皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
先日は合気道では、自分の中心軸を意識することが非常に大切と述べましたが、あまりにも軸を意識しすぎると技が上手く行きません。
今日はそのヒントを書いていきたいと思います。
意識は独楽のように!
自分軸で、大切なのは、軸が鉛直であることを意識しておく必要があるということです。気の研究会の故・藤平光一師範は、丹田(下丹田)をかなり意識するように指導されえたと聞いています。
しかも、藤平師範のご指導される丹田は、漢方医学や中国拳法で示す丹田よりずっと下の方を丹田として指導されていました。
丹田というのは、元々は、漢方医学や気功などの基になった古来中国の思想から来たもので、不老不死の妙薬である金丹を作る田という意味ですので、藤平師範がご指導された丹田というのは、本来の意味からすると場所が間違っているということになります。
ところが、藤平師範は合気道界きっての達人の一人です。その達人が常にその部分を意識して、無敵だったのは、人体の正中線の下部を意識すると体が非常に安定するということの証でもあります。
余談ですが、体の安定感だけでなく、僕の師匠である井口師範に教わった如意棒の秘伝というものがあり、当会では正確な位置を意識する必要があります。
それと、二代目・吉祥丸道主がおっしゃっておられた、やはり独楽(こま)の意識を持っておくことも非常に大切です。
独楽は、常に軸を保ちながらも、他の独楽と衝突したりもしますが、それでも軸を保っています。
どう円を描くか?
合気道では、円転の理といって、動きを円のように行う必要があります。
当然、それには円の中心があり、実はその円の中心をどこに置くかということが非常に大切です。
円の中心の置き方によって、技が上手くいったり、行かなかったりするからです。
理想的な円の中心は、相手からすると、体が吸い込まれていくような感覚が生じる位置となります。
この状況を作るには次の条件が必要です。
気持ちが前に出ている
相手と当たらない
綺麗に円を描ける
そういった位置に円の中心を取ると相手は勝手についてくるようになります。
なお、相手を動かそうとしないという意識が円転の理を実行するときには必要です。
といっても、実は円の中心は相手との接点にあるとは限らないので、修行者はその中心がどこにあるかを常に研究することが大切です。
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