皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、最近はNLPに関連付けて合気道を説明していますが、今回はポジションチェンジということについて述べたいと思います。
ポジションチェンジ
NLPでは、相手の見方や気持ちを知るために、自分の立ち位置を変えることをポジションチェンジといいます。
人は自分の五感(視覚、聴覚、体感覚)を通じて得た情報を自分の中で意味付けを行ってそれを現実だと捉えています。
要するに、自分の外で起こる現象に対して人はインプット、プロセス、アウトプットの3つで反応しています。
そして、通常、人は自分からみた景色こそが現実ですべてだと認識しています。
そのため、自分で見たものがすべて、自分の体験が一番正しいと考えてしまいます。
しかし、自分で見たものと相手が見たものが違う可能性もあるわけです。
例えば、ルビンの壺という絵があります。あなたは、壺だと認識していても、あなたの隣の人は「人が向かい合っている絵」と認識している可能性もあるのです。
このように考えると、お互い同じ現実を見ているようで、全く違うものを見ているということは、実は日常でよくあることなのです。
当然、お互いに違った景色が見えているので、誤解が生まれたりや意思の疎通が上手くいかなかったりということが起こりえます。
そこで、ポジションチェンジをすることにより、相手の視点からも物事をとらえる事ができるようになると、相手を理解することができるわけです。
合気道とポジションチェンジ
合気道で技が上手く行かないとき、「自分勝手な技を行っている」と言われます。
本人は一生懸命に技をやろうとしているのに、自分勝手と言われるとかなりめげてしまいますが、それはあなたを自分勝手な人間と言っているのではありません。
自分しか見えていないということです。
合気道は相手の気、宇宙の気に合わせて技を行うものと言われていますが、要するに、相手と自分が一体となって技を掛けたとき相手が不思議とついてくるからです。
それは物理的に見ても当たり前のことなのです。自分も相手も体重がある訳ですが、自分だけを考えたときに動く中心と、相手との合体した体重で考えたときの中心というのは違ってきます。
物理学や数学では、中心と言わず、重心といいますが、物体を重心を中心にして回すのが一番エネルギーが少なくて済みます。
ということは小さな力で回すことができるわけです。一方、重心から離れれば離れるほど力が必要です。
自分勝手な技のときを考えると、自分で作った中心で相手を振り回そうとしている状態です。
ところが、相手と一体になった意識を持つと、相手と自分が一つという考えになり、回転の中心は相手よりに寄ります。
こうなったときにはじめて、相手は小さな力で動き出すわけです。
ポジションチェンジをして、相手の視点と自分の視点を比べ、そして相手と一つになった時の視点を持つことで技が変わります。
NLPのポジションチェンジ! 相手視点でものを捕らえる。覚えておくとよい技法です。
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