「当会の技術について」カテゴリーアーカイブ

【護身術の基本】2 基礎知識

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

今回は、知識があれば助かることについてお話ししたいと思います。

今、地方自治体に依頼を受けて調査する調査員の女性の指導をしています。彼女の仕事は、地方自治体で職員が危険と思われる地域に、職員の代わりに調査に行くことです。

話を伺うと非常に危険と隣り合わせの仕事で、命に関わるようなことが度々起こっているようです。

最近で、とくに危険に感じたのは、当会の会員になる前に、ワゴン車に連れ込まれそうになったこと、そして一度目の護身術の指導の直後に、面会した人が、突然怒りだし、洋裁用のハサミを持って刺されそうになったことだそうです。

今回はワゴン車をはじめとして車に連れ込まれそうになったときの対策を書いてみたいと思います。

 

車への拉致


車を使った拉致、これは、女性に起こりうるケースだと思うでしょうが、そうではないようです。若い女性であればレイプが目的でしょうが、お金が目的の場合は男性でも十分ありえるそうです。

何故なら、持っているカバン等を奪うより、車の中に連れ込んで金品を奪った方が、財布をポケットに入れている場合もあるから確実だからだそうです。

また、路上で奪って、車で逃走したなら、ナンバープレートから特定される恐れがあります。

でも、車に連れ込んで、持っている金品を奪って、意識を失うほど暴行して、人気のないところに車から放り出せば、警察に捕まる恐れがほぼありません。

このことは、人気(ひとけ)の少ない場所や夜道を一人で歩くのは、男性でもかなり危険であるということを示しています。

ちなみに、この女性調査員の方によりますと、別の男性調査員の人が、大阪の治安の悪いところに調査に行く途中、ホモのグループに車に拉致されたとのことです。

この男性は精神的ショックで1カ月以上仕事を休んだといっていました。

ところで、警察庁の行方不明者の資料を見ると、年間に約8万人が行方不明になっていて、その内、約1万4千人が原因・動機不詳となっています。

実際のところ、その人達すべてが犯罪者に拉致されたと結論づけるのは早計でしょうが、その中でも拉致され、殺されたり、海外に連れていかれた人もかなりいるのではないかと思います。

 

日本に多い危機意識の低い人



海外からは、日本人は危機管理意識が世界一少ない国民といわれています。特に女子高性が真夜中に一人でコンビニに歩いて行くのも案外平気です。

先日もびっくりするようなことがありました。

翌日コンビニのATMに振り込む予定だったのが、翌日用事ができたので、仕方なく真夜中にコンビニに行きました。

そのときコンビニの手前の歩道を歩いている若い女性がいました。何とケイタイを見ながら、しかもイヤホンをして歩いているではありませんか。

街中といえ、真夜中ですから、非常に人通りの少なく、車もあまり通っていません。

そんな状況で、もし横に車が止まっても、イヤホンをして何か聞きながら歩いていたら全く気付きもせず、車の中に簡単に引き込まれるんじゃないかと思いました。

こういう人は極端な例かもしれませんが、携帯端末やゲーム機に夢中になりながら歩くというのは、周りに全く注意が払われないので、明るい時ですら拉致を考えると非常に危険です。

 

車への拉致の対策


 

それはともかくとして、避けたくても必要があってどうしても危険な場所を歩かなければならないこともありえます。

そんな場合に備えた対策をあげておくと、次の3つあります。

①大きい声を張り上げる
②つかまれたときに外す技術をいくつか身に付けておく
③いつでも攻撃できる技術をいくつか身に付けておく

①については言うに及ばないでしょう。②については、色々な技術がありますが、富山県警の動画が非常に参考になるので以下に示しておきます。

ただし、相手から手を外してもすぐにつかんでくるので、次のステップとして攻撃できることが必要になる場合がかなりあります。

次回は、③の攻撃の技術について書いていきたいと思います。

 

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【護身術の基本】1知識の必要性

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

今回から、素人の護身について書いていこうと思います。まず、護身のポイントを上げると、
「命の安全」が最も大切なのは言うまでもありません。

ですから、そういった状況も日ごろから頭に入れていて対策を考えておくのも大切です。

 

当然! お金より安全を優先!

