「気とは?!」その16 武道での「気」

皆さん、こんにちは!
元気ですか? 私はすこぶる元気です!

さて、今回はズバリ“武道での「気」”として「気」の扱う注意点”についてのお話しします。

「気」というと、私たち武道家だけでなく、霊能者、気功家、ヒーラーと言われる人たちも扱っていますね。

では、武道で扱う「気」と病気などを治すヒーリングで扱う「気」とは同じものなのでしょうか?

少しそれについて考えてみましょう!

ここで、飽くまでも極論で、道の考えとしては間違いなのですが、分かりやすく話するため、極論を述べます。

極論では、「気」の扱い方では、武術は相手を壊す方に「気」を使い、気功家・ヒーラーは人を治す方に「気」を使うと言えます。

このように極論でいうと、武術とヒーリングでは「気」の扱い方は、まるで磁石のSNと同じように、全く正反対で対局に位置します。

ところで、皆さんは、この両極にある「気」の扱いをひとくくりに述べるにはかなり無理があるのではないかと思われませんか?

要するに私が言いたいことは「気」は用途によってかなり異なる性質というか様相をもつということです。分かりやすく言えば「気」の現れ方が違うということですから、一概に「気」の力と言ってしまうのはかなり誤解を生じるのではないかということです。

だから、この「気」の現れ方に応じて、それを扱う人が個々に対応する必要があるのではないかと私は考えています。

そうすれば、それぞれの分野において「気」の性質というのがよりはっきりしてくるのではないでしょうか?

例えば、ヒーリングにより病気を治す「気」というのがあります。気功で人を治す場合、相手がその「気」を受け入れる必要があり、特に相手が完全に拒否した場合は多分病気を治すのは不可能という気功家もいます。

一方、私たち武道家は、相手が「気」を全く受け入れなくても、相手を「気」で制する必要があります。何故なら、「気」だけが唯一、年齢、性別、運動能力、体格、筋力などを超えられるからです。

時々、武道経験のない気功家の方が、私たちの武道に関わってくることがありますが、暗示にかかりやすい人を除いては、武道の素人の気功家が武道経験者とスパーリングをして勝てるほど甘くはないというのが現実じゃないでしょうか?

この点をお話しすると、ヒーラーさんの中には異議を唱える方もいるかもわかりませんが、「気」のバリアを張って敵を制することができるといわれているヒーラーさんにお会いしたことはありますが、現実にバリアが張れる方と私はまだお会いしたことがありません。

可能性としてはそういう方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には「気」でヒーリングができることすなわち武道として使えるということではないということです。

もしバリアを張って護身に使えるというヒーラーさんがいらっしゃったら、その人が特殊だ思います。

武道では、武道として「気」を扱う稽古が必要です。

当会では、「気」を扱うのに、「気」には様相で違いがあり、それに応じた方法で稽古を行う必要があると考え、それに応じた技術を最も近い科学的見地(物理学、生理学、心理学など)に立って説明しています。

ですから、「気」を信じようが信じまいが、また、気功の素質があろうがなかろうが、そんなことに関係なく当会では誰でも武道での「気」を使うことができるようなるのです。