「当会の技術について」カテゴリーアーカイブ

【正面打ちについて7】パートナーを探す!

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

「相手の攻撃に当たる振り」は上手くなりましたか? ところが、この方法を指導して、別の道場に通うある会員から一つ問題があると指摘されました。

それは、相手が気を出さない場合どうしたらいいかということでした。というのは、合気道の技をやっていると、初めから当てる気のない人が多すぎるというのです。

この問題はかなり一番大きな問題です。相手にあてる気がないと、本来の正面打ちの入り身の稽古ができないのです。合気道は、小は人の気から、大は宇宙の気まで、その気に合わせる道ですから、気をださない相手に対してちゃんと稽古ができません。ですから、ちゃんと気を当ててくれる相手を選ぶ必要があります。合気道の稽古は相手の気に合わせるというのが基本です。

当会はどちらかというと古い合気道に分類される武道に属する合気道を教えていますが、多くの道場は現代合気道を教えています。古い合気道と現代合気道との違いは、ニーズの問題です。古い合気道は武道として合気道をやっていこうというもので、現代合気道は、様々なニーズを持った人が集まっていて、稽古できるというのが特徴です。

ですから、現代合気道をやっている人達は、カッコウいい演武をするのを目的にする人、武道としてしたい人など良く見極めて相手する必要があります。ただ、武道としてやりたい人は、どちらかというと技より力で来る人が多いと聞いていますので、力任せにガンガンと力をぶつけてくる人が多いのでけがには十分気を付けてください。

また、素人の方もパートナーを探して稽古してほしいと思いますが、素人の方の場合、全然慣れていないと思うので、正面打ちの捌きは、頭を手の掌ではたいてもらうようにして稽古するといいと思います。

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【正面打ちについて6】入り身とは!?

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

前回のお話しでわかったと思いますが、正面打ちを捌くコツは「当たる振り」でしたね。
読者の中には合気道の素人もいらっしゃるでしょうから、「当たった振り」は分かったけど、入り身って何?と思われている人もいるのでしょうから、少し説明したいと思います。

入り身というのは、合気道独自の攻撃の捌き方で、構えた状態から、相手の攻撃にタイミングを合わせ、一気に相手の死角に飛び込む動作のことをいいます。、

具体的なやり方は、まず、合気道では半身の構えといって、右足を前にしたなら、体も相手に対して斜めにし、相手に対する的の幅を小さくするように構えます。その状態でステップするだけです。

そのステップには2通りあります。ここでは右前の半身の構えからの説明をします。一つは、右前のままで移動する場合と、もう一つは、左前にチェンジして移動する場合です。それぞれのステップは次の通りです。
【右前のまま移動】
左足は決して踏ん張らず、左足全体を前に倒すようにして、体全体が倒れるようにして、できる限り右足を大きく抛り出すようにして前に出ます。そして、右足が着地したらすぐに左足を、右足の方に引き寄せ(継ぎ足)、歩幅を肩幅ぐらいにします。

【左前にチェンジして移動】
移動したいタイミングの少し手前で、右足を外に開き、右足の体重を載せます。さらに、その右足を前方に倒すようにして、体全体が倒れるようにしてできる限り左足を大きく抛り出すようにして前に出ます。そして、左足が着地したらすぐに右足を、左足の方に引き寄せ(継ぎ足)、歩幅を肩幅ぐらいにします。

以上のステップで移動すると入り身ができます。なお、左前にチェンジして移動する際、別法として、右前になっている右足をさらに前に進め、そこから、上記の【左前にチェンジして移動】のような方法を使うこともあります。これは、相手との距離を縮めるための方法ですので、体格差がかなりある場合とか使うとよいと思います。

相手に分からない目付、入り身、気に当たるという3つのことができれば、非常に有効な技が可能になります。是非試してみてください。

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【正面打ちについて5】当てられた振り?

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

前回、正面打ちを捌くのは、「当てられたという振りをする」という話をしました。でも、当てられた振りと言われても、全くピンと来なかったのではないでしょうか?

