「当会の技術について」カテゴリーアーカイブ

【合気道の身体とは!?】

皆さん! こんにちは!
お元気ですか? 僕は相変わらずめちゃくちゃ元気です!

よく、「合気道をすれば誰でも力を使わずに相手を制することができる」ということをいわれます。ところが、筋肉たくましい男性に本気で腕などつかまれると、合気道の技の無力さに衝撃を受けると思います。要するに誰でもというのは無理があるということです。

といっても合気道の技自体がだめかというと、そうではありません。腕力にたよらない合気道を実現するには条件が必要です。その条件とは「合気道の身体」をさします。

合気道の身体ができると、自分よりも腕力の上回る相手につかまれても、大丈夫です。実をいうと合気道の身体以外に、腕力の上回る相手に対する別系統の秘伝も存在しますが、基本的には合気道の身体を作る必要があります。

そして合気道の身体ができているかどうかを調べる方法もあります。それは体の転換という方法です。合気会系の合気道をしている人には馴染みがあると思いますが、知らない人のために、ちょっと説明します。

右半身で構えたところから説明します。体の転換とは、相手が左手で自分の右手を取らえたとき、相手の左手の外側に回り込むことで相手を誘導する稽古のことです。以下の写真が合気道開祖が行っているところです。

これで、相手がしっかりと逆らってもスムーズに誘導できれば、合気道の身体ができているということになります。

では、合気道の身体を作るのはどれぐらいかかるのかというと、実は合気道の身体の作り方を知っている人が誘導すれば、すぐにできます。

ではどうしてそういうことができるかというと、「身体の構造上、こうすれば体が強くなるポイント」を知っているからです。

合気道の身体というのは、単に「身体構造上、こういうときこうすれば一番強くなるという骨の位置を取れる」身体を言います。ですから、身体を徹底的に鍛え込んだ特別なスポーツ選手のような強靭な身体ということではありません。

ただ、その身体は、「感覚的に、このポイントにすると気が流れる」と感じる身体です。それを目指して合気道は稽古をしないといけません。そうすれば、誰でも、腕力の上回る相手に逆らえるようになります。

気なんてわからないという人もいると思います。でも大丈夫です。現実に気というものがあろうがなかろうが、飽くまでも気が流れるかどうかではなく、気が流れると感じる身体というかポイントです。それが分かるのが合気道の身体です。

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【合気道の正しい姿勢3】姿勢矯正法ができない理由

皆さん! こんにちは!
お元気ですか? 僕は相変わらずめちゃくちゃ元気です!

さて、昨日ご紹介した姿勢矯正法をやってみた人がいるかもしれませんね。でも、全く上手く行かなかった人がかなりいると思います。今回からは、矯正法で上手く行かない人の問題点を述べていきたいと思います。

先ずは、腰から上に感覚が上がらなかった人に関してです。この場合は、あまり日ごろ運動しない座り仕事をする人に多く見られます。かなりの時間座って仕事をしているため、腸腰筋群(大腰筋、腸骨筋、小腰筋など)が縮んでいるのが原因です。実は僕の若いころの不調の原因もこの筋肉の縮まりにも原因があったと思います。

特に、床に足を投げ出してあおむけに寝たときに、腰に違和感を感じ、長時間あおむけで寝るのはつらいと感じる人は間違いなく大腰筋が縮んでいます。酷い場合、足をまっすぐしていると腰が辛く、膝を曲げて寝ないとあおむけに寝れない人もいるのではないでしょうか?

大腰筋は下図のように、背骨と大腿骨を結んでいる筋肉です。

大腰筋は、股関節の屈曲に使う筋肉で、図のように足を上げる場合に用いられます。図からもわかるように椅子に座っている仕事をしている人は常に屈曲状態、要するにこの大腰筋を縮めて座っていますので、筋肉が縮んだ状態で固まっている人が多いです。

特に女性の場合、姿勢をよくしようとして、腰を前に入れて反らせている人がかなり多いため、腰を反らせるためにさらに大腰筋を縮めてしまっています。その結果、腰痛や肩こりに悩まされる人も多いようです。

また、ビール腹の男性の場合も大腰筋が縮んでいる可能性があります。お腹に重い脂肪があるため、重力でお腹が前に引っ張られ、その結果、大腰筋が立っていても縮んでいる恐れがあります。

