【正面打ちについて2】正面打ちのやり方

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

合気道でも、護身でも、正面打ちの技術はとても重要といいましたが、今回は正面打ちの打ち方についてお話ししたいと思います。

では、正面打ちってどんな技ということですが、基本は相手の眉間に向けて、手刀(てがたな)を打ち込む当て身(打撃法)の一種です。

正面打ちが、どうして護身の面に有効かということですが、普通素人考えだと、パンチの方が強そうに思うでしょう。ところが、実はパンチはかなり熟練しないと、頭などのような固い所を叩くと、パンチした手が骨折しまう恐れがあります。

実はパンチにはかなり技術が必要なのです。拳を固く握る技術も必要です。当てる技術も必要です。パンチで相手の顔を殴った場合、相手も移動しますから、パンチがまともに当たらず、少しずれることもあります。そんな場合、指を骨折する恐れもあります。

例え、まともに捕らえたとしても、空手のように日ごろ固いものを叩いているパンチなら、大丈夫なのですが、頭など固いものを思い切り打った場合、拳自体を骨折するケースもあります。

その点、手刀は掌の柔らかい側面を当てるので、指の骨を折ったとかという心配はありません。しかも、衝撃力が小さい分、貫通力が増えます。というか、貫通力を加えた手刀の打ち方というのもあるのです。

ちなみに空手の手刀(しゅとう)と合気道の手刀(てがたな)は別です。空手の手刀も合気道の手刀も、基本的には小指側の掌の側面で打ちますが、空手の場合は、指をすべて閉じて、親指をおりますが、合気道の場合は指を開いて呼吸力を込めて打ちます。

【打ち方】
正面打ちの打ち方を説明します。左足が前になった、左半身の場合で右手刀による正面打ちを説明します。
①相手の眉間を狙ったら、右手刀を自分の頭の上に持ってきて、構えます。
②左足に体重を掛けつつ、右足の移動を始めます。
③右足を大きく一歩踏み出します。
④右足が着地したら、手刀を相手に打ち付けながら、左足の継ぎ足(左足を右足の方に引いて歩幅を小さくする)を行います。

④で継ぎ足を行うことで、衝撃が打撃部に乘るので思った以上に相手は衝撃を受けます。

以上が基本ですが、護身で使用する場合は、手を振り上げるタイミングは、当てるすぐ手前ぐらいで行います。また、当てる箇所は場合よると、掌の付け根にちかい部分であったり、小指側の掌の付け根部分の骨が少し飛び出した部分であったり、やりやすいところで打つとよいでしょう。

私の経験からいうと、攻撃方法が分からないと、正しく受けることはできません。まずは正面打ちとはどんなものか知り、稽古して、思い切り打ちだせるようになっておきましょう。

当会での正面打ちを稽古は、ボクシング用のパンチングミットで受けますが、女性が繰り出してすら、体重が乗った正面打ちを受けた際、手で受けたにもかかわらず、衝撃が首に来ることがありますから驚きます。

何故なら、遠い間合いからステップインして、相手の中に入り打ち込むため、手に十分な運動エネルギーがのるためです。ですから、見た目ショボくみても、攻撃力は半端ないです。

最後の一言:
敵を知り、己を知れば百戦危うからず! 正面打ちを徹底的に知れ!
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