【体の段階】骨格を読む

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、私の師匠・井口師範はあるとき「合気道では5つの段階を通って学ぶ」とお話しくださいました。その5つの段階とは形の段階・体 の段階 ・気 の段階 ・ 意 の段階 ・神 の段階 です。

今は体の段階に関してお話ししていますが、今回は骨格の読み方について話したいと思います。

このブログで分かること

合氣道修行者といえど、僕たち一般人は中学の理科で学んだような物理の法則を無視することはできません。ですから物理の法則に従って技を考えていく方が技の進歩には非常に有効的です。特に人の体は骨で支えられています。

ですから物理の法則を考えたとき、人を投げたり固めたりする際は人の骨格を考える必要があります。「氣」を追求したけれど技が思うようにいかなかった人は骨格を考える習慣がつくことで技がスムーズに使えるようになるヒントとなると思います。

今回はかなり秘伝に当たることなのでわかる人にしかわからない内容も一部ありますが、そういう人にとっては非常に大きな気づきを得るヒントとなるでしょう。

目次

物理学は宇宙の法則の一つ

私たちは物質世界に住んでいます。この物質世界は物理の法則で成り立っています。物理法則はある意味で宇宙の決まりごとです。僕の師匠・井口師範は「曰く! 合氣道の目的は宇宙を相手として天地自然と一体となること!」と言われました。ですから私たちはまずはこの物質界での宇宙の法則、すなわち物理法則に従って技を行う必要があります。

最先端物理学では量子力学の観測者問題というものがあり、観測者が判断したものが現実に投影されるというものがあります。しかし僕がここで対象にしているのは力学と言われるものです。僕たち一般人は普通では物理学で学ぶ力学の法則を全く無視して存在することはできません。

ですから「氣」を使えば、宙を浮いたり、瞬間に時間・空間を移動したりというようないわゆる超常現象ができるといわれることがしばしばありますが、僕たち一般人にはそのような中学理科で学んだ力学法則を全く無視することはできません。

これら宇宙の決まりごとである物理の法則、力学を味方につけることを考える方が技を行う上で非常に有効です。これこそ宇宙を味方にするということの第一歩でもあります。

どう動いているかが大切

今回のテーマである骨格を読むということですが、ぶっちゃけ解剖学のような難しい知識は必要ありません。確かに解剖学の知識があるに越したことはありませんが、合氣道の技を行う上では骨格に関する重要な点は次の2点です。

① 足はどのように地面についているか?
② 刻々と変化する相手の肘、肩が今どこにあるか?

こういうと『それぐらい分かっているよ』と思われる方が多いかもしれませんね。でも、分かっていると使っているでは雲泥の違いがあります。

①については2022年4月24日の記事「バランスを奪うには?」で既に述べた通りで、合氣道において相手をどう崩すかが最も大切なぽいんとになります。

②に関してはというと力がぶつかる多くの合氣道修行者は実は関節をあまり考えていないことがおおいのです。如何に相手をコントロールするかという点で相手の関節の位置を意識して、例えば曲げる場合だと相手が曲がるように誘導してあげる必要が大切だという点を理解する必要があります。

といいますのは一般の人が相手の腕を曲げさせようとする場合、相手の力に対抗して力づくで相手の腕を曲げようとします。相手が自分より力が弱けれ曲げられますが、自分より強いと曲げることはできません。

ところが相手の関節の位置を意識してどのように持っていけばその関節で腕が曲がるかを意識して相手を誘導すると不思議なほど力を使わなくても曲げることができます。

関節を意識するとは?

例えばドアを開けることを考えたとき、引き戸でもないのにドアを左右に動かそうとしてもドアは開きません。ドアは蝶番(ちょうつがい)を中心としてドアノブを引いたり押したりして初めて開くものです。

これは人も同じです。人の蝶番となるのが関節です。ですから相手を導く場合関節を中心に ドアを開けるのと同様に 行う必要があります。ところが僕の経験からお話しますと、このように指導をしてもどうしても多くの方は力づくで相手を自分の思いの通りに動かそうとしてしまう傾向があります。

例えば、合氣道では人差し指を相手につかませて投げる技があります。これは合わせの技術を使って相手を投げるのですが、具体的には「暖簾に腕押し」というように持たれた指に力を入れず相手に任せた状態になります(合わせ)。そして相手の関節を意識しつつ相手の関節に最も無理のない軌道を描けるように手を誘導し、最終的に体のバランスが崩れるような位置に誘導するわけです。そこで初めて相手が最も落ちやすい位置に導いてあげることで相手を投げるという結果になるのです。

何故関節を意識すると誘導できるか

関節を意識した軌道上に移動すると相手を誘導することができると先ほどのべましたが、では何故そのようなことが可能になるのでしょうか?

それは人間というのは意識で動いているためです。具体的に説明していきましょう。人は相手の動きを止めようと思う(意識が働く)とその目的に向かって体の中の筋肉を連動させて動きます。しかもこの筋肉の連動は無意識で行われます。さらにいうと今まで獲得した脳にプログラミングされた自動的な動きで行われるものです。

と言いましてもこの自動的な動作には外部からの抵抗に対抗するというフィードバック機能が付いていて、相手が抵抗しようとするとその方向により力が働くように軌道修正されます。

ところが、このフィードバック機能が働かなかったら軌道修正が行うことができません。このフィードバック機能を阻害するのが合氣道では合わせというテクニックなのです。簡単に言えば、力が自分にどのように作用しているのかわからなければそれに対抗することができないということです。

ですから如何に自然に相手を誘導するかという点が大切になってきます。この自然にというのが物理の法則、要するに関節を意識した最適な軌道ということなのです。

しかも人間の関節は非常にたくさんありますから、何通りも作用させる方向性があるとも言えます。相手が如何に警戒してもすべての軌道に意識を向けることができません。ですから、この原理を体得していると指一本でも相手を投げることが可能になる訳です。

このように技をかける側が関節を意識できるというのは非常に有利であり大切なことなのです。

◆   ◆   ◆

今回は実は当会の骨の技術の秘伝に当たる内容をかきましたので、かなりぼかした内容となりわかりにくかったかもしれませんが、何度か読み直してご自分なりに考えていただくと今後自分で技を分析する能力が養えます。また理解できた一部の人にはかなり大きなヒントになったかと思います。

次回は合わせについて述べてみたいと思います。

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