例えば、複数のナイフを持った相手にお金を出すようにいわれたら、持ち金全部出しましょう。

僕は若いころは財布を2つ持っていました。体が病弱だったので、体が極端に痩せていて、見た目からもわかるぐらい弱そうだったので、恐喝によくあったからです。

武道を志してから、もう何十年も恐喝されていませんが、現在も出かけるときはサイフを2つ用意しています。

 

暴力に遭っても誰も助けてはくれない

時として、お金だけが目的でない人間もいます。お金を巻き上げた上、暴力を加えるものもいるからです。

そして、暴力を行っている人がいると、周りは一切助けてくれません

理不尽な暴力ほど、周りの人間を恐怖に駆り立てます。見ているだけというのは悪い事をしているという認識は皆あります。でも、恐怖の方が人は先にたちます。

『あなな無茶苦茶なことをする人間、もしかしたらナイフを出して刺すかもしれないし、殺されるかもしれない』という恐怖を与えるからです。

冷静に考えると、僕の場合は見た目メチャクチャ弱そうだったので、そんなのを狙う人間って弱いに決まっていますが、恐怖が先に立てば、誰も助けてはくれません。

また、いくら正義感が強くても、対抗手段を持たなければ、新幹線内での通り魔事件と同じで、命を奪われます。

だから、決して助けてくれないというのは当たり前と考えておくべきです。

 

助けられなくてもできることがある!

暴力事件を見かけても、誰も助けられないのは当たり前です。

でも力になりたいのなら方法があります。

それは、卑屈に現実から目を逸らさず、自分にできることをしましょう。街中なら110番電車の中なら社内非常通報装置で知らせることはできます。

また、現在はスマホで、簡単に動画が取れます。その動画をインターネットでさらせば、理不尽な行いに対して『そういうことをするとこうなるのか』と社会的な抑制効果が働き、そういった行為も少なくなるでしょう。

ツイッターなどで拡散すれば、犯罪者の顔が知れるし、理不尽な行いほどアクセス数が半端なくあがるので、かなり抑制効果がでると思います。

 

助けてくれないから護身の知識

最も肝心な点は、“周りは助けてくれない“ということです。だから、護身術が必要になります。

僕は理不尽な被害にあったお陰で、武道を志すことができ、今は大好きな武道ができ、人生全体からみると結果オーライです。

でも、そんな目に遭わない方が絶対にいいのは間違いはありません

だから、その時のため、せめて最低限の護身の知識を持っておく必要があります。

ニュースなど見ていると護身の知識があれば助かったであろう場面が沢山あります。やはり安全対策として知識だけでも必要と僕は考えます。

そういう場面に遭遇したら、まず気が動転します。そんな状況で、いい判断ができるわけがありません。でも最低限の知識を持っておくだけでかなり違いがあります。

次回から、理不尽な目に遭いかけたときに使える方法について書いていきたいと思います。

 

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【誘導歩行】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

今まで、合気道のフットワークについてご紹介していますが、今回は初めてお話しする誘導歩行について書いていきたいと思います。

誘導歩行というのは、別名、導きの歩行ともいい、その名の通り相手を導くふっとワークです。

原理は、回転運動による運動エネルギー(角運動量)を相手に伝えことで崩すようになっています。

タイミングが決まると相手は気が付けば動かされているという状況になります。

回転運動による運動エネルギーを相手に伝えるというとかなり難しそうに思うかもしれませんが、実は非常に簡単です。

先ず、相手に手を持ってもらったら、手の力を抜いたまま、腰の回転を起こしながら前に一歩進め、回転運動がおこったなら、そのまま運動を維持して、後ろ足になった方の足をさらに後方に引きます。

