「当会の技術について」カテゴリーアーカイブ

【合わせる】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は合わせるということについてヒントを書いてみたいと思います。


宇宙と合わせる

合気道では「合わせる」ということをよくいわれます。それで「相手の合わせばいいのか」とつい納得してしまうのです。

ところがこの「合わせる」と一言でいってしまっても、それが一体何なのかというのが案外人それぞれ違うようです。

ある人は「タイミングを合わせる」といいますし、ある人は「動作に合わせる」と言います。

さらに、もっとも曖昧なのは「気に合わせる」と言われる場合じゃないでしょうか。

僕は、師匠の井口師範には「宇宙の気に合わせる」といわれました。

「相手の気に合わせる」というならまだしも、話しが宇宙レベルになるともはや意味が不明になります。

井口師範によると「宇宙の気に合わせるというのは自然であるということ」だそうで、合気道の技は、「為さずして為す」というのが一番だそうでした。

僕は、この話を伺って、タオイズム(老荘思想)を思い出し、ある時期は老荘思想にはまったものでした。

結局、そこから得た答えは、 為さずして為すの の意味は、真人(真理を極めた人)が行うことは、凡人と違って、意識せずとも自然と最善が行われるように動くということでした。

要するに武道に置き換えてみると、達人というのは「ああしよう、こうしよう」と考えず、動けば即ち最高の技となっているということです。

これでは、達人と自分の差を自覚するだけでとどまってしまいます。私たち凡人はそこに行く道を知りたくてやっているのに、達人になったときどうなるかという答えでは話になりません。


チャンクダウン

どうしても、その道の最上級の人は、すべて一つの言葉にしていしまう傾向があります。

「合気道は最後は気だけ」「合気道は合わせるだけ」「合気道は神人合一の技」など非常に抽象度が高い表現です。

「気」一つにとっても、非常に抽象度の高い表現です。というのは、その道を究めた人は、武道に限らず、様々な芸術や医学(東洋医学や気功)でも、最後は気だけと言われます。

確かに、武道家の中には書に抜きんでた人が多いのは確かですし、病気の治療を行える人もいます。

ところが、非常に優れた武道家でも武道だけの人もいますし、気功家は医療気功だけの人もいます。また芸術家に至っては、武道を一度も学んでなければ闘うこともできません。

こうした事実から考えると、「気」といっても、人それぞれ得意な分野があるということが分かります。

結局は「気」というのは一つの状態であり、表現であるということが分かると思います。

すると僕たち凡人でも、達人の方向に進んでいくことは可能だと考えられます。それは、初めからすべてを目指すのではなく一つのことに抜きんでることを考えればよいということです。

そこでさらに、チャンクダウン(抽象的なことをより具体的にすること)していくと、僕たちのしている動作を最も最適な状態に変えていくということです。

ですから一つの技を分解して、合わせとは何かを考え、物理学的、生理学的、心理学的により細かくチャンクダウンをしていくことで明確にしていく必要があります。

やるべきことが明確であれば、それを僕たちはやれば良いだけです。それが当会の目指す「世界一わかりやすい武道」です。


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【横面打ちの秘伝の受け方】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回の記事で横面打ちの受けに関して2つの秘伝があるという話を書きましたが、気になっている人もいるでしょうから、もう少し詳しく書いてみましょう


相手の空間を割く受け方

横面打ちを受ける方法として「相手の中心を奪う」という入り方があります。

これは心理学的な説明をすると、相手のパーソナルスペースを侵すことで、相手が無意識にその距離を保とうとする現象を利用するということです。

そのため相手が侵入してくる方向にまっすぐに足を運ぶつもりで入り身をしてそこから体裁きを行います。

入り身というのは、瞬時に相手の死角に入るということですので、それは入り身じゃないとご指摘される人がいるかもしれません。

しかし、それは死角という考えの違いによるものです。一般的には、物理的死角、要するに攻撃が届かないところを意味しますが、実際は心理的死角といって、そこに入られると攻撃できないという死角も存在するわけです。

それが相手のパーソナルスペースをいきなり侵すということです。

とは言っても、相手が入ってくる真正面に足を運ぶと、相手の足とぶつかってしまう恐れがありますから、そこに注意して、お互い足がぶつからない位置に足を運んで入り身する必要はあります。

