今日は! 皆さんお元気ですか? 僕はメチャ元気です。
さて、少しかなり専門的な内容がつづきすぎましたので、会員の人以外の人にとってはかなり困難な内容だったと思います。そこで、今回からは一般の人でもわかるよう合気道と護身術について少し書いていきたいと思います。
「合気道の稽古と護身の稽古」という点について述べて行きたいと思います。念のために行っておきますが、現状の合気道批判する意図ではありませんが、僕の個人的見解としては、合気道の稽古以外に、護身術の稽古が必要だと考えています。
今回は、合気道だけじゃなく、一般的に護身を考えたときも、護身術というのは「危険回避・安全確保」が目的であるということを忘れてはいけないと僕は考えます。
ところで、僕は、護身術道場を主宰していますが、ときどき外部からの要請で護身術教室を行うことがありますが、その際に質問を受けると、
①暴力は嫌いだから、相手に攻撃を加えず、武器を持っている相手を簡単に取り押さえる方法を教えてほしい。
②気を使って、相手に触れずに倒す方法を教えてほしい。
などがあります。
これは合気道護身術というのを名乗っているから、そのような質問がでるのでしょうが、マスコミなどで誇大に扱われるので、かなり合気道が誤解されて伝わっているように思います。どちらにしても僕は、即、「それは無理です。達人がすることを素人がすぐにできるわけがありません」と答えます。
確かに、相手を軽く触れて倒す技術も遠当ての術という技術も存在します。しかし、どちらも、勝速日という特別な状況下を作って行う技術ですので、知っておくとかなり有利ですが、緊急な場合はそいうった特別な状況を作り出す暇がない場合もあります。
ですから、日ごろ道場でそういう稽古をしていても、突然、暴漢が襲ってきた際に、誰でもがとっさにその技術が使えるかというとかなり難しいのが現状です。
仮にその技術が使えたとしても、一瞬相手の動きを止めるだけで、安全が保障される訳ではありませんので、確実に「危険回避・安全確保」できる心構えだけは絶対に必要です。
具体的には、護身を考えた場合、次の手を準備しておく必要があります。準備というか知識の引き出しとして、色々な対処方法を知っておく必要があります。当然、それは相手への急所攻撃も含んでおかないといけませんし、自分も武器を持つということも当然考える必要があります。
僕は若いころ体がひ弱で、とても痩せていたので、いろんな理不尽な目に遭いました。父親が警察官だったので、手首をつかまれたらその外し方は教わっていました。けれども、相手が自分に危害を加えようとして、手首を捕まれたときに、それを外すと、次の瞬間に胸ぐらをつかまれ、顔面を殴られました。
「生兵法は大怪我の基」といいますが、将にその通りでした。相手が捕らえようと手をつかみにきたときに、次の手を考えておかないと、逃げることなどはできないのです。特に、相手が男性あったとき、女性は陸上競技の経験がなければ、走って逃げてもすぐに追いつかれます。
ですから、護身術は「危険回避・安全確保」が目的です。手を捕まれたら外すことが目的ではありませんし、綺麗に相手を制することが目的でもありません。その点から皆さんには護身を考えていただきたいと思います。