この当てられた振りという言葉から、僕は小学生のころのドッジボールを思い出しました。同級生で、やたらボールを避けるのがうまいH君がいたのですが、ボールを当てようと、投げたと思ったら、腰をエビの如く引いて、ボールを避けるのです。投げた方は一瞬、当てたと思ったら、ひょいっとエビのようになって、ボールがすっぽ抜けるのです。

その光景が頭に浮かびましたが、H君はまさしく、相手の気に当たって、ボールには当たってなかったのですね。当たる振りというのは、このH君のようにすることなわけです。

では、実際はどうするかという問題になります。実は、合気道には避けるためのタネがチャンと用意されています。

そのタネというのは、単にあなたは思考方法を変えるだけです。
「自分が移動するつもりの場所にその攻撃が来ると思いこむこと」です。極端にいうと、相手の手の位置を実際の位置じゃないく、そのずれた位置にあると思い込んで、その場所に向かって、あなたの頭を仮想の手刀に突き出し、仮想の手刀に当たる事です。

相手の実際の手と、自分が想像している仮想の手の位置をずらすだけで、自分自身をだますことができます。自分が騙されれば、相手は騙されないわけがありません。自分がそう信じているのだから、相手は騙されたとは思わないですよね。

これが当たる振りの正体です。合気道にはこのように思考方法を変えるだけで、力の弱い人でもできる様々な技術が存在します。

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【正面打ちについて4】情報遮断

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

前回は正面打ちの心理学というか、打撃技全般に共通する心理についてお話ししました。空手や拳法の組手やスパーリングの経験のない人には少しわかりにくかったと思いますが、パンチなどの打撃技が当たる前に、「当たった」「当てられた」という心理的な関係が成立するということを覚えておいてください。

そこで、では正面打ちで、この心理的関係を利用するかということになりますが、そのためには、特別な目付、要するに目の使い方が必要になるとお話ししました。

その目付というのは、相手に情報を漏らさない合気道独自の目の使い方なんだけれど、かなりの秘伝中の秘伝になっていて、合気道を十年以上している人も具体的なやり方は知らないというのが現状です。

確かに、二代目・植芝吉祥丸道主が本で、目付の重要性を説いていますが、その実態は全く明らかにしていません。また、開祖・植芝盛平翁先生の言葉で、「相手の目を見てはいけない…」から始まる言葉は有名ですが、実際にどのような技術か明らかにしていません。

話はそれましたが、正面打ちを捌くことです。ちなみに、合気道では、当て身など打撃系の技を捌くことを、入り身といいます。入り身とは、「入り身一足」といって、一瞬で相手の死角に一瞬で入る技術です。

具体的には、相手の攻撃に合わせ、相手の死角に飛び込むことをいいます。相手の攻撃に合わせるという表現が、実は、相手が正面打ちを出そうとした気に当たってやるということです。そうすると、相手の手刀が自分の眉間を目掛けて飛んできます。それを一足で移動して、当たらないとように相手の死角にいどうします。要するに相手が当てようと考えた瞬間に、「当たった」と思うような態度をとるということです。

ここで大切なポイントは、手刀を避けるのではなく、手刀が飛んでくる前の気に当たってやり、その後に移動するということが、入り身では大切だということなんです。

そうするとどうなるかというと、相手からすると一瞬、こちらが消えたような不可解な感覚に囚われます。その瞬間が隙が出来たといわれる状態ですので、すかさず相手に技を掛けるわけです。

この様に考えると、入り身というのは単なる技の通過点ではなく、入り身こそが合気道の最も大切な本質と言えるというのがわかると思います。入り身によって隙ができれば、後はどの技を掛けても同じだということなんです。ですから、わが師・井口師範は「投げ技、固め技は単なる枝葉」と言いました。

今回は、少し話が長くなりましたが、正面打ちを捌くのは、入り身という技術を使うということです。その入り身を行うには、相手の気に当たり、相手の攻撃には当たらないということをしないといけないということでした。以上の点を注意して、稽古を行う必要があるということで、さらに正面打ちについては、次回に続きをお話しします。

