皆さんお元気ですか? 僕は相変わらずメチャクチャ元気です。
さて、今日はアソシエイトとデソシエイト。前回のポジションチェンジとよく似ているのでごっちゃにならないようにしてください。
アソシエイトとデソシエイト
前回のポジションチェンジという技法は、基本は相手理解にあります。ところが今回のアソシエイトとデソシエイトというのは、物事の自分の理解を検討するときに用いる技法です。
アソシエイトは自分視点で主観的に物事をみることです。
一方、デソシエイトとは、第三者視点で物事を冷静に客観的に見ることです。
NLPでは、喜ばしいできごとは、アソシエイトすることで、より喜ばしい出来事を、主観的により喜ばしく感じることができ、記憶に鮮明に残りやすくなります。
デソシエイトは、悲しいできごとなど、あまり喜ばしくない出来事に対して、あまり悲観的になると、悪いループに嵌ってしまいますので、これをデソシエイトすることで、客観的に見ると、自分にとって悲しいと思っていたことが、思うほど悲しい事ではないことがわかります。
仏教でこんな話があります。ある時、自分の子を無くした母親がお釈迦様のところにやってきて、子どもを生き返らせてほしいと泣きながら頼みました。するとお釈迦様は、誰も死者の出ていない家から芥子の実をもってくるようにといいました。それで、その母親は、 芥子の実を 求めてあちらこちらの家を訪ねましたが、当然ですが、どの家でも死者は出ています。それどころか、子どもを無くしていたり、幼いころ親を亡くしていたりとそれぞれ悲しい過去を持っている人にもたくさん出遭うわけです。そして、子どもを亡くして苦しんでいるのは自分だけではないと母親が気づき、子どもを弔ってから、自分自身の人生を歩み出したというお話しです。
母親が子供の死という現実にアソシエイトしてしまっているので、実際にいろいろな人の話を聞かせることでデソシエイトしたという例です。
武道的には
私たち合気道をやっているものにとってはアソシエイト、デソシエイトというのは非常に大切な考えでもあると思います。
というのは、どうしても、私たちは一つの技を行っていると、自分の思い込みで一つのパターンになってしまいます。
特に、合気道の技を行うとき、上手く行かないとほど、その部分に意識がいってしまいます。
例えば、お互いに正坐して向かい合って、技を受け手が技の掛け手のそれぞれの手首をつかみ、技の掛け手が相手を押し倒す 座り技呼吸法(呼吸力鍛錬法)というのがあります。
この技の稽古で、受け手の相手が強く逆らった場合、必死でその手首にかかる力を何とかしようとすると、全く技を効かすことができません。
これは自分の手首にアソシエイトしているためです。ところが、自分が受け手になった場合を想定すると、相手が手に力を入れて手首で何とかしようとしていると、多分「もっと力を抜いてやったらどうですか?」というと思うのです。
このように、技を掛ける際に、何かにこだわってしまったと思ったら、そこからデソシエイトして、冷静に俯瞰して自分の技を見るといいと思います。
技が上手く行っているときはアソシエイトで技に集中、相手とぶつかったときはデソシエイトで客観的に見ることでこだわりを消す。
アソシエイト、デソシエイトとても大切です。
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