そうすると、不思議なことに相手は、自分の動きについてきます。このとき、自分は全く力を入れていないはずなのに相手がついてくるので、非常に面白い感覚があります。

この歩行は、あくまでも回転運動による相手に運動エネルギーを伝えるタイミングや感覚を養成するものです。

ですので、本気に逆らおうと思えば、3度目ぐらいかかれば、タイミングを読むことができますから、同じ相手に同じタイミングで行うと、簡単に逆らわれてしまいます。

稽古する際も、飽くまでも感覚養成ということで、タイミングを読んで逆らうのではなく、ワザとついていくのでもなく受けをとる必要があります。

このような感覚を身に付けると、形稽古の際の技の幅が広がるので、この感覚を十分覚えていただきたいと思います。

ポイントは、持たれた手を意識せず、自分が相手の中に入るようにしながら、回転するということです。

ですから、持たれた手は、暖簾に腕押しというぐらい、ダランダランにしておきます。

ちなみに、この技術を実際の技で使う際は、相手が手をつかんだ瞬間を狙います。

そうすれば、相手はこの動きを知っていても、こちらの動きに乗せられてしまいます。

というのは、相手が手を掴もうとするには2ステップ必要です。そのため掴むという行為を行うと、隙となるタイムラグが生じるわけです。

2ステップといのは
①まず掴むために手を持っていくため、脳は手を動かすように命令する
②丁度良い距離に来たとき、脳はで掴むように命令する

ですから、掴むという行為はどうしてもタイムラグが生じるので、そのタイムラグを活かすようにするわけです。言い方を変えると武道でいう先を取るということです。

そのため合気道の技では手をつかまれるという技があります。要するに、持たれる方が技を掛けます。これは先を取る稽古をするには持たれるというのが一番合っているからです。

話はそれましたが、誘導歩行一度やってみてはどうでしょうか?

また、このフットワークは、応用範囲も広いので、応用も自分で考えてみると面白いと思います。

 

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【力を抜くこと】3

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

今回は、力を抜くことに関して、力が抜けていると感じる状態について述べたいと思います。

力が抜けていると感じる状態とは、合気会の元師範部長、気の研究会主宰の故・藤平光一師範が指導していた気の流れている状態のことです。

もっとも分かりやすい例として、藤平師のご著書でよく書かれている折れない腕があげられます。

藤平師の『「氣」の威力(講談社)』によれば、
「右腕を前に出し、指を開いて完全に腕の力を抜く。そして、心のなかで指先から自分の氣が天地の果てまでほとばしり出ていると考える」とあります。

また、「消防ポンプのホースから水が勢いよく出ているときに、ホースを曲げようと思ってもできないだろう。同じように、指先から出ている氣に任せきって、腕の力を完全に抜いていると、腕は曲げられなくなるのである」と書かれています。

心の中で氣を思えば氣がでるから強くなるという主張です。ところが、半身不随などで手の筋肉が動かせない人には、いくら心で氣がでると思っても強くはなりません。私は、実はこの折れない腕もつまるところ筋肉の効率的な使い方と相手のへの力の戻し方だと考えています。

そういった氣が手を強くしているという考えにしても、筋肉の効率的な使い方という考えにしても、現象としては折れない腕ですから、どちらでもいいことです。どちらにしても、力が抜けていると感じているのは間違いありません。

ただ、この折れない腕というのは、氣を出すデモンストレーションのために行うものだけではありません。

単に腕を伸ばして、相手に「この腕をあなたの腕力で曲げてみてください」と自慢するためのものではなく、この折れない腕は、非常に使用用途が広いのです。

だからこそ、気の研究会では、この折れない腕を基本にしているのです。座り技呼吸力鍛錬法(座り技呼吸法)でも、色々な技にでもこの折れない腕はつかわれます。

時々合気道家が実演をみせる空中腕相撲という、台をつかわないで、空中で腕相撲をする場合にも、この折れない腕の原理は使われいています。

ちなみに、合気道関係の人ではありませんが、以前、沖縄空手の宇城師が、テレビで空中腕相撲をしたシーンが放送されました。その際に筋電図を測定しましたが、やはり筋肉は使われていました。