また、相手のパーソナルスペースを侵すためには、意外性がないとできません。そのためこちらの情報遮断の技術が必要になります。それができれば、相手にとって突然の意外性がでるのです。


相手の気を利用する

相手の気を利用する方法には実は二段階あります。一段階目は、相手の気に当たってあげる方法、もう一つが相手の気を導くという方法です。

この術理を行うためには、受けである相手が、取りである自分に対して攻撃する意図をぶつけてくる必要があります。

当てる気もないいい加減な、手刀や拳では気がでていないから、その気を利用することもできません。

ですから、そういった意味では受けの協力なしではできないのです。これが本来受けが取りに協力することで、受けが勝手に自分から倒れることではありません。

第一段階目の相手の気に当たる方法では、相手の気に当たるだけで、相手の攻撃に当たるものではありません。

しかし相手の気に当たると、相手はあたかも当てた気になり、その後、物理的にすっぽ抜けるという感覚になります。

それにより相手は大きく崩れ、次の技につなげていけるわけです。

相手の気に当たる稽古をしていると、相手の気が飛んでくるのがわかるようになりますから、次はその気を掌で受けて、前方に止めてやれば、相手の攻撃は気に従うため、相手の攻撃が自分より前にずれます。

以上が、秘伝の横面打ちの受け方です。


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【フォーカスはどこ?】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、この前、個人指導で横面打ちに関しての技術を稽古したので、それについて書いていきたいと思います。


横面打ちの受け方は基本的に2つ

僕が師匠である井口師範から学んだ横面打ちに対する受け方ですが、2通り学びました。

2通りというか3通りなんですが、その一つはダミーです。

というのは、本部の形に合わすために、ダミーとして学びました。

そのダミーというは、相手の手刀を見て、手刀を避けるように体捌きをしながら、周りこんで手刀を受けるという合気道では極当たり前の受け方です。

これは支部で行う合同稽古のときにやるやり方です。というのは残りの2つは秘伝であるため人前ではやってはいけないのです。

残りの2つの内、一つは相手の攻撃する出頭を抑えるやり方、もう一つは相手の手刀を打とうとする気をコントロールするやり方です。


相手を見ない

秘伝の2つは、基本的には手刀を見ないで行います。というか相手すら見ないのです。

しかし、この見ないという表現は微妙です。手刀に対してフォーカスしないということ、相手のどこかにフォーカスしないということで、決して視界に入れないということではありません。

人は何かにフォーカスすると、思考がその一点に停止します。ですから手を見ると、思考は手に関して固定されるため相手の全体の動きが見えなくなるのです。

古武道では、遠山の目付けというのが大切といわれました。ところが古武道の遠山の目付けと近年の武道での遠山の目付けとでは、考え方がコロッと変わってしまっています。

元々は遠山の目付けというのはフォーカスの問題であったのですが、現在多くで指導されている「遠山の目付け」は、相手を見るときには、遠いところにある山を見るように、相手の 全体を見なければならないとされていて、意識の置き方として指導されています。

しかも、フォーカスの問題だというとそれが間違っているようなことをいう方も多いようです。

しかし、僕のように心理学で考えると、フォーカスの問題が大切であるというのは明らかです。


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【合わせる】

皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。

今日は、合わせるということについて、話したいと思います。


勝速日

合わせるというと技術的には非常にたくさんありますが、相手自身の動きに合わせるということが最も大切です。

武道では、先手を取ることが大切と言われます。それで、先の先、後の先、先々の先など3種類の先があり、戦術的にどの先を使うかというのが武道の醍醐味なわけです。

ところが合気道では先を超えて、勝速日という考えで行います。勝速日では、相手と対面した時点で既に勝っている状態をいうと聞いています。

これは何かというと、言い方を変えると、結果からの逆算をして、今動であるべきかを考えるということです。

結果というのは相手に勝っている状態です


結果から逆算

相手に勝っている状態というとよく誤解されるのが、相手を投げ飛ばしたばかりのところをイメージしますが、僕の師匠・井口師範は、投げたり固めたりは枝葉と、単に付け足しに過ぎないといっています。

