【合わせることと外すこと】2

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

前回、合気道で「合わせること」と「外すこと」というのは表裏一体であるという話しをしました。要するに「合わせる」という動作には「外す」という動作が伴うことです。今回はその「合わせる」ために、「外す」という動作について詳しく述べたいと思います。

合気道の「合わせる」を行うためには、まず「外す」ということが理解できていなといけません。そのため「合わせ」の説明をする前に、「外す」ということについて理解する必要があります。

合気道のおいて「外す」というのは、相手と「ぶつからない」という意味だけではなく、「積極的に相手とぶつからない状況を作る」ことです。

ですから、一概に「外す」と言っても、合気道の場合いろいろな外し方があります。これも「合わせ」と同様、大きく分けると3つになります。
①相手の力やタイミングを外す
②相手の力を出させなくする
③相手の気を外す

要するに、物理的、生理学的、心理学的な手法ということです。とは言っても、生理学的手法と心理学的手法はかなり境界があいまいなので、当会では、骨の技術(骨格などの強さを利用する方法)、皮膚の技術、皮膚感覚の技術、空間感覚の技術と分けて指導しています。

ここでは、一応物理学的手法、生理学的手法、心理学的手法として説明していきます。

物理的手法というのは、相手の力の方向やタイミングを読み取り、その方向にさからわずに合わせるということです。この手法は見た目から誰でも分かる技術ですが、井口師範の技術を深く見ていくと成る程と納得させらるものがありでしょう。

生理学的手法は、相手の力を生理的に出せなくしてしまうやり方です。これは、井口師範の秘伝で「目からウロコ」と言いたくなる技術ですが、皮膚を使った当会の秘伝技術としています。

心理学的手法は、無意識に働きかけ、相手の防衛本能を引き出すことで相手の力を出せなくする方法です。例えば、他の武道や格闘技では、「相手の目をしっかりと見据え、気力で相手に負けない状況をつくれ」と指導されることがあります。

殺気というのでしょうか、闘気というのでしょうか、それを相手にぶつけるようにするということです。
ところが、場数を踏んだ猛者ならまだしも、普通の人ではどうしてもにらみ負けしてしまうのが当然のことじゃないでしょうか。でも、あなたが、相手の目をつくつもりで相手を見たなら、相手は無意識に防衛反応がでます。

こう考えると、心理的技術も非常に有効なのがわかると思います。

あなたも、「外す」ということを自分なりに整理して自分の技に活かすようにしてはどうでしょうか?

 

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