手首取りの技の意義について17

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!
さて、手首取りの技の意義について今回で17回目となりました。前回は片手取り小手返し投げを説明しましたが、力が抜けた一部の人は上手く出来た人がいるかもしれませんね。

今回は、説明がかなり難しいのでやめようと思ったのですが、片手取り一教について、「外殻の気」をどう使うかという点を述べてみたいと思います。これは、回転投げでもつかえるのですが、言葉上での説明では非常に分かりにくいのではないかとは思いますので、その辺りはご了承ねがいます。分からなくても当たり前ですので、一応参考までということで……。

では、今回は、自分の左手を相手の右手で捕まれた場合の逆半身での説明をしていきます。相手の取っている右手に、取られている左手で「外殻の気」を取ります。その際は、軽く手首を反らせます。注意事項としては、相手が握っているところに当たるようなことはしないで飽くまでも軽く相手に触れるようにします。

さらに触れた部分から、植物の茎が突然ニョキニョキと伸びるようにイメージして、持たれた手首を意識せず上を意識して、手を挙げます。すると不思議なことに相手の右手が上に上がります。その後、一教をかければ一教、回転投げをかければ回転投げになります。

話にするとこれだけなのですが、これには注意点があります。手を挙げるとき三角筋という肩の筋肉に力が入らないことなのです。実はこの三角筋というのが非常に曲者で、合気道の動作で失敗する殆どの問題が三角筋の緊張なのです。


(wikipediaより)

というのは、三角筋という筋肉は、非常に敏感なのです。ですから肩に力が入ったと感じている人は確実に三角筋が緊張しています。逆に、緊張するとこの三角筋が反応して、さらに僧帽筋など肩関連の筋肉が緊張し肩が上がったりしますが、三角筋は特に感情に敏感です。

敏感ということは、すなわち「最外殻の気」が集まりやすいといことです。「最外殻の気」が三角筋、要するに肩に集まると当然相手は反応します。

ですから、この三角筋をできるだけ緊張させない動作が必要になります。これには何も重りを持たない状態で三角筋が緊張しない動きはどうすべきかを研究していただくのがいいと思います。次回はそのヒントとなる気のラインというお話しをしたいと思います。お楽しみに!

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