要はその前の段階で既に勝っている状態をつくらないといけないということです。そこが結果です。

その結果になるようにゴールから逆算して、自分の動きを決めるというのが勝速日です。

そのため、相手の動き出す前から相手を観察して、相手の動き出した時点では、想定した結果になるように動き出す必要があるわけですが、これを合わせというものです。

これが宇宙と合わせるということです。相手が決まった時点で、我と相手との空間即ち宇宙が出来ていてその相手と自分が作る宇宙を如何に動かすことで相手が動くかを想定することなのです。


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【相手の良いところを探す】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

今回は取りと受けについて話したいと思います。今回は自分の指導方法でも反省すべき点について、書いていこうと思っています。


本来、形稽古は互いに高め合う

古い合気道では、試合形式の稽古を完全に否定して、形稽古だけに専念して、武道としての技術を磨いていきます。

形稽古では、取りと受けを決め、それぞれ交代することで、互いの目ざす稽古を行っていきます。

時には、初心者と組むこともあれば、上級者と組むこともあり、さまざまな相手と組むことが大切と言われています。

どの相手においても、取りでも受けでもどちらの役回りでも、相手の武道的成長を目指す必要があります。

特に、難しいのは自分より未熟な相手と組むときに注意すべき点です。

何故難しいかというと、教えるだけではいけないと言われるのです。相手の良い部分を認め、その上でできていないところを導くというのが理想とされています。

これは実は指導者となっても、どうしても相手の欠点が目につき、ついその点だけを注意してしまいがちです。そのため相手の良い点を見つけるのが非常に難しくなります。


よく見ていると良い点がわかる

本当は、技について分かっていればいるほど、相手の良い点が見つけられ、初心者であっても、いいと思える点があります。

ところが、実力の低い相手だと、プライドが邪魔することもあるでしょうが、実際は相手の悪い点ばかりが気になるというのが本当でしょう。それで、つい悪いところのみ注意したくなります。

その結果、悪いところを直そうとして、せっかく出来ていた良いところができなくなってしまうことが良くあります。

また、それは結果を気にし過ぎて、相手の技の途中が見えていない証拠です。要するに相手の技全体が見えていないということです。

ですから、相手の良いところを見つけるというのは、相手の技が見ているということですので、かなり進歩した人であると言えます。「相手のどこができていて、どこができていないか?」を見分けることができるということは、見る力が非常に高いということです。

少し合気道の技が分かるようになると、相手の欠点が見えてきます。それでついそこを指摘したくなりますが、そういうときは実は自分はまだ分かっていないということなのです。

そのため相手のどこが良いかという見方ができるのは非常に自分の進歩にとってよいことです。


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【脱力の科学】3

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、まずは、前回までの話をまとめると次のようになります。

  • 脱力は、筋肉を使うための準備
  • 体を動かすのは結局筋肉
  • 筋肉はある方向に力を入れるとすぐに変えられない
  • 力を入れた状態で方向を変える場合、別の筋肉を使う
  • 自分が相手の安定を保つ支えになるのを防ぐためには脱力するのがよい

さらに今回は、脱力の違った理由を話したいと思います。


意識が感じたところに向かう

人間は、外部からの情報を五感から受け取っています。五感は人が生きていく上で非常に重要なので、意識がその五感でどこが大切かと感じたとき、すべての感覚がその場所に集中するようになっています。

例えば、 ケガをしてかなり痛いと思っているとき、自分の関心のある話題がラジオから流れると、痛みを忘れそれに聞き入ったりしてしまうことは誰でも一度は経験したことがあるでしょう。

このように、体感覚に意識がいっていても、聴覚に意識をもっていくと体感覚が消えたり、視覚が消えたりなど起こることは日常誰でも経験することですね。

また、どこかの角に足の指をぶつけたとき、全身の筋肉が緊張して、その腕で足をかばいます。

これは筋肉を緊張させることで、意識を筋肉に向かわせ、痛みを感じるのを無意識で少なくしようとしているからです。

このことからもわかるように、力を入れる問題点は、意識が力感に囚われ、他の情報が入らなくなる点にあります。


脱力は相手の情報を得るため!