この様に大腰筋が固まっている人の場合、背骨をコントロールしようとしても、この筋肉が背骨を引っ張って、背骨を動かせてくれません。そこでこの筋肉のストレッチをする必要がありますが、固まってしまっている人の場合、固まったコリをほぐしてやらないと効果的にストレッチができません。

先ずは大腰筋の運動をしてやる必要があります。大腰筋の運動にはレッグレイズと言ってあおむけに寝て、伸ばした足を上に挙げ降ろしする運動があげられますが、日ごろ運動していない人は腰を痛める恐れがあります。

そこで、まずは、筋肉に動くことを教えてやるため、立ったまま膝を挙げる運動から始めるといいでしょう。やり方は図の①のように膝の上げ下げです。この際の注意点としては、足を降ろすとき床に付けないことです。運動①を左右20回ぐらいやったら、図の②のようにして、前腰部をストレッチします。

今回はこれまで。合気道の身体作りができると、自分よりも筋力のある人に思い切り手を捕まれても、簡単に相手の力に逆らうようなことができるようになります。是非、合気道の身体を手に入れてください。

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【合気道の姿勢について2】身体を強くする矯正術

皆さん!
今日は!
お元気ですか? 僕はメチャ元気です。

では、今日は僕の病弱な体が画期的に変化した姿勢の矯正法をご紹介しましょう。この方法は一見すると気功法の小周天と呼ばれるやり方によく似ていますが、小周天とは別物です。

ちなみに小周天というのは、気功法の瞑想法の一つで、武息とよばれる強い丹田呼吸法をすることによって、臍の下にある丹田(下丹田)に強い気のエネルギーを起こし、気のエネルギーをさらに凝縮します。その凝縮したエネルギーを奇経八脈と呼ばれる八つの気が流れる道の内の任脈と督脈に流すことを言います。

任脈は人間の身体の前面の表面近くの正中線上にあり、督脈は背中側の表面近く正中線上にあります。その任脈と督脈に気のエネルギーを通すのが小周天です。

具体的には、丹田から任脈を下ろして、尾てい骨から督脈を上に頭まであげ、更に任脈に沿って丹田に戻すのが小周天です。

小周天をすると、超能力が目覚めたり、様々な病気が治ったり、若返ったりすると言われています。ただし小周天はかなり難度が高く、人によっては一生かかる人もいるし、一時間程度でできる人もいるということです。

しかし、小周天は、指導者の元で行わないと、偏差といって、精神異常になったりする恐れもあるということです。

なお、私も実は健康法として、本を買って小周天に挑戦しましたが、精神的にかなり不安定になり、やはり偏差が起こり、失敗しています。

ところが、私が指導いただいたものは姿勢の矯正法で、瞑想法じゃなく、背骨を整えるのが基本ですので、偏差や禅病といわれるような精神疾患に陥ることはありません。

そのやり方を説明します。

  1. 先ず、図のようにちょっと広めに立ちます。そして足をピンと張って踏ん張り、踏ん張った力をお尻の筋肉の上部に集まるように意識します。すると意識した部分に何か圧力のような感触を感じます。
  2. 圧力を感じたなら、体を微妙に前後にゆするように背骨を動かし、背骨を整えるようにイメージします。イメージは「背骨を積み木に例えて、積み木を順に上に何段にも積んでいくつもりで、丁寧に整えながらまっすぐ積んでいく」というような感じです。
  3. そうすると、背骨が整うと圧力感が上に移動するのでどんどんと上に移動させていきます。
  4. ところが、大概の人は肩甲骨の下あたりで、上手く上に移動しないと思います。すると肩甲骨を背中に集めるように少し(イメージとして左右の肩甲骨を1センチぐらい)寄せるようにすると、圧力感が余計意識できます。意識できたら、肩甲骨を上に引き上げるように少しだけ動かしながら、背骨を整えるとその感覚が上に上がり、首の根本(第7頸椎当たり)まで登ってきます。
  5. さらに頸椎(首の骨)をまっすぐ整えるように、積み木を積み上げる如く立てていくと感覚が頭の天辺まで登ります。イメージは頭の天辺を天に突きさすように動かします。

