【護身は安全確保】

皆さん、お元気ですか? 僕は相変わらずメチャクチャ元気です。

本日、女性の体験者が来ました。女性の視点は非常に護身術を考えるのに役に立ちます。

今回はそういった女性視点の護身術ではどう考えるべきかという点を述べてみたいと思います。


護身の基本は安全確保

護身で大切なのは、如何に相手を制するかではありません。安全確保をどうするかを考えるべきです。

護身術はまずは予防で、次に最悪の場合に対する非難訓練というつもりで学ぶ必要があります。

サイフの中の5000円が惜しくて、ナイフで刺されたら意味がありません。

また、女性の場合、夜間、見知らぬ男性と一緒にエレベータなどに乘らないというように、危険に近づかない予防の意識が最も大切です。

知らない旅行先などでは、例えば、サイフを2つもつというのも予防につながります。

さらに、一人で歩くなら、持ちもので武器になりそうなものを考えておくのも大切です、

その上で最も大切なのは暴漢は突然暴漢になるのではないということです。

暴漢は相手を物色し、行けそうと思った相手を狙います。要するに狩りです。

当然、そういった相手は、狙った獲物にターゲットを絞ってやってくるため、離れている時点から周りの人とは違ったリズムをとって近づいてきます。

そんな際、いち早く気づき、相手を自分の近くに寄せ付けないという注意力は必要となります。

出来る限り、相手と争わず、安全確保をすることが最善の護身です。


護身術は火災訓練と同じ

どんなに注意して、予防対策をしていても、火事に巻き込まれるケースがあるということで、火災訓練を学校や会社ではおこないます。

それと同様に、護身術では被災訓練として、技の稽古をするわけです。

そこで護身術の訓練を行うときは、暴漢に遭うという想定のもと訓練を行う必要があります。

そこで、まず大切なのが、相手との距離を知ることです。

基本的に安全距離というのは、12メートル以上離れている場合です。いくら、子どもであっても12メートル離れていると、十分に逃げる余地があります。

微妙なのがその半分の6メートルです。足に自信がある相手だと追いかけてくる距離です。

しかも、相手と反対方向に逃げる場合、ターンするだけで1秒近くかかりますから、気が付けば相手は4メートルぐらいまで近づいている恐れが十分にあります。

ですから、距離をできるだけ保てるように意識しながら、6メートル以内に近づけないという意識が大切です。

そして、最も危険な距離は2メートル以内です。真面目な人は、相手が暴漢であっても、話をするために、馬鹿正直に相手のコミュニケーション距離まで近づく人がいますが、これは非常に危険です。

最低限2メートルは確保しないといけません。そして2メートル以内になりそうな場合は、何を武器にするかを考え、用意しておく必要があります。

もし武器がないのなら、相手と刺し違えるつもりで、相手の目を思い切り指先で付くことにフォーカスして、近づけば目をつぶすというぐらいの気持ちが必要です。

人間は、相手が目を狙っていると、不思議と無意識にそれを察知し、近づくことをためらってしまうものです。

そのため、とにかく、腕力を必要としない効果的な攻撃法を覚えておくことが大切です。


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