脱力は相手の情報を得るのに非常に重要ということが言えます。

そのため、合気道では力を抜くことを教えるのです。力が抜くと気が流れ、気のパワーで相手を倒すというのであれば、相手に持たれることもない状態で気を出して倒せばもっといいではないかといえます。

確かに、空間に気を伝える方法も秘伝ではありますが、僕が受けている秘伝の気を空間に伝える技術は、心理学的に十分説明できるものなのです。

ですから、サイコキネシスを気で説明する人がいますが、そういった気の使い方と、合気道ので相手と接触して使う気は根本的に違ったものだと思われます。

僕の個人的な意見ですが、サイコキネシスが使えるのは、一部の才能がある人だけで、そんなものを使うのではなく、筋肉の合理的な使い方を考えた方が上達が早いというのが僕の結論です。

脱力を説明する人には、力感の感じない筋肉である伸筋を使うと説明することもありますが、これは上記の考えに一致していますので、そういった一面もあるが、それだけではないというのも僕の意見です。


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【脱力の科学】2

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は脱力の科学の2回目です。


力をいれていると!?

筋肉の構造上、ある一定の方向に力をいれると、その状態で別の方向には力が入らないようになっています。要するにリセットをする必要がある訳です。

そのため、相手と力比べをしていると、お互いが支え合い、硬直状態になることが多いわけです。

その硬直状態から抜け出すためには、相手よりも自分の方が筋力が上である必要があります。

合気道の稽古で、ワザと相手に逆らってもらって、それに対抗する稽古をする道場もありますが、力対力での対立をしている場合、やはり筋力が上の人が勝つことになります。

そういう中で、筋力では上の相手でも、簡単に勝つ人がいます。これは固定している部分は相手への抵抗に、力が抜けて動かせる部分からアプローチをしているのです。

理屈抜きでこういうことをやれる人が時々いますが、非常に恵まれた才能がある人で感覚でやってしまえる人ですが、これが分かっていると、「相手の土俵で闘わない」という意味がわかるでしょう。

ただ、この場合は、ある程度の筋力が必要ですから、今回のテーマの力を抜くというのとはちがいます。


力を抜くのは準備

合気道は集中力といわれた合気道の師範の方がいらっしゃいました。まさに、その通りだと思います。

その師範によれば、「一点に集中する」その集中力で技を出すといわれています。

ところが、問題はどこに集中するかという点です。

特に多くの人が誤る大きな間違いがあります。それは、後手に回って、相手とぶつかった点に対して集中してしまうことです。

いくら集中力があっても、先手を取った腕力のある相手だと勝つことができません。

人間は、最も安定した位置を取って、腕力を使おうとします。ですから当然、相手は一番安定をしている場所に陣取っているわけで、自分が遅れてそこに集中しようとすると、相手は当然察知して、微妙に力の入れる位置を変える動きをします。

すると、その結果、コチラが力を入れたはずの位置と違うところに移動することになるので、わずかにバランスの悪い状態で相手に対抗することになります。

技が優れている相手だと、動きは非常に小さく、自分がバランスを失っていることすらわからないレベルで位置が帰られています。

そんな状況では、自分より腕力の勝る相手にかなう訳がありません。

そこで、相手が最高のバランスにならないようにするにはどうするかという問題を解決するのが、力をぬくということです。

それで、相手は、逆らってもらって、初めてそれを支えに安定することができるからです。要するに「ノレンに腕押し」の状態を作るのです。

さらに、も一点は、コチラが力を抜いているということは、タイミングが必要なときほど、力をいれるべき時期を見計らうことができます。

力を抜くというのは、力を入れるべき時を見計らうということです。


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【脱力の科学】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道ではよく力を抜けと言われます。力を抜くと気が出るからと言われますが、不思議な気というエネルギーを考えなくても、これは生理学的、心理学的理由があります。

今回か、何度かに分けて生理学的・心理学的に考えた力を抜くということについて話したいと思います。


人は筋肉で動く!

