【正面打ちについて5】当てられた振り?

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

前回、正面打ちを捌くのは、「当てられたという振りをする」という話をしました。でも、当てられた振りと言われても、全くピンと来なかったのではないでしょうか?

この当てられた振りという言葉から、僕は小学生のころのドッジボールを思い出しました。同級生で、やたらボールを避けるのがうまいH君がいたのですが、ボールを当てようと、投げたと思ったら、腰をエビの如く引いて、ボールを避けるのです。投げた方は一瞬、当てたと思ったら、ひょいっとエビのようになって、ボールがすっぽ抜けるのです。

その光景が頭に浮かびましたが、H君はまさしく、相手の気に当たって、ボールには当たってなかったのですね。当たる振りというのは、このH君のようにすることなわけです。

では、実際はどうするかという問題になります。実は、合気道には避けるためのタネがチャンと用意されています。

そのタネというのは、単にあなたは思考方法を変えるだけです。
「自分が移動するつもりの場所にその攻撃が来ると思いこむこと」です。極端にいうと、相手の手の位置を実際の位置じゃないく、そのずれた位置にあると思い込んで、その場所に向かって、あなたの頭を仮想の手刀に突き出し、仮想の手刀に当たる事です。

相手の実際の手と、自分が想像している仮想の手の位置をずらすだけで、自分自身をだますことができます。自分が騙されれば、相手は騙されないわけがありません。自分がそう信じているのだから、相手は騙されたとは思わないですよね。

これが当たる振りの正体です。合気道にはこのように思考方法を変えるだけで、力の弱い人でもできる様々な技術が存在します。

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