皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、前回のブログは、止観から始まって、宇宙と一体となる合気道の宇宙観は如何でしたか?
達人・井口師範の世界観少しは分かっていただいたのではないでしょうか?
宇宙と一体になるとは宇宙創成
前回までの内容でわかったと思いますが、宇宙の気と一体になるというのは、自ら宇宙を作って、それと自分と相手が一体となることをさしました。
そして、自ら作った宇宙空間が宇宙の中心とすることで、我と相手と宇宙が一体となり、すべて気が一つとなる気結びができます。
しかも、この感覚は、井口師範の技を受けた人でないと分からないものですが、この思想は単なる思想ではなく、技術として成り立っているところが井口師範の合気道なのです。
そしてこの創成した宇宙空間の用い方が井口師範独自のものがありわけです。
その空間の使い方で、相手との距離がゼロの状況から、相手と空間的な隔たりのある状況まで、相手に打撃や気を当てる方法があります。
すべて、技術的に誰でもできるものです。
開祖の話を技術的に解釈する必要もある
このブログで何度かご紹介した開祖の話で、
「相手の目を見てはいけない。目に心を吸収されてしまう。
相手の剣を見てはいけない、剣に気が把われてしまう。
相手を見てはいけない、相手の気を吸収してしまうからだ。
真の武とは相手の全貌を吸収してしまう引力の練磨である。
だから私はこのまま立っとればいいんじゃ」
というのがありますが、これは井口師範から教わった、空間感覚(宇宙創成)の技術を言ったものと解釈できます。
先ず、自分があり、そして宇宙空間を創成し、一体となることで、相手を吸収する引力を起こす場ができます。
大切な点は、自分という中心を失わず、宇宙と一体となって、さらに相手をその中に吸収する動きを作ることです。
さらに、秘伝の話をすると、前半のくだりは、合気道独自の目の使い方で、後半はその目の使い方を前提とした宇宙の創成の原理を言っていると考えられます。
このように、開祖の話はかなり抽象的で分かり難いが、井口師範の秘伝が分かっているものには非常にしっくりくるものです。
開祖の話は、宇宙や神が突然でてきますが、それは同時に技のノウハウをいうこともあると思います。
ですから、開祖の話が分かり難いということで、大本教を研究する人もいるようですが、もしかすると技から解釈を考えた方がよいのかもしれません。
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