ですから、力を抜くといっても、筋肉を使わないのではなく、最も効率の良い筋肉の使い方であるということのようです。でも本人は力が抜けていると感じています。

ですから、力が抜けていなくても、当人が抜けていると感じるという体の使い方があるということです。

ちなみに、合気道では、返し技といって、相手が掛けてくる技を無効にする方法もありますが、これもこの折れない腕の応用です。

皆さんも、この折れない腕から色々と応用を考えてみてはいかがですか。

 

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【力を抜くこと】2

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

今回は、力を抜くことに関して、本当に力が抜けている状態をどのようなときに使うかについて述べたいと思います。

結論からいいますと、合気道では、この脱力は運動エネルギーを伝えるときに使うものです。

もっとも分かりやすいのは、当会でいう陽の技術を使うときがよい例になると思います。

陽の技術については何日か前に書きました。太極拳と合気道の共通点ということで陽の技術に触れたと思います。

今回はもう少し詳しくかきますと、陽の技術のデモンストレーションとして、縦に一列に並んでもらった人達を押し返すというものがあります。

前方の人が踏ん張ってこちらに逆らおうとしても、押す方の力が抜けていると、前に倒れそうになるので、結局、自分を安定させるため、自分を自分自身の足で支えることとなります。

そういった状態を作っておいて、力を抜いたままで、先ず運動エネルギーつくるように身体を前進させます(図の②/力が抜けけて肘が曲がっているのがポイント)。

そして、前進した時点で運動エネルギーを伝えわるようにやれば(図の③)、前方の人は後方に押されます。

それなら、次の人が逆らえばたらいいじゃないかと思うでしょう。ところが、人間には反応速度という生理学的限界があり、すぐに反応ができないのです。だいたい0.5秒の遅れて反応すると言われています。

ですから、前の人が動いて、0.5秒後に反応しても、実は押した人と前方の人の二人の体重が加わった運動エネルギーができた時点で反応することになりますから、その人に加わる運動エネルギーは前の人の2倍になります。

さらに、後方の人は3人分、さらに4人分と非常に大きなエネルギーを受けることになってくるので、全員が後方に押されるわけです。

このように、完全脱力というのは、相手に自分の運動エネルギーを伝えるときに使う技術です。ですからやたらめったら力を抜けばいいというものではなく、タイミングが必要です。

タイミングが分かれば、縦に並んだ人を何人でも押し返すことができます。護身ではそういう状況は想定できませんが、やってみると面白いですよ

 

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【力を抜くこと】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

通常、合気道の道場では、「力を抜きなさい」と指導されます。でも、力の抜き方を教えてはくれないのが普通じゃないでしょうか。それは、抜き方が秘伝だからです。

今回は、力の抜き方についてちょこっと触れたいと思います。

先ず、大切な点は、力を抜くということですが、これには二種類あるということを知る必要があります。

一つは、本当に力が抜けている状況、もう一つは力が抜けていると感じる状況です。

「気」を用いる合気道においても、実際に相手に接触している状況で筋肉を一切使わないということはあり得ません。

よくある反論に「気」がでておれば、超能力者のサイコキネシス(念動力)のように、相手を気で空中に浮かせることすら可能だとする話があります。

たしかに「気」を用いて触れずに影響を与えるということはあり得ます。しかし、その技術は別物であり、身体を動かして行う技術は飽くまでも筋肉を使うと考えるべきです。

人を気で空中に持ち上げるということが実際あるかどうかは分かりませんが、できたとしても何千万人に一人というようなかなり類稀なる才能の持ち主しかできないものであることは間違いないでしょう。