以上が師匠から教わった背骨の矯正方法です。

ところが、これをやっていると、頭の天辺に圧力感が出てきて気になる人がいるかもしれません。僕の場合もそうでしたので、小周天を参考に、その感覚を下におろすようにしました。するとその感覚がなくなりましたので、以下にそれを説明しておきます。

  1. 頭の天辺に妙な圧力感を感じたなら、眉間を意識します。そうすると、蟻が這うような感覚で頭の皮がもぞもぞとしながら眉間までその圧力が移動し始めます。
  2. 圧力感が眉間まで来ると、鼻の奥の方を意識します。するとその圧力感は鼻の奥に導かれて下りてきます。そして上あごの葉の付け根当たりにおりてきます。
  3. そうすると舌先を上あごに付けると、下に圧力感か、ビリビリ感が起こり、つばが湧いてくるので、つばを飲み込みますと、つばが食道を通るのと同時に圧力感も下におり、胃当たりで止まります。
  4. また背骨を前後に数ミリほどゆすって、胃と丹田がまっすぐになる位置を探りますと、圧力感は丹田まで落ちます。

以上の動作を続けていると、背中の力が抜け、体が軽くなります。僕はこのやり方を1年ぐらいつづけたら、今までどんな健康法をやってもダメだった体が、みるみる健康になりました。

人によっては効果があるかどうかは分かりませんが、健康になった原因はこれ以外に見当たりません。

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【合気道の姿勢について】

皆さんこんにちは!
お元気ですか? 僕は相変わらず元気です。

以前の話ですが、会社の女の子が誰かに「猫背を治したい!」って言っていたので、「俺も!」っていったら、そこに3人いたのですが、3人がハモって「どこがや!」っと突っ込まれました。僕は周りから見るとかなり姿勢が良く見えるようです。

でも、僕の姿勢は、正直にいうと西洋医学的にみるといい姿勢ではありません。西洋医学では骨盤が前傾し、尻が持ち上がっていて、胸が張っていて、首が弧を描いているのが理想的な姿勢ですが、その真逆をやっています。

というのは、僕の姿勢は、骨盤が後傾し、背骨のS字はあまりなく、肩が内に若干巻き込んでいます。首には殆ど弧を描かずまっすぐに天に首が伸びています。首について言えば、天に向かったストレートネックという非常に特殊な形になっています。さらに腹式呼吸をすると下っ腹が異様に飛び出します。これは、当会でいうところの「骨の技術」を追求した結果の姿勢です。

実は、合気道では身体を物理的に強い骨格の状態を作ります。この状態にすると、身体に「気が通る」という感覚が出ます。気が通った身体というわけです。

これは合気道独自のものかというとそうではありません。中国拳法では、当たり前の姿勢です。例えば、太極拳では、含胸抜背、虚領頂勁、収臀堤肛、尾閭中正という厳しい注意事項があります。

私の体でいうと、肩が内に巻き込んでいるのが含胸抜背、首が天にまっすぐ伸びているのが虚領頂勁、背骨のS字が無いのが収臀堤肛、骨盤が骨盤が後傾しているのが尾閭中正に当たります。

そして、よく姿勢がきれいだと言われるのは、僕の首のラインに原因があると思います。天に向かっているストレートネックは、頭が天に伸びるよう、まるで頭の天辺に見えない糸が付いているようなラインをとり、肩を前に巻き込んでいるためかなりのなで肩になっているため、首が非常に長く見えるのです。

このお陰で、僕の実年齢は10歳から場合によったら20歳若く見られます。また、この姿勢のお陰でかなり健康でいられるのだと思います。

というのは、僕が合気道を本格的に修業する前の10代、20代のころはとても体が悪く、ちょっと立っているだけで貧血を起こしました。ただ、支えもなく立つのでしたら最大30分ぐらいが限界で、15分で目の前が、だんだんと白くなってくるような状態でした。

当然スポーツもできず、病院やら漢方やらヨガをはじめとするいろいろな健康法やら試しましたがどれもダメでした。ところが、合気道の師匠から教わったこの方法をすることで、身体がみるみるかわり、僕のその苦しみが解消したのじゃなかと思っています。

今では、とても元気になり、今57歳ですが、若いときと比べると、5倍は元気だと断言できます。健康になったとき「ああ、普通の人の体ってこんなに軽かったんだ! 僕は根性がなかったんじゃない」って思ったぐらい体が弱かったのです。

そこで、皆さんに、この身体を作る秘伝技法を紹介したいと思っています。次回、その具体的な身体改造法を述べますので楽しみにしておいてください。

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横面打ちで狙う部位

みなさん!
こんにちは! お元気ですか?  今日も僕はメチャメチャ元気です!

