皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、前回は調和ということで合気道の技の考え方を説明しました。今回はさらに一歩進んで、調和をとるための思考方法について書いていきたいと思います。
ゴールは何か?
合気道の形で調和を取るというのは、どういうことかと突き詰めると、あるゴールに向かって一つになるということがいえます。
では、合気道の技において、ゴールとは何だったでしょうか?
これについては以前にもお話ししたと思いますが、「投げたり、固めたりは枝葉」という僕の師匠の言葉どおり、投げたり、固めたりする前に、相手との合わせというものが存在していないといけないのですが、その合わせの最終形態がゴールです。
では、合気道の形において合わせの最終形態とはどんな状態でしょうか?
それは、自分が宇宙の中心と一体となって安定して、自分の動きの中に相手を巻き込んでいる状態です。
要するに、自分が安定している状況で、相手が重心を奪われた状態になっていることが、最終的なゴールです。
勝速日(かつはやひ)
ゴールが分かると、次はそのゴールを作るためには、今の自分はどう動くかという発想が大切になってきます。
相手が来てからという発想ではなく、相手が来る前に自分がどう動くべきかという発想でないといけないということが分かります。
要するに待ちの状態ではなく、合気道の技の中により積極的に如何に相手に関わってくるかということが大切のわけです。
ですから、合気道は見た目は相手の攻撃を待って行っているので受け身の武道とよく言われますが、心では、より相手に関わろうとする能動的な武道なのです。
しかも、相手を制するのではなく相手と調和し和合するのを目的にしているため、先を制するという考えがないのです。
そこにあるのは勝速日(かつはやひ)という考え方で、勝速日というのは、もともとは日の出で太陽が昇った瞬間に日差しがすぐに自分のところに届くぐらいの時間ということですが、それぐらいの反応で動くということです。
そのためには、初めから相手に合わせておくということが必要になってきます。来た瞬間に向けて合わせるのではなく、初めから合っているから、相手にとって勝速日、すなわち気が付くとやられているのです。
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