何十年も昔でどの雑誌か忘れましたが、ある合気道の師範が書いた雑誌の記事で、「赤子が一番強い」という話が載っていました。

それは赤ちゃんが高いところから落ちても、大人が落ちた場合に比べて、非常にケガが少ないという前提から話をはじめていました。

その話は、経験からではなく、多分頭で考えて導き出した答えだと推測できました。

それは、赤ちゃんは高いところから落ちてもケガが少ないが、大人、特に老人は生死にかかわるケガをするという内容から で、本人が見た内容ではなかったからです。

その理由としてその師範が上げていることは、赤ちゃんは力が抜けているから、どんな大きな衝撃でも吸収するからということでした。

そういわれると、成る程と思われる人が多いようです。

ところが、当時、僕の知り合いに、おじさんが抱っこしようと、お母さんからその子を受け取ろうとして、地面に落としてしまって、その晩に高熱を発し、脳性まひになった人がいましたので、その話に対して同意できませんでした。

その方の言いたかったことは、力を抜くと強くなるということを主張したかったのでしょうし、雑誌に記事が載るということはかなりの実力者でもあったのだと思いますが、例えば、極端すぎて、全く納得できない内容だと感じました。

当時、師匠にその話をすると、大笑いして、「赤ちゃんが一番強いのなら、バンバン人を投げ飛ばすはずやなぁ。合気道のこと何もわかっとらん」とおっしゃいました。


力を抜くのはぶつかりを避けるため

合気道指導者で極端な人は「合気道は筋肉を使わずに気を使う」と指導します。ちなみに、中国拳法では「筋肉や骨に気を通す」と教えています。

この考えの違いは非常に大きく、井口師範のお考えも後者でしたので、合気道の指導者が全て前者といっているわけではありませんので誤解しないでほしいと思います。

僕の主張は、人が動くには、気を使おうが使わまいが、筋肉が動く必要があるという点をまず述べたかったのです。

その理由として、事故などで半身麻痺を起こしている人が、いくら手に気を流しても、手は動かないという事実があるからです。

中国拳法の方では、エネルギーの使う純度を神、気、精と分けていて、神が通らなければ気が流れないという思想がり、神経というのは神を伝える道なので、半身麻痺で体が動かない理由が説明できますが、「筋肉を使わず気を使う」という思想にはそれができません。

人が手を上げ下げするにも必ず筋肉の運動が関わってきているのです。

ですから、手を挙げるのに100キログラムの力は必要ありませんが、動くには筋肉の伸縮が関わっているので、ここを間違うと、何故力を抜くのかというのが分からなくなります。

次回は、力を抜く理由を生理学的、心理学的に説明していきたいと思います。


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【見てはいけない】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回も「相手の土俵で闘わない」に関連して、意識の持ち方について話したいと思います。


見てはいけない理由

人は、フォーカスした点を思考の中心と据えます。

人は、生まれてから物を認知できるようになると、それ以来ずっとあらゆる行為において、意識するものを視線の中心において生活しています。。

例えば、本を読むという行為でも、情報を取得している文字に視線の中心がおかれます。

絵を見るときも、大切なのはフォロースルーと言って、視線が進むルートです。良い絵は、視線を上手く導き、立体感のある絵なら奥行きを作り出したり、深みを出したりしています。

このように視線というのは常に思考の中心にある訳です。

例えば短刀取りを行うとき、短刀を視界の中心に据えると、意識は短刀に固定され、短刀に関連した情報を記憶から引き出され、それにより意識はさらに短刀に引き寄せられます。

このように、視線の向かうところ必ず思考が伴います。

ですから、片手取りの際に掴まれた手首を見て技を掛ける人がいますが、根本的に間違いです。


見ないとわからないという幻想

このように話をすると見ないと、見ないと分からないという意識が働くと思いますが、全く見ないわけではなく、視界の中心に入れないということです。

そのため、視野を広くして、視界の端に入れておくだけで、判断できるように日ごろから目を鍛えておく必要があります。

そして、意識の中心を相手を攻撃することにもってい行きます。

そこで、当て身という打撃技が必要になります。例え、当て身で相手に直接打撃を与えなくても、攻撃の意図を相手に出すことで、相手には非常に意識的な圧力がかかります。

私の師匠・井口師範は合気道開祖は形稽古においても当て身を用いるようにいつも言っておられたといいます。これが当て身の効用です。

当て身をすることで、意識は相手の攻撃箇所から離れるとともに、相手に圧力をかけるいう2つのメリットがあります。

要は当て身は心理作戦の一環なわけです。

そうすることで、技を掛ける意識は、相手との接点から離れます。意識が接点にあると、コチラのしようとすることを相手は簡単に察知できますが、意識が接点にないと、視覚から判断するしかないため、動作が遅れます。