なお、相手への情報を伝えない技術、目付については、アマゾンで電子書籍を出していますので、そちらをお読みいただくといいと思います。電子書籍では、かなり詳しく秘伝の目付についてかいていますので分からない人がそちらをお読みください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FHYGQKR

今回は、正面打ちを捌くのは、入り身一足ということでした。そのために相手に当たってやるという振りをするということでしたが、次回は、この振りについて具体的にどうするか書きたいと思います。

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【正面打ちについて3】打撃の心理学

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

前回の正面打ちのやり方を説明しました。 正面打ちというとどうもショボそうに感じますが、これを頭にまともに受けるとかなりの衝撃が首に来ます。そうです。正面打ちは、脳を揺らし、首に衝撃を与えるかなり危険な技だったのです。

この正面打ちの対処として、正面打ちを捌く方法について述べたいのですが、今回は、その準備段階のお話をします。それは何かというと、当て身などの打撃技でクリーンヒットする場合の心理の原則について先ず知っておいてほしいことについてです。打撃の心理学とでもいうのでしょうか、打撃が当たる場合、攻める側と当てられる側に必ず成り立つ心理的な関係について述べたいと思います。

これは、ボクシングや空手・拳法など、実際にスパーリングや組手など行ったことのない人にはちょっと実感できないところがあると思いますが、攻撃側が、思ったようにクリーンヒットした場合、実は打撃側は「当てた」という感覚が、受けた側には「当てらた」という感覚が同時に存在します。

この感覚が非常に大切です。そして、この「当てた」「当てられた」という感覚のない打撃は、基本的にはラッキーパンチと呼ばれるもので、パンチしたら、相手が勝手に当たりにきたという感覚が攻撃側にでます。こういう言葉があることからも、スパーリングや組手を経験していない人でも、「当てる」という感覚が理解できるのではないでしょうか?

そして、合気道では、実はこの感覚を巧みに利用します。そして正面打ちを捌くときは、この感覚の理解が非常に大切になります。しかも、この感覚を理解することで、正面打ち以外の当て身(打撃法)にも対処する術があることが分かります。

ですから、正面打ちの技というのは、非常に合気道、あるいは護身術を考える上でも、非常に大切な稽古方法なわけです。

正面打ちを捌くということですが、正面打ちを捌く場合、この心理学を逆利用し、相手の攻撃を誘うことで、攻撃を受けずに捌くことが出来るようにします。具体的には、自ら「当てられた」という感覚を作り、攻撃がこない所に、身体を移動させるのです。これを合気道では「相手の気に当たる」といいます。

そのためには、自分の目付が非常に大切になります。目付とは目の使い方です。普通の目の使い方をしていると、こちらの動きが読まれてしまうので、こういった心理作戦は功を奏しません。ですので独自の目付が必要となります。

目付を説明しているとそれだけでかなり長くなりますので、当ブログのどこかにその説明をした覚えがありますので、そちらを探していただいてお読みいただくと良いと思います。それとも、アマゾンで電子書籍を出していますので、そちらをお読みいただくといいと思います。電子書籍では、かなり詳しく秘伝の目付についてかいていますので分からない人がそちらをお読みください。
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今回は、正面打ちを捌くには、心理学が必要ということでした。

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【正面打ちについて2】正面打ちのやり方

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

合気道でも、護身でも、正面打ちの技術はとても重要といいましたが、今回は正面打ちの打ち方についてお話ししたいと思います。

では、正面打ちってどんな技ということですが、基本は相手の眉間に向けて、手刀(てがたな)を打ち込む当て身(打撃法)の一種です。

正面打ちが、どうして護身の面に有効かということですが、普通素人考えだと、パンチの方が強そうに思うでしょう。ところが、実はパンチはかなり熟練しないと、頭などのような固い所を叩くと、パンチした手が骨折しまう恐れがあります。

