仕方が、民族、文化によって違うのはおかしいと思うようになりました。

例えば、空気は人類が誕生する前から物理的に実在していますが、空気の振舞いは、民族、文化の影響を受けず、世界中共通の性質を持っています。

知識が無くても、酸素を吸い、二酸化炭素を出しています。

そこで、僕は、井口師範の気の技を、物理学、生理学、心理学で考えるようになりました。

すると、今まで全く分からなかった技術が、はっきりとし、人に伝えても再現性がでるようになりました。

要するに「気」とは、様々な人の技術を表すチャンクアップした言葉であるという結論に達した訳です。

そうすることで、気をチャンクダウンして稽古すると誰でも気を扱えるものとなる訳です。

そして、慣れてくるとチャンクアップして、気ですべてをコントロールするところに持ってくるのがよいと僕は考えます。


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