だから、できるかできないかというような特殊能力を開発するために払う努力や時間を考えると、もっと合理的な考えで技を捕らえた方がより実際に使えるものに近くなるでしょう。

また当会のスタンスは誰でもできる技術を教えるということを行っていますので、超能力開発は行っていません。

とにかく接触している状況で、力を抜くという場合2種類あり、それぞれ使用方法があるということを覚えておいてください。

これらは、力の弱い人にとくに大切な点になりますので、次回から、順次、それぞれ2種類の具体的な使い方を説明したいと思います。

 

 

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【合気道は腕のポジションが大切】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

合気道ではあまり指導されませんが、腕のポジションというのが非常に大切です。そして正しく稽古していると肩が何故か「なで肩」になってきます。それは常にそのポジションを取ろうとしてしまうからです。

今回は、当会で指導している手のポジションについての話です。

人間は骨格で構成されているため、骨格の構造上強い使い方と弱い使い方というのがどうしても存在します。それは腕に関して特に顕著に現れます。

そして、感覚が敏感な人は、腕のある位置が強いというのが感覚で実感できます。

特に指導者に強くなる位置を教わると、人により感覚が違いますが、腕に気が流れていると感じたり、強度が増して感じたりと、さまざまな感覚が現れます。

そういう感覚を知っていると、自然と腕の強い使い方ができるようになります。

そして、ボクシングでは効かないというわれているパンチで手打ちといわれるものがありますが、一見ボクシングの手打ちに見えるパンチも非常に強力なパンチに変わります。

これには、まず腕の位置取りを行い、イメージでパンチの鋳型を一度作って、その鋳型に手を合わすように気を流すという感じでパンチを行います。

言葉で説明するのは非常に困難です。実際、どの位置が鋳型なのか、どのようにパンチを出すのか、どのように気を流すのかというのは指導をうけないとできないものです。

私は、師匠に「強い当て身は、鋳型に合わすだけ! 気を流せばいい」といわれ続け、初めは全く意味がわからなかったのですが、稽古しているうちに分かるようになると、そうしか言いようがないということに気づきました。

そこで大切なのは、鋳型、要するに手のポジション取りが本当に大切だということです。公のブログでは、この手のポジション取りの秘伝を具体的に示すことができないのですが、気が流れやすい位置ということで、読者の方もいろいろと試されるとよいと思います。

 

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【太極拳と合気道の共通点】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

さて、近年はユーチューブのお陰でいろいろと参考になる動画を見ることができます。
今日、太極拳の動画で、私が学んだ合気道の原理と共通する部分があったので、凄く参考になるなと思ったものがあります。

会員の皆さんが見ると、まず最初に思うのが、陽の用法を使っていると思うと思います。

陽の用法というのは、相手と戦う場合に、まず自分が動き、運動エネルギーを作ってそのエネルギーを相手に注ぎ込む動きをいいます。

相手との接点を動かさず、まず自分を加速して、それから相手に自分の作った運動エネルギーを伝えています。

このやり方だと、小さな女性でも、力の強い男性を押すことが。ですから、女性はこの動きを身に付けるとよいと思います。

この動画では、発勁とかかれています。私は中国拳法を若干やっていますが、発勁という特殊な打法は学んでいませんし、非常に高度な技術だと聞いています。
如何その動画です。

本によりますと、何やら、爆発呼吸という特殊な腹式呼吸を用いて体内の気を爆発させて、それを手や足に伝える技術ということです。

そういった特殊な技術は横においても、この動画を見るとかなり運動エネルギーを有効に利用しているのが分かります。

全て気の力というような神秘的な部分にフォーカスするのじゃなく、特別な気の力など考える前に、このように物理的な理論も武道では大切ではないかと思います。

 

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【一歩の意味】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