相手の動作が遅れるということは、技がかけやすくなるということです。これが相手の土俵で闘わないということです。


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【コマンドRCVスターダスト】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は、ちょっと武道から離れて、怪しげなプロトコルの話をします。

というのが、僕は数日前に非常に不思議な体験をしたので、シェアしたいと思います。


宇宙人のギフトという怪しげなサイト


さて、数か月前に弟子の当て身(合気道の打撃法)の稽古で、パンチをパンチングミットで受けていて肘を痛めました。


その上、僕の本業がリラクゼーションマッサージなので、かなり腕を使うため、肘がドンドンと悪くなり、最近では腕立て伏せすらできない状況でした。

それで、僕のマッサージの師匠に見てもらったのですが、一時的には痛みが半減したのですが腕立て伏せをするまで回復ができませんでした。それで、整形外科に行ったり、有名な整体や有名な整骨院に行ったりとしましたが、まったく良くならなかったのです。

ところが、先日、新型コロナウィルス関連の記事を検索しているところ、偶然、怪しげなサイトを発見しました。

そこで、「コマンドPBスターダスト」と3回唱えると、痛みが激減するということが書いてありました。

僕は思いました。
『こんなので医者や他の治療家も治せん肘のいたみが消えたら苦労せんやろ』

でも、3回唱えるだけなら、まあ一応唱えておいても損はなかろうと考え、心の中で「コマンドPBスターダスト」と唱えました。

ところが、そう唱えても、肘を動かすと相変わらずの痛さで、絶対に腕立て伏せができる状況ではないのは変わりありません。


「まあ、罪のないいたずら的なホームページか」
と思って軽く笑って、せっせと他の記事が書かれているページを探しました。

ところが、翌朝起きてみると、

なっ、なっ、何と!
 肘の痛みが全く無い!

僕は、恐る恐るいろいろな方向に肘を動かして見ましたが、痛みが全く感じません。

道場では痛いのを我慢してパンチをやっていましたが、パンチをしても痛みがありません。

試しに腕立て伏せをしてみましたがやはり問題なくできる。冗談抜きに痛みが消えたので非常に不思議に思いました。

たまたま、痛みが消える時期に来ていたとも考えられますが、前日はあれ程痛かったのだから、あまりにも偶然とは考え難いというのが僕の偽れざる感想です。


宇宙人はいるのか?

誰でも、そんな怪しげなサイトを見ても、普通は絶対に信じないですよね。ですから、自己暗示で片づける問題では無いように思います。

それに宇宙人なんて、アニメかサイエンスフィクションの世界と僕は馬鹿にしているところがあったので本当にびっくりです。

しかし、もしこれが真実なら、宇宙人のギフトは非常に有効なものかもしれません。もし、読者の方の中で、どこか痛みがある場合、「コマンドPBスターダスト」と心の中で3回唱えてみてください。

それで痛みがなくなったならどうか、コメントに連絡してください。

これとは別に、新型コロナウィルスを中和して、不活性にするプロトコルもそこに発表していました。

「コマンドRCVスターダスト」です。これを3度心の中で唱えると自分の周りの新型コロナウィルスが不活性化するそうです。

今そのHPがどこにあったのか履歴とか探しているのですが見当たりません。しかし、そのソースとなったページがみつかりました。

興味があればどうぞ!
非常に怪しいですが、コロナウィルスは世界を裏で牛耳っている闇の組織が関与していて、よい宇宙人とレジスタンスが協力してその打倒を試みている云々…

Prepare for Change Japan

ちなみに、これに似たことを国際派のジャーナリスト・ベンジャミンフルフォードさんが話しているので参考に

肘の痛みが消滅し、宇宙人を信じてみたい気になりました。

もし世界が変わるなら面白い! 今回はそう思って、怪しげな話をしましが、次回はまた技術的な話に戻ります。


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