さて、今回は、護身術に使えるよう横面打ちで狙う部位について述べたいと思います。
今回ご紹介する部位は急所と呼ばれる場所なので、当て身を稽古した男性の修行者が本気で打ち込むと、相手の生命を脅かす危険性があるので注意してください。
というのは、男性の場合、女性に比べ体重があるので、衝撃がかなり大きくなるためです。

どちらにしても、男性がケンカなどに使うと非常に危険なので、正当防衛のつもりでも、くれぐれも過剰防衛にならないように注意が必要です。

合気道では、横面打ちのやり方も教えてくれない道場が多いです。しかも打つ場所を教えてもらえないから、道場見学に行くと、ただ手を横に振るという女性もかなりいるように見受けられます。

これでは相手の攻撃を受ける稽古にはなりません。合気道は相手の気に合わすことで成り立ちますから、ちゃんと「気」を入れて打ってもらわないといけないのです。そのためには攻撃個所を明確にして、その一点を狙うように打ち込む必要があります。

以前SNSでそういう話をすると、「もし相手が受けきれなくて怪我したらどう責任を取るのか?」と指摘されたことがありますが、何も相手を打つのにそこまで本気で打つわけがありません。合気道の稽古で当て身を入れると言えば、当然、寸止めといって当たる手前で止めるのが普通です。

それはともかく、狙う箇所は、通常は頸動脈のある松風という急所を狙いますが、それ以外にも頭部も狙いますので、それぞれの急所を図に示すと次のようになります。

図だけではわからないでしょうから、少し説明を加えておきますね。

太陽(たいよう)は、いわゆるコメカミです。衝撃を受けると平衡感覚が麻痺してしまう急所でもあります。強打されると平衡感覚が失われ、意識不明になります。

頬車(きょうしゃ)は「頬」は顔面部両側の下歯床骨のことを指し、昔の人はこれを頬車骨といっていた。この骨は諸歯を満載し、食物を咀嚼することができる。この場合にあるので、頬車と名づけられています。非常に強力な打撃を受けると、上顎骨と頬骨をつなぐ平面関節がはずれたり、顎骨の関節も外れるたりすることによって、周りの血管や神経組織が合わせて破壊され、嗅覚、視覚、聴覚、味覚などの機能が破壊され、その結果死に至らしめてしまう恐れもあります。

三日月(みかづき)は下顎角の部分であって、ここには咬筋の付着部です。下顎のやや後で外顎脈動脈が外顎角から下顎下縁に沿って走っています。また顔面神経の頸分枝と下顎縁枝が走っており、深部では舌下神経がこの部を走っています。ボクシングでは最もよく狙われるところでです。また、この部位を擦るような衝撃を与えると頭部が非常に速く揺れ、脳に衝撃を与え、脳震とうを起こします。

松風(まつかぜ)は頸部外側で胸鎖乳突筋の中央部後縁にある急所です。深部には頸動脈と迷走神経が走っているので強い打撃を加わると影響が出、気を失います。この場所はもっとも狙いやすいところにあり、頭部のように固い骨に覆われていないので、打撃をしたとき掌が骨折するおそれもありません。師匠からは合気道の稽古ではここを狙って稽古すると聞いています。

以上、どれも相手の生命の危険を脅かす恐れのある部位ですので、護身など本当に必要に迫られたとき以外は、強打することのないようにお願いします。

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【横面打ちと気の関係】2-気の変化

みなさん!
こんにちは! お元気ですか?  今日も僕はメチャメチャ元気です!

