【正面打ちについて10】気を利用する1(身体を取り巻く気を使う1)

【正面打ちについて10】気を利用する1

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

さて、今回は「気」から見た正面打ちについて述べていきたいと思います。相手の正面打ちを受ける際に、相手の「気」に当たるということをするといいましたね。しかし、正面打ちの受けには、相手の「気」に当てるという技法もあります。

そこで、以前にもご説明したと思いますが、私が学んだ人体の気の構造について、初めての方まいらっしゃると思いますので、知っている人は、復習として再度説明したいと思います。

人間の身体の気の構造とを示すと、次の図になります。多分この図を見せられても、意味が分からないどころか、「それがどうした」という気になる人も多いかと思います。ところが、合気道では、これらの気をターゲットにして、それぞれに応じた技があります。

それで、それぞれの気の構造をまず覚えていただきたいのです。合気道では余り具体的に説明しませんが、実は、身体の気というのは4重構造しているのです。そして、大まかに分けると身体を覆う周りの空間に分布した気と身体内部を巡る気の別れます。

井口師範は、気の利用方法はお教えくださいましたが、その名称はおっしゃりませんでした。それで、私が技を分類するのに必要があって勝手に名前を付けました。

まず、身体を取り巻く気を「外の気」、身体内部にある気を「内の気」と呼んでいます。この名称は他の合気道の方はご存じありませんのであしからずご了承下さい。

それをさらに、技で使う用途にわけると、人体の皮膚表面を境に、外の気は、二種類あり、体表にある気を「外殻の気」、一番外にあり、身体を覆っている気を「最外殻の気」と名付けました。また、内の気にも二種類あり、体表にある気を「内殻の気」と体の中核にある気を「核の気」と名付けていますイメージとしては、体の中核の気を3重の殻で覆っている感じです。

 

今回は、正面打ちで最外殻の気を利用する方法を話ます。

まず最外殻の気の特色を知る必要がありますので、正面打ちに関連させてそれについて述べたいと思います。

人は、何かを見ようと意識すると、その物体に向かって最外殻の気が伸びるようになっています。ところが最外殻の気は容量が決まっていて、気がそちらに伸びると、そちらに気が取られる分、均等に全体に散らばっていた気が減少し、図の右のように層が薄くなります。

ですから、正面打ちを打とうと思った瞬間、気がそちらにあつまります。そしてそこに気を少し残した状態で、さらに、次の瞬間、打とうとした手刀に気が集まるようになります。

相手の気に当たるというのは、この相手が狙って出した気に当たってやることです。この最外殻の気の痕跡が形成されると、人は自分の集めた気をそこにぶつけない限り、集めた気を解除できないロック状態になります。

実は、これは相手からすると、戦闘機でよく言う相手をロックオンしたというような状況になっていて、相手は『よし当たった』と考えている状態です。

ですから、この状態になったときに、あなたが移動しても相手は追ってこれません。合気道では、これが相手の攻撃を捌く原理となっています。

今回、正面打ちでの気の説明が長くなりそうなので一旦、最外殻の気を使う方法のみに留めておきます。

今日のひとこと
正面打ちを捌くには、相手の気にあたるだけでよい!

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