井口師範は、「技の稽古のとき、踏み出す一歩一歩の意味が大切」と言われました。

今回は、当会で指導しているフットワークについて話したいと思います。前々回に丹田歩行という記事をかきましたが、新しい会員の方が、当会で指導する前進するための2つある基本歩行の用途があいまいになっているので、まとめてみました。

先ず、前進するための基本の歩行としては、丹田歩行と傾斜歩行があります。

【丹田歩行】
丹田歩行は、足の力を体に伝えるため、非常に強力な力を体幹に伝えることができる歩き方です。その用途は、2つあります。
①相手を運ぶことと
②相手の動作についていくこと
です。

①は前々回のブログに詳しく書いていますので、②について述べます。相手の動作についていくというのは、合気道の合わせの一種です。このときの注意点は、手を昆虫の触角のような役割に使い、あまり伸ばしたり縮めたりせず、受け取った感覚を頼りに、相手の動作に合わせて丹田歩行を行います。その際、若干相手よりも先を動くようにすると、相手は不思議と違和感を感ず、気が付くと崩されている状態になります。

【傾斜歩行】
合気道では、他の武道のように飛んだり跳ねたりして移動はしません。

傾斜歩行といって、体軸を傾けることで、上半身が倒れるのを利用して前に前進します。

このとき、自然に倒れるのを待っていると、隙ができるので、足裏を傾斜することで、体軸の傾きを加速してコントロールします。

この歩行方法は、相手との距離を詰めるときに行うものです。ですから、相手を押したり、投げたりするときよりも、入り身一足で瞬間に相手の中に入るときに使用します。

前進の仕方についても、ただ一歩でるだけでも、その用途に応じた出方ができないと、技としてなりたたないので注意が必要です。以上、各技でその一歩一歩がどういう意図なのかを理解して技を磨いて行く必要があります。

 

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【恐ろしい訪問者】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

今日は神戸の方で合気道を指導しているという方が一般稽古に参加されました。題名に書いた通り恐ろしい訪問者でした。

何が恐ろしいかというと、あまり説明をしなくても、私がやって見せるとすぐに吸収してしまうのです。

例えば、当会の秘伝のパンチですが、陽の当て身の第一式という技術があります。

まず、ボクシング経験者ということで説明もせずに砂袋を殴ってもらいましたが、その時は「手首がやられそうになる」と言われていました。

私が、陽の当て身を実際に打ってみせると、それを見た彼は何と簡単に再現してしまいました。

パンチで40キロの砂袋を弾き飛ばすというのは、初めてやって、今までできた人がいません。

また気の出るポジションということで、その位置を一度教えると、全ての技でその位置が決まり、手を捕まれると、もう石像につかまれたようになる状況でした。

何をかけようがポジションを決めるということを自然とやってのけるので本当に驚きました。

合気道の技には返し技というのがありますが、彼の場合、自然と返し技になるという状況です。

例えば、二教のかえし技というのがあります。ポジションを極め、力を相手に返すという技術ですが、彼はその説明もしなくても見事に二教の返し技をかけてくる始末です。

彼に二教の返し技は知っているのかと聞くのを忘れましたが、多分無意識でやっている様子。

「一を聞いて十をさとる」ということを地で行く人がいるというの合気道で見たのは今回が初めてで本当におどろきました。

師匠は、演武会で演舞するのも嫌ったぐらい秘伝をひた隠しにしておられました。でも、こういう人を見るとようやく納得ができた気がします。

井口師範は「秘伝は人に見せるな」とよく言われました。本の今まで私は見ただけでは誰も判断できないだろうと高をくくっていましたが、世の中には、恐ろしい人もいるものだと思いました。

でも、最近自分の鍛錬を怠けていたので、とてもいい刺激になりました。天が私にもっと励めと示してくださったと感じ、この人にお土産で、秘伝を少し教えさせていただきました。

一般的な合気会の技術ではないので、参考になればよいかなと思います。

 

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