さて、今回は前回の続き横面打ちでの気の問題について話したいと思います。

前回は、人を覆っている気、最外殻の気が人の行動とどうかかわるかをお話ししました。最外殻の気はレーダーの役目を果たしていると述べました。最外殻の気というのはまさしく、戦闘機のレーダーと呼べると思います。

というのは、自分を目標に対してロックオンして攻撃動作がおこります。まず、攻撃目標が決まると、そこに印をつけ、そこに向かって攻撃を発射します。そして目標に攻撃が到達して初めてロックオンが解除されます。

これを具体的に横面打ちでどうなるかを述べていきたいと思います。このときの気の様子を図を交えながら説明していきましょう。

まずは相手とただ向かい合っている状態です。①のように最外殻の気は自分を覆っているだけにすぎません。いざ攻撃をしようと、相手の攻撃個所に目的を定めたときに、②のように最外殻の気は目標部分まで伸び、その分だけ最外殻の気が薄くなります。

そこに攻撃しようと意図がはたらくと、攻撃を加えようとする手刀に③のように気が集まり始めます。その際、手刀に集まった分、気がさらに薄くなります。また、目標部分に気は印のように残ります。この残った気を「印の気」と呼んでいます。そして、攻撃の気と印の気がつながった状態になります。

すると④のように手刀が自動的に発射されターゲットに向かむ動作が起こり、手刀が印の気を通過した時点で動作が完了します。

この印の気と攻撃の気が結びつく状態を、「攻撃の三角」と呼んでいます。これができると、攻撃者は、攻撃を完了するまで体はロックされ、その攻撃動作を続けてしまいます。言い方を変えるとその行動以外できなくなるということです。

この攻撃の三角ができるのは、目標が一点に絞られた瞬間です。相手に近づくために行動を起こした時点では、まだ目標が相手全体と広いので、この時動くと相手の体に巡らせた最外殻の気が反応します。その結果、こちらが避けようとする動作にも追従してくるので、この時点で行動を起こすのは危険です。

攻撃の三角が形成されたこの間、別の行動ができないということは隙にもなるわけですから、この時期を利用すれば相手をコントロールすることが可能になります。合気道ではこの時期を利用するわけです。合気道関連の本で「相手に合わせる」とか「相手を導く」とか書いているのがそれです。

これは単なる攻撃だけでなく、一般的な行動にもあてはまります。目標に上手く印をつけて、行動を起こすと人は行動を起こさざるをえなくなるということです。

そのためには、目標を明確にして細かくわかりやすくイメージがきっちりできる必要があります。そうすると、人はただひたすらそこに到達するようになります。このような単純な動作で人間の本来の行動原理で理解できるのが合気道のすばらしさです。

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【横面打ちと気の関係】1-人体の気の構造

みなさん!
こんにちは! お元気ですか?  今日も僕はメチャメチャ元気です!

さて、今回はまたまたあまり一般の合気道の稽古では明かされない、横面打ちでの気の問題について話したいと思います。
ただ、かなり説明を要しますので今回は気の構造についてのみ話します。

その前に、当会で分類している気の種類について話しておきますね。このブログを読んでいる人はもう馴染みのあれです。

僕自身が師匠から教わったのは、全て気として教わりました。当会で勝手に名前を付けたものですのでご了承ください。

横面打ちなど、攻撃技を想定する場合、相手の心理に関係の深い最外殻の気の変化の様子を知っておくと技を掛ける際に非常に都合がいい。また最外殻の気は「行動の気」とも言えるもので、人間が行動を始めるときに必ず出るものです。

ですから、「俺には気は見えないからこんなこと学んでも意味がない!」なんて言わず、知識として覚えておくといいですね。
では、少し説明しておきますと、人体の気は、基本的には皮膚より内と外の空間の2か所に分布しています。そして、大気にも上空と地表では空気の流れも圧も違うのと同じで、気も場所によって性質が違ったものになります。

そこで、それぞれの性質から気を分類すると、人体内にある内の気では、表面に流れる気と内部に存在する気、それぞれを内殻の気、核(中核)の気と名前をつけています。また、空間に分布する気は、外の気として、体表にある気を外殻の気、一番外側の気を最外殻の気です。

そして、今回横面打ちで解説するのは外殻の気の変化です。外殻の気というのは戦闘機などに搭載している相手を感知するレーダと同じ働きがあります。ただし、このレーダーはかなり心理状態の影響を受け、常に指向性が変化します。

横面打ちを防御することを考えたとき、相手の心理状態を知る必要があります。相手の心理状態により動く気が最外殻の気なのです。次回は横面打ちにおけるその変化を説明しましょう。

今回、文章がかなり長くなりましたので、ここまでとします。

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【横面打ちの打ち方2】

みなさん!
こんにちは! お元気ですか?
今日も僕はメチャ元気です!