実はパンチにはかなり技術が必要なのです。拳を固く握る技術も必要です。当てる技術も必要です。パンチで相手の顔を殴った場合、相手も移動しますから、パンチがまともに当たらず、少しずれることもあります。そんな場合、指を骨折する恐れもあります。

例え、まともに捕らえたとしても、空手のように日ごろ固いものを叩いているパンチなら、大丈夫なのですが、頭など固いものを思い切り打った場合、拳自体を骨折するケースもあります。

その点、手刀は掌の柔らかい側面を当てるので、指の骨を折ったとかという心配はありません。しかも、衝撃力が小さい分、貫通力が増えます。というか、貫通力を加えた手刀の打ち方というのもあるのです。

ちなみに空手の手刀(しゅとう)と合気道の手刀(てがたな)は別です。空手の手刀も合気道の手刀も、基本的には小指側の掌の側面で打ちますが、空手の場合は、指をすべて閉じて、親指をおりますが、合気道の場合は指を開いて呼吸力を込めて打ちます。

【打ち方】
正面打ちの打ち方を説明します。左足が前になった、左半身の場合で右手刀による正面打ちを説明します。
①相手の眉間を狙ったら、右手刀を自分の頭の上に持ってきて、構えます。
②左足に体重を掛けつつ、右足の移動を始めます。
③右足を大きく一歩踏み出します。
④右足が着地したら、手刀を相手に打ち付けながら、左足の継ぎ足(左足を右足の方に引いて歩幅を小さくする)を行います。

④で継ぎ足を行うことで、衝撃が打撃部に乘るので思った以上に相手は衝撃を受けます。

以上が基本ですが、護身で使用する場合は、手を振り上げるタイミングは、当てるすぐ手前ぐらいで行います。また、当てる箇所は場合よると、掌の付け根にちかい部分であったり、小指側の掌の付け根部分の骨が少し飛び出した部分であったり、やりやすいところで打つとよいでしょう。

私の経験からいうと、攻撃方法が分からないと、正しく受けることはできません。まずは正面打ちとはどんなものか知り、稽古して、思い切り打ちだせるようになっておきましょう。

当会での正面打ちを稽古は、ボクシング用のパンチングミットで受けますが、女性が繰り出してすら、体重が乗った正面打ちを受けた際、手で受けたにもかかわらず、衝撃が首に来ることがありますから驚きます。

何故なら、遠い間合いからステップインして、相手の中に入り打ち込むため、手に十分な運動エネルギーがのるためです。ですから、見た目ショボくみても、攻撃力は半端ないです。

最後の一言:
敵を知り、己を知れば百戦危うからず! 正面打ちを徹底的に知れ!
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【正面打ちについて1】

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!
あなたは合気道をしている人ですか? 合気道に興味ある人ですか?

今日は、合気道の稽古でよくでてくる正面打ちを受けることについて書いていきたいと思います。合気道をしていない人からすると、「今時、正面打ちなんかで攻撃してくる奴、いねーよ」と思うかもしれませんね。

でも、正面打ちの攻撃を受ける中に、合気道の技だけじゃなく、護身術で使うときでもかなり有効なノウハウがあります。

だから正面打ちが合気道の基本になったりしているわけで、ただ残念なのが、そのノウハウが合気道では秘伝になったりしていて、一般の合気道の修行者も知らなかったりすることもあるのです。

当会は、護身術を表明していますから、「合気道は武道だから自分で体得するもの」などと厳しい事はいわなし、秘伝だから教えないということもしていませんので、当面、正面打ちに関することで護身になることも話したいと思います。

ここからは、合気道の経験のある人の話ですが、
「正面打ちは、ただ、正面から打ってくるのをただ受ければいいだけ」っとつい考えがちになり、一教とか二教とか、あるいは入り身投げとか、そういった点にフォーカスが行ってしまいます。

それは、正面打ちだけでなく、横面打ちとか、片手取りとかも、単なる通過点として考えやっぱり、「どう投げようか、どう固めようかとか」ですね。最初から、それだけをフォーカスしてしまうようなアプローチが多くなるそんな人も割といるのじゃないのでしょうか?

