手首取りの技の意義について19

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!
さて、手首取りの技の意義について今回で19回目となりました。今回は天の鳥船の行で行う魂振りの効能について述べたいと思います。突然、宗教に走るの?と思われたかしれませんね。そうではありません。飽くまでも技術の話です。

実は私は毎日天の鳥船の行を10年以上続けました。するとある時、頭の天辺から自分の体の真ん中を突き抜けて地面に向かう力のラインを感じたのです。すると、気のラインを使ったとき、相手の力がすべてそのラインを通じて逃げて行くようになりました。

私はこの不思議な感覚を宗教的なものにせず、物理学や生理学などで分析を試みました。その結果、面白いことが分かったのです。そしてその分かった結論を利用すると、私が10年以上かかったものが、何と最短5分の指導で私の上記の体験と同じように相手の力を逃がすことが実現できるということがわかりました。

以前動画で小学4年生の男の子にこのやり方を教えたところ、お母さんが体重をかけてその子どもの膝に手をやった手首を押さえたところ、簡単にお母さんを挙げてしまったので驚いたことがあります。しかし、お母さんには秘伝を教えていなかったので、小学校4年の子供に抑えられてもウンともスンとも動きませんでした。

ただし、この方法は現在は当会の秘伝ということで小学4年の子ども以外は有段者にしか教えていませんが、気のラインを有効に使う手段であるので、最短5分の方法は述べませんが、原理を述べていきたいと思います。

先ず、振り魂ですが、天の鳥船の行をやるたびに両足を肩幅より少し開いて立ち、左右の手を互いに握手するように組み(玉印という)、十言神呪(とことのかじり/あまてらすおおみかみ)などの言葉をとなえながら、体を上下に小さく振動させながら、組んだ手を振る動作で、トランス状態に導くものです。

この動作をすることで、体が地面と繋がった感触をもちましたが、運動生理学上の研究の結果、実は、私が相手の力を意識せず、意識を足の両裏に集めるて、私が相手を支えると考えると、相手に逆らうための方向性と違う方向に力が働き、結果として、相手の意外性を誘い最終的に相手は力がでなくなるというものです。

これは相手が力を入れようと押さえたとき、その一点において、しかも特定方向に最大限の力がでるように押さえます。ということは相手はこちらの予想ができず、その最大限の力がでる方向ではない方向に力がかかったとしたらどうでしょうか。相手は思うように力がでなくなるのではないでしょうか?

そういった原理で、私の神秘体験は終わりを告げる羽目になりました。特別な剛力を得たわけじゃなかったのです。ここまでつらつらと書いてきましたが、結論をいうと、「最外殻の気」の反応を起こさない方法として、地面に相手の力を逃がすということで、相手の力をただ支え、そして自分は足を意識して逃がしてやれば、自然と手が上がってくる。
そういう力の出し方もあるということです。

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