さて、前回は合気道における横面打ちのやり方を説明しましたが、実際に一部の会員の横面打ちを見ていますと、思っていた以上に誤解されている点があることに気づきました。
特に、合気道経験を持つ人に問題があるように感じます。

そこで、「マジで痛い!」で済まないぐらいの強烈な横面打ちの打ち方を今日は伝授したいと思います。まず、横面打ちという言い方から、どうも皆さん振りかぶって、横からブーンと振り回すようなイメージの方が多いようですが、実は手刀(てがたな)は、かなり直線に出ます。

そこで、手刀を打ち出す瞬間の手刀の軌道を図で描いて見ましたので、下図を参考に見ていただきたいと思います。ご覧の通り、この図では右手で横面打ちをする瞬間を示しています。

手順は次の通りです。

  1. 横面打ちを打つ人は、まずはターゲットに向けて手刀を横にして左斜め方向に真っすぐに打ち出します。
  2. ターゲットに当たった瞬間、前方方向加速された体を、そのまま右足を軸に半時計まわりに回転させます。

以上が、横面打ちで最大限に力が乗る打ち出し方です。この打ち出し方を覚えるとかなり打撃力が上がりますので、手刀の正しい作り方を知っていないと、実際にものを叩いたときに痛める恐れがありますので、正しい手刀の作り方を説明します。

合気道の場合、手刀と書いてテガタナと読みます。ですから、空手のいわゆる手刀(しゅとう)とは手の形が違います。図のように、指一本一本に力がこもりるように指を開きます。掌がピーンと張る感覚があるとよいでしょう。当てる箇所は基本的には①か②で、①は面で、②ピンポイントで急所などを狙う場合です。また、場合により③を使うこともあります。

これでかなりの威力が発揮できます。ただし、人に使うときはやむを得ない場合を除いては、パンチングミットなどに行ってください。暴力などで使うと、攻撃を出す人が男性の場合だと、最悪相手を死に至らしめる可能性があります。

顔面には、非常に多くの危険な急所があつまっています。例えば頬車(きょうしゃ)という急所を打ったなら、上顎骨と頬骨をつなぐ平面関節がはずれ、さらに顎骨の関節も外れることによって、周りの血管や神経組織が合わせて破壊され、嗅覚、視覚、聴覚、味覚などの機能が破壊され、その結果死に至らしめてしまう恐れもあります。

又、太陽(たいよう)という急所はコメカミとして知られていますが、ボクシングでもテンプルといって脳にダメージを与えることで有名です。

ですから、横面打ちという当て身は非常に危険ですので、危険性を十分理解しておく必要があります。

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【横面打ちの打ち方】 

みなさん!
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さて、今回は一般の合気道の稽古では横面打ちの仕方をあまり具体的に教えないと思います。そこで、横面打ちのやり方について少し説明したいと思います。

今回は間合いです。間合いというのは、戦闘開始時の相手との距離のことです。ルールの定められた試合などよりも、合気道の相手との距離は長く、畳縦方向一枚分です。1.8メートル、およそ2メートルになります。

 

ちなみに、少し話はそれますが、護身の知識として覚えておくといいと思うので、間合いについてもう少しお話ししたいと思います。合気道では一間、三間、六間の3種類の間合いを考えます。

一番近い距離で約2メートル。この距離は少し遠いように感じるかもしれませんが、相手がもしかすると短刀などの武器を持っているかもしれません。そんな場合、とっさに対処できるのはこの距離以上です。護身を考えたときも、この距離より小さくなると非常に危ないと覚えておいてください。

他の武道や格闘技の試合での始まる距離はもっと近いかもしれませんが、これより狭くなると、武器の所持の有無や、体格・反射神経・腕力など優れたものが有利になります。ですから、不用意に近づくのは危険です。

三間の距離は暴漢が近づいていると判断できれば十分に対処できる距離されています。ですから、相手が無差別通り魔であった場合、十分に逃げられる距離です。この距離は、相手が初めからターゲットに一人選んでいる上、犯罪者がよほど足に自信があるアスリートでない限り追いかけては来れない距離です。