ところが、ボクシングのスパーリングとか、空手の組手とかやってみると、単純な攻撃は来ず、連打だったり、フェイントだったりというのを経験できます。そこで初めて、「正面打ちはこう受けたらいい」とか、単なる通過点として機械的に考えているようでは、難しいというのが理解できます。

「じゃあ、正面打ちの技を稽古しても意味がないのでは?」と思ったかもしれませんが、正面打ちの技こそ、相手が殴ってきたときの対策の基本になるものです。そこが分かれば素人でも、対策ができるというものです。

だから、正面打ちの技で、この正面打ちを受けるところにポイントがあります。そこで、合気道のかなり重要なファクターを習得できるのです。

そこで、当分は、正面打ちの技について話しますので、合気道をしている人にも役にたつのではないかと思います。

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【護身を考える】⑤

今日は! 皆さんお元気ですか? 僕はメチャ元気です。
今日も前回に引き続いて、合気道と護身術について少し書いていきたいと思います。

僕は護身で一番大切なのはやはりマインドセットだと思います。要するにビビらないことが大切です。

「それじゃあ、弱い人は無理!」と思う必要はありません。

合気道開祖・植芝盛平翁先生は言っています。
「相手の目を見てはいけない。目に心を吸収されてしまう。
相手の剣を見てはいけない、剣に気が把われてしまう。
相手を見てはいけない、相手の気を吸収してしまうからだ。
真の武とは相手の全貌を吸収してしまう引力の練磨である。
だから私はこのまま立っとればいいんじゃ」

この言葉に秘密が隠されています。
要は相手のことを眼中にないとしてしまうということです。言い方を変えると、ただの人形だと思うということです。

例えばデパートに行ったとき、マネキンが沢山立っています。でも、人形と思うから、よくよく人形の顔を見たりする人は滅多にいません。どちらかというと、人形が着ている服は見るけれど、人形を見てはいないのです。

その証拠にマネキンの着ていた服は思い出すが、髪形や顔がどんな顔かすら思い出しません。これが眼中にないということです。

ですから、例えマネキンにスピーカーを仕込んでおいて、「おい、お前、金出せやー」と声が流れてきても、笑いは出てくるかもしれないが、ビビることはないでしょう。

ところが、マネキンじゃなく人が服を着て立っていると、状況が変わります。人だと認識した時点から、脳が人相手のモードに入ってしまうのです。そうすると不思議と人は行動パターンが変わります。

実は武道でもそういうことが起こっているのです。どいうことかというと、相手が攻撃をしてきたときに、あたかも人形が突然倒れてきたのでよけようとしたときのように相手を眼中にないように避けると、相手は不意を突かれたようになり、突然こちらが消えたかのような錯覚に囚われます。

また、相手の無意識は非常に不気味さを感じます。何故ならあなたの考えが読めないからです。ですから、5メートル以上の距離が離れると追いかける気もしないのです。

こういう心理現象を利用すると、かなり護身に役にたつのではないでしょうか?

ちなみに、相手を人形のように感じるためのノウハウがあります。それには秘伝の目の使い方が必要です。
アマゾンで初心者のための護身術の本を電子出版(キンドル)しています。そこに秘伝の目の使い方を説明しています。もし興味があればお読みください。
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【護身を考える】④

今日は! 皆さんお元気ですか? 僕はメチャ元気です。
今日も前回に引き続いて、合気道と護身術について少し書いていきたいと思います。

一般的に合気道をしている人が、護身術を教える場合、次の2つのパターンを教えることが多いように思います。
①手を持たれたときの外し方
②小手返し、小手回し(二教)、小手捻り(三教)、腕押さえ(一教)を教える

しかし、手を持たれて、その後外した後の対処方法は教えないことが多いように感じます。また、素人に技をちょっと教えただけで実際に使えるようになるかは別にして、技を掛けた後の対処方法も教えない傾向があるのではないでしょうか。ところが、実際に暴行を受けたことのある立場からすると、その後の方が大切だとわかります。

