皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、今回は「合わせ」については生理学で考えてみたいと思います。
生理的な反応を利用する
生理的な反応を利用する場合、2通りの場合が考えられます。
一つは、接触して行う場合ともう一つは非接触で行う場合です。
接触して行う場合は、相手がどのような皮膚の刺激に対してどう反応するかという知識が必要になります。
また非接触で行う場合は、目です。相手が目で判断してどう動くかということが問題になります。
接触していても目も大切なのですが、接触と非接触では状況がかなり違うので注意が必要です。
というのは、目で見てから反応するのと、皮膚で感じて反応するのでは反応する速度がかなり違います。
その例としては、二人一組で行うテストが分かりやすいと思います。まず、パートナーに手のひらを上にして前に出してもらいます。
自分の人差し指から薬指までをくっつけた状態でパートナーの掌の上に乗せます。
そこで、 パートナーに自由に手を動かしてもらいます 。あなたはパートナーの手の動きをよく見て、パートナーの手から落とされないように追従するようにします。
するとパートナーが、いきなり動かしたりすると、あなたは少し遅れるはずです。
次にあなたは目をつぶって、指先の感覚を敏感にして、パートナーが手を動かすのを感じ取りながらついていこうとしてください。
これをすると不思議なことにあなたはパートナーの動きに十分追従できるのです。
このように見て行うのと、感じて行うのでは相手の動きに追従する場合かなり違いがでます。
この違いを十分認識して、あなたは技を出す必要があるのです。
タメを作らない動作
人は力を入れようとすると必ずタメを作る癖があります。これは人類に共通した癖のようです。
ですから、特別な訓練をしていない人の場合、必ずタメをつくります。
そして、もしタメを作らない動作ができると、相手はあなたの動きに非常に混乱します。
ですから、タメを作らなくても力の出せる技術というのも学ぶ必要がありますし、研究する必要もあります。
ところが、人にはタメをつくらないと強い力がでないじゃないかという常識があります。
確かに、中国拳法においても、非常に強力な打撃法として、発勁打法というものがありますが、やはりこれでも蓄勁といって、タメをつくることを教えます。
このことから考えても、タメのない動きは良くないと思われがちですが、実は合気道の目的は、相手を殺すことではないのです。
相手を制すること、相手と合わすことが目的なので、相手を死に至らしめるほどのパワーを出す必要がありません。
ですからタメが必要ないと言えるのです。こうした、非常識の常識を理解し、その上で技として使えるようになる必要があります。
以上の観点から自分の技を見直して再構築するのが必要なため、合気道は非常に難しいといわれるのです。
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