また、六間(約12メートル)なら、例えば殺し屋があなたを狙って刃物で襲おうとしていても、十分に逃げられる距離であり安全圏がこれ以上だということを覚えておいてください。

話はそれましたが、一間離れた位置が、最低限の間合いです。ですから、横面打ちもこの距離からスタートするということを考えないといけません。そこから出発することを考えた横面打ちの打つ手順を示します。構えは右構え(右足が前)から、左手で手刀(てがたな)を打ち込むことを想定します。

  1. 相手に対して2メートルの距離で右構えで立ちます
  2. 右足を更に進ませて、手刀が相手の頭部に当たるよう距離を詰めます。
  3. 足が着地したら、すぐさま当てる体制を作ります
  4. 相手に向けて手刀を出します
  5. 直線運動で起こった運動エネルギーを回転の力に変え、相手に伝えます

横面打ちの打撃のポイントは、前進運動を如何に回転運動に変えるかという点にあります。また、横面打ちに対して、実は色々なノウハウがあるのですが、どうしても実際にお会いして直接説明する必要があるので、樹木などを相手に稽古していただくといいと思います。

鍛えれば、かなりの衝撃が得られますから、良く稽古してください。二メートルの間合いを一瞬で詰め相手に横面打ちを入れられるようになれるまで頑張って稽古してください。

もし女性が護身術として合気道をしたいというなら、徹底的に当て身の稽古をしておくことをお勧めします。僕の知っている中で、「私は暴力は嫌いだから、簡単に相手を制することができる合気道を選びました」という女性が割といることに驚きます。

合気道を3,4年ぐらいで達人以上の技術が身につくと思っているようです。しかし、実際、暴力を振るうときの男の力はかなりのもので、合気道を少しかじったぐらいで対処できるものではありません。やはり、正しい当て身の技術を身に付け、衝撃を与えたら一目散に逃げるぐらいの気持ちが必要ですね。

 

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【本当の横面打ちはマジ半端ない!】

みなさん!
こんにちは! お元気ですか?  今日も僕はメチャメチャ元気です!

さて、今回は一般の合気道の稽古ではあまり具体的に教えない横面打ちのやり方について説明したいと思います。

一見、合気道の横面打ちって大したことがなさそうで、ショボク思われがちですが、きっちりと稽古した人の、体重の乗った横面打ちは軽く受けたぐらいでは、吹っ飛ばされるぐらいの威力を持ちます。

あるボクシング経験者は、「カウンター狙いのパンチは、左の構えから右フックを打つが、アグレッシブなフックをする人は、横面打ちと同じように、前に出た足と同じ側の手でフックをする。これが恐ろしく威力がある!」と言っていました。

ボクシングも合気道も体の使い方に共通する点があるんだなぁと感心しました。それはともかくとして、ボクシング用パンチングミットで、正しく体重ののった横面打ちを受けたらかなり大きな衝撃があります。『これをまともに頭に受けたら、首がやられてしまうのではないか?」と思えるぐらいです。

ですから、合気道をしている人だけでなく、護身を考える人は、この体重の乗る横面打ちを是非マスターしてほしいと思います。

まずは、構えの問題から出発したいと思います。

【構えの問題】
一般で行われている横面打ちの問題点を先に言っておきます。構えですが、通常の合気道の稽古では、相手に分かりやすいように、ボクシングのテレホンパンチといわれるような形で、相手に対して「今から、横面打ちをいきますよ! 用意はいいですか?」的に下の図のように構えて行います。

これは、形稽古をする際は、技の掛け手は非常に分かりやすいので、慣れていない人が形をつくるには非常に都合がいいと思います。しかし、護身で用いる場合は、相手に悟られると簡単によけられてしまいますから、これでは役に立ちません。

護身性を特に追求するなら、必要なときに最小限の必要な動作を行わないといけません。

また、「これから行きますよ。いいですか?」ポーズをとれば、誰でも簡単に避けることができるからです。暴漢にそのような攻撃は、無意味でどころか、相手を刺激して怒りを招くことになる危険性すら含んでいますから、絶対にやってはいけません。

実際の場面を想定した場合、横面打ちは次の図のように、相手に打ち込む瞬間に手が上がる方が動きが小さい分読まれにくいので都合とてもよいわけです。。

次回は、もう少し具体的に横面打ちの相手との距離と距離の詰め方と気の関係など説明します。

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