この「護身を考える」シリーズの一番最初に、武道をしらないとき、僕は相手に手を捕まれたとき外したことで、逆上され、余計酷い目に遭ったと話ました。手を放して終わりではないのです。その後の対処方法を知らないと、逆上され、自分の運動能力が足りなければ、相手にまた捕まって酷い目にあうだけです。

例えば、中国拳法などでは、手を持たれた次に、掌打といって外した勢いを翻す方向に利用して、相手に掌で当て身を入れ突き飛ばします。空手でも、護身術を教える際は手を外した後、裏拳打ちを顔面に入れたりします。

一見、合気道の方が平和的に見えるので、護身術というと合気道が代表格で扱われますが、経験上、中国拳法や空手のように後の対策を含めておく方が大切だと思います。酔っ払いに絡まれるような場合なら手を外すだけで十分ですので、状況に応じて当てないという選択肢はあるのですから。ですから、当会では、合気道護身術と名乗っていますが、相手を押すための方法や当て身を指導します。

さて、あなたは相手に手を取られたとき、外してからどう対処されますか?

また、アマゾンで初心者のための護身術の本を電子出版(キンドル)していますのでもし興味があればお読みください。https://www.amazon.co.jp/dp/B07FHYGQKR

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【護身を考える】③

【護身を考える】③
今日は! 皆さんお元気ですか? 僕はメチャ元気です。
今日も前回に引き続いて、合気道と護身術について少し書いていきたいと思います。

当会では、合気道をベースにした護身術を教えていますが、「合気道でいいのでは?」と言われることがあります。

しかし、敢えて「護身術」としているのは、「危険回避・安全確保」という点をはっきりと意識して頂くためです。これは主催者自身が、若いころ体が弱く、体が見た目から貧弱だったので恐喝や暴力のターゲットになったことから、合気道の護身面のみを稽古する道場があればと思ったからです。

特に現状では、合気道というと、様々ななニーズの人が集まっています。武道としてやりたい人、健康のため運動の一つとしてやりたい人、演武を見せるためにやっている人、仲間作りのためにやっている人など、現在の合気道は様々なニーズに応えていると思います。

しかし、多くのニーズに応えるということは、逆にいうとそれぞれの目的が薄められることになります。確かに、平和を目指す合気道ということで、多くの人のニーズにこたえられるのはそれはそれで素晴らしいと思いますが、やり方次第では問題があるのではないかと僕は考えています。

確かに、専門店が同居する百貨店のようなそれぞれのニーズに合わせた部門があるのは素晴らしいと思いますが、色んなニーズの人が同時に行うなら、色んなものが揃っている雑貨屋ということになってしまい、「ごっちゃごっちゃになってどこに何があるか分からない」ということになる恐れが大いにあると思います。

特に合気道は、基本的に二者一組となって形の稽古を行います。武道としてやりたい人が、綺麗な演武を見せたい人と組めば、投げ技を稽古しようと思ったら、頼みもしないのに、勝手に体操の選手のごとく派手にぶっ飛んでくれるというようなことになります。それでは、自分の技が本当に効いているのかすら分からず、実際に護身に使えるかどうか判断が付きません。

ですから、当会は、護身術面のニーズに応える専門店ということで、敢えて「合気道護身術」として教えています。

そうすると、目的が明確になります。護身を目的としたなら、「危険回避・安全確保」から現状の合気道では殆ど稽古されない「当て身」もかなり力をいれて研究・稽古しないといけないということも見えてきまし、崩れない相手をどうするかなど色んな課題が見てきます。

現在、もし合気道で護身を考えるなら、少なくともごっちゃごっちゃにおいている雑貨屋ではなく、護身術や格闘技を研究している指導者のいる道場か、ダンス・体操・格闘技の経験をすべて持つ万能な指導者のいる専門店が入っている百貨店のような道